9/12 朝会の話「チンパンジーの挨拶」もちろん、人間も動物の1つです。では、人間以外でこの世の中に住んでいる動物の中で、一番頭が良い動物は何だと思いますか。それは、チンパンジーです。 皆さんは、犬と犬が出会って、吠え合うところを見たことがありますね。でも、犬と犬が「ワンワン」などと、頭を下げて挨拶をする姿なんて見たことないと思います。ところが、チンパンジーは、人間と同じように、きちんと挨拶をするのです。 ある動物園の人から聞いた話です。 チンパンジーは、朝起きるとすぐに広場に行きます。そして、お互いが「顔を向け合って『ホウ、ホウ、ホウ』と言い合う」のだそうです。人間でいうと、おそらく「おはようございます」という言葉なんだと思います。 その次に、お互いの「指と指をくっつけ合う」そうです。これを「タッチング」といいます。きっと、人間でいうと「握手」のようなものなのかもしれません。でも、これで終わりではありません。一番仲の良い同士がお互いに「肩を寄せ合い、相手の肩をトントンとたたき合う」のです。 この「ホウ、ホウ、ホウ」の挨拶、「手の指と指をくっつけ合う」タッチング、「肩のたたき合い」、これらの3つのことは、必ず毎朝行われます。特に「ホウ、ホウ、ホウ」の挨拶は重要です。年下のチンパンジーがこれを忘れたり、怠けたりすると、仲間に入れてもらえないことがあるそうです。 チンパンジーの世界では、これらの朝の挨拶は、みんなで仲良く生活をするための必ずしなければならない「約束事」なのです。 校長先生は、2年前北野小学校に来ましたが、その頃は、臨時休校やマスクをつけていたこともあり、あいさつの声は小さかったです。でも、1年たち、2年たち、マスクを付けていてもあいさつの声が少しずつ学校内でも響くようになってきました。おそらく、5・6年生も先生と同じことを感じているのではないかと思います。 2学期が始まりましたが、長い夏休みがあったので、あいさつの声が小さくなっている気がします。このあと、代表委員会の人たちから「挨拶運動」の話があります。皆さんは、チンパンジーより何倍も頭が良い「人間」なのですから、みんなで楽しく学校生活を送るための「約束事」としても、気持ちの良い「挨拶」を自分から続けるようにしましょう。 今週も「3匹のカエル」を目指して頑張りましょう。 これで、朝会の話を終わります。 |
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