3/14 朝会の話「ひともっこ山」榛名山の一番高いところは、富士山のようなきれいな形の山をしていて、「榛名富士」と呼ばれています。全国にも「〇〇富士」と呼ばれている山があるのですが、榛名山の「榛名富士」もその1つです。 この「榛名富士」のすぐ隣に、実は、「ひともっこ山」という小さな山がもう1つあります。 この山がどうしてできたかというと、こんな言い伝えがあります。 昔々、群馬県の榛名と静岡県の富士に2人の大男がいました。どちらも、自分が日本一の大男で日本一の力持ちと思っていたので、次の日の朝、ニワトリが鳴くまでに、どちらが高い山を作るか力比べをしました。 そのときに、土を運ぶ道具として「もっこ」という道具を使いましたした。4年生以上の人は、社会科で玉川上水の学習をしたときに見たことがありますね。 さて、2人の大男は、一晩中かけて、どちらもすごい大きな山を作りました。しかし、朝が近付いてきたとき、榛名の大男は自分の方が勝っていると油断をしてしまって、最後の土一杯、「ひともっこ」分を山にのせずに山の横に置いて休んでしまいました。 反対に、静岡の大男はもう「ひともっこ」分、ドサッと土を山の上にのせました。するとその瞬間、ニワトリが鳴き、静岡の大男が勝って、榛名の大男は負けてしまったのです。そのときの静岡の山が日本一高い「富士山」、榛名の山が「榛名富士」で、隣に「ひともっこ残った土」がこの小さな山「ひともっこ山」になったと言われています。また、負けた榛名の大男が泣いてできたのが,榛名湖になったそうです。 この話は、「あと一息というところで、最後に気を緩めてはいけない」ということを教えているのです。 さて、いよいよ3学期も あと8日間、卒業式も含めてあと9日間になりました。 皆さんの中には、「あと8日間か、もう少しで終わるから、もうがんばらなくてもいいや」とか、「今の学年ではよくがんばったから、あと8日間はゆっくりしよう」と思ってる人はいませんか。 そういう人は、榛名の「ひともっこ山」のようになってしまいます。3学期、そして、 今年の学年はあと少しですが、気を緩めることなく最後までしっかりと勉強したり生活していきましょう。3学期始業式に話した「有終の美」を一人一人がかざりましょう。 今、がんばったことが新しい学年の、6年生は中学校での良いスタートダッシュになります。 これで朝会の話を終わります。 |
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