5/17 朝会の話「かわいそうなゆでカエルの話」4年生の子が、学校である生き物を見つけて、校長室に持ってきました。ヒキガエルです。生き物探しは、普通に歩いていても見つかりません。しゃがんでみたり、石をどけてみたり、草むらをかき分けたりしないと見つからないのです。よく見つけたと思います。4月始業式の頃、学校の池にオタマジャクシを見た子もたくさんいると思います。 今日は、アメリカのベイトソンという学者のカエルの話をします。 クイズを出します。 「熱いお湯の中にカエルを入れるとさてどうなるでしょう」 そう、答えは熱くて「飛び出す」です。 ではもう一問。「今度はぬるま湯の中にカエルを入れ、徐々に熱く熱して行くとどうなるでしょう。」 「何とゆであがって死んでしまう。」のです。死ぬほどの熱さになっていることに気付かずに飛び出すきっかけを失ってしまうからです。 理科の実験の話でなく、 人間の心 心理学の話です。 実はこのお話は、「いたずらをする」「ものを隠す」「いじめる」「人のものを盗る」「そのくらいいいじゃない。小さな事だよ。」と言って平気で悪いことをしてしまうお話と同じなのです。 小さな事だから少しぐらい悪いことをしてもいいじゃないかという考えは、ぬるま湯につけて少しずつ熱していくのと同じなのです。気がついたら悪い大人になっていたと言うことなのです。 「ちょっと困らせたい」だけなのかもしれません。でもそういう気持ちがどんどん自分の心の中で膨らむと、大人になっても、相手が嫌がることや、傷つくことを平気でおこなうようになってしまします。このような人達は犯罪を繰り返し、警察に捕まるまで目が覚めません。 「かなしいゆでかえる」にならないように、些細な事、小さなことと思わずやってはいいけないことは、しないという気持ちをもってほしいと思います。 そして、みんなを先生方が注意するのは、かなしいゆでかえるにならないためです。しっかり注意を受け止めてほしいです。 |
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