9/26 朝会の話「ヒガンバナの生き方」みなさんに今日は、今この時期しか見られないある花を紹介します。 これです。なんだかわかりますか?はい、ヒガンバナです。 よく見てください。ヒガンバナには葉っぱがありません。あれ、植物は、葉っぱがあって花が咲くはずなのに、ヒガンバナには葉っぱがありません。 今、ヒガンバナは満開で見ごろです。これから来週になるとしおれて枯れてしまいます。その後、秋から冬にかけて、この地面から枯れた後の地面から、葉っぱが出てきます。 秋から冬にかけて、周りの雑草が枯れた後、葉っぱをいっぱい広げて、冬の太陽を浴びて、根っこに、球根にエネルギーを蓄えます。 そして、春になり周りの草木が生えてくると、ヒガンバナの葉っぱは枯れてしまいます。けれども、春、夏、半年間、土の中で エネルギーを蓄えて、秋分の日、ちょうど今、お彼岸の頃に、しゅうっと伸びて咲くのが、ヒガンバナの生き方です。 学校の他にも、田舎の田んぼあちこちにヒガンバナが今満開です。どうぞ、今度お休みの時、ヒガンバナを探してみてください。葛飾区では、水元公園のヒガンバナが沢山咲いて見ごろを迎えているそうです。 「幽霊花」とか「毒花」とか「葬式花」とか、気味の悪い、縁起の悪い名前を付けられていますが、お墓の周りや田んぼの周りに咲いて、土を固めてくれ、ヒガンバナの球根にある毒で、ネズミやモグラがお墓や田んぼに近づかないよう、 守っているのです。 4年生は、2学期11月の頃、国語で「ごんぎつね」という物語を勉強します。5・6年生は、知っていますね。その「ごんぎつね」という物語にも、このヒガンバナが出てきます。勉強する頃はもう花は咲いていませんから、今見てください。 この葉っぱのない、しゅうっと伸びるヒガンバナの生き方、生き様を みんなで味わってください。 |
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