ご 挨 拶

葛飾区立中川中学校  目々澤 幸雄





       令和5年度を迎えて
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中川中学校では、この数年、立正大学の鹿嶋真弓先生を講師にお迎えして、子どもたちの「学ぶ喜び」を育むために“問いを創る授業”に挑戦してきました。

それは、子どもたち自身が、「学ぶことが楽しい」、「分かることがうれしい」と感じることこそが、子どもたちが積極的に学びに向かう姿勢を生むことになると考えるからです。

もちろん、この学ぶに向かう姿勢を引き出すためには、授業の中にたくさんの工夫が必要です。それは、構成的グループエンカウンターで仲間づくりをしたり、授業のユニバーサルデザインを工夫したり、学び合い・教え合い活動でお互いの信頼関係を高めたり、スプレッドシートで自分の学びを振り返らせたり、委員会活動などで子どもたちに挑戦させたり、本当にいろいろです。しかし、こういう毎日の積み重ねが、子どもたちの絆を深め、居場所を作り、豊かな教育活動の実現につながると考えています。

それでも、どうしても大勢の人のいる中で教室に入れないという子どもたちがいるのも事実です。そこで、そういう子どもたちのために、一人一人の違いを認め、一人一人の話をじっくり聞き、アイリスルーム(校内適応教室・SSR)でゆっくり過ごしてもらいながら、子どもたちの成長を見守ってきました。

 こんな子どもたちと先生たちとで一緒になって築き上げてきた学校づくりが、子どもたちの笑顔と自信につながり、お互いを信頼し合える関係を築いてきたという自負が中川中にはあります。

 「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指して、子どもたちの絆を深め、居場所を作ってきた中川中学校ですが、この授業改善の総決算として、本年11月2日(木)に、鹿嶋先生のご指導の下、葛飾区教育研究指定校発表会を開催します。この研究発表の主題は次の通りです。

 『 子どもたちに、自ら学ぼうとする姿勢を育み、「主体的・対話的で深い学び」を実現するための指導方法の研究 〜「問いを創る授業の手法を活用して〜 』

 まだまだ私たちの教育実践、授業改善の取組みは、道半ばです。大勢の皆様に本校の授業と学校の様子をご覧いただき、様々なご指導、ご鞭撻をいただければ、これに勝る幸いはございません。ぜひ、本校の研究発表会にお越し下さい。