4/19 朝会の話一人目は水泳の池江璃花子選手(20才)です。 2年前の段階では16の日本記録をもつ、日本人の水泳選手の中でトップの選手でした。その池江選手が2年前、病気になりました。それも、白血病という、がんになってしまったのです。毎日毎日何時間もやっていた水泳の練習は、その日からできないようになりました。すぐに、病院に入院したのです。 競技生活の継続どころか、生命さえ危ぶまれて、「この世でこんなに苦しいことがあるのか」というほどのがんを治すためのつらい治療、入院生活です。その時のことを池江選手は次のように話して言います。 『朝から晩までずっと気持ち悪くて、頭痛は思い出そうとしても思い出せないレベルで痛かったから、起きていることがしんどいっていうか、もはや生きていることもしんどいレベルで、体調は悪かったです。ひどいときは。本当にこんなに苦しいんだったら死んだ方がいいんじゃないかって思っちゃったときもありました。』 池江選手は、つらい治療をがんばって続け、10 か月にわたる入院生活を終え、退院することができたのです。奇跡の回復を果たして、昨年3月にはプールにも戻った。だが、世界と戦っていたころの筋肉は削げ落ち、体重は15キロ減。「パリ五輪を目指す」と、2024年の五輪出場を目標に掲げたけど、復帰し大変な努力を重ね,今月の日本水泳選手権で4種目優勝し,東京オリンピック代表選手に決まりました。 二人目は、野球のアメリカメジャーリーグ,エンゼルスの大谷翔平選手(26才)です。 大谷選手は、体を鍛え技術を磨き,ピッチャーとバッターの二刀流で活躍しています。 4年前、メジャーリーグに行った1年目は、ホームラン20本以上、ピッチャーとしても4勝しました。2年目、3年目は、故障してピッチャーとして成績が出せませんでしたが、4年目の今年は、ピッチャーと、バッターの両方で活躍しています。 日本人選手が活躍し、「夢はあきらめなければ実現する。」ということが実際に起きました。 三人目は、プロゴルファーである松山英樹選手(29才)です。 世界でとても権威のあるマスターズというゴルフの大会で、日本人として見事、初優勝しました。約90年近く、日本の歴代のナンバー1のプロゴルファーが何人も挑戦しても、できなかった優勝です。校長先生も、生きているうちに日本人の優勝が見られるとは、思っていなかったです。松山選手も挑戦から10年目で初優勝を果たしました。 若い選手たちのめざましい活躍は,私たちに大きな勇気と感動を与えてくれました。3人の選手に共通するのは、「最後まで夢をあきらめなかったこと」です オリンピックで金メダルを獲ることもすごいことだけれど、病気やスランプになって、そこで苦しみ、もがき、そして這い上がってくることも、すごいことだと思います。 |
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