学校便り

令和6年度

4月号

令和5年度

4月号 5月号 6月号 7月号 9月号 10月号 11月号 12月号 1月号 2月号 3月号

令和4年度

4月号 5月号 6月号 7月号 9月号 10月号 11月号 12月号 1月号 2月号 3月号

令和3年度

4月号 5月号 6月号 7月号 9月号 10月号 11月号 12月号 1月号 2月号 3月号

令和2年度

7月号 8月号 9月号 10月号 11月号 12月号 1月号 2月号 3月号

平成31年度、令和元年度

4月号 5月号 6月号 7月号 10月号 11月号 12月号 1月号 2月号 3月号

平成30年度

4月号 5月号 6月号 7月号 9月号 10月号 11月号 12月号 1月号 2月号 3月号

平成29年度

4月号 5月号 6月号 7月号 9月号 10月号 11月号 12月号 1月号 2月号 3月号

平成28年度

4月号 5月号 6月号 7月号 9月号 10月号 11月号 12月号 1月号 2月号 3月号


◆4月号 「創立48年、28年度スタート」


校長 稻村 勝成

花残月(はなのこりづき)。
海風を浴びながら、校庭のソメイヨシノも頑張って花を残している中、保田しおさい学校は、6名の新入生を迎え、総勢22名で平成28年度のスタートを切りました。
頼朝桜(河津桜)で始まった鋸南町の桜も、今は山桜の見ごろを迎えています。耳を澄ますと、トンビの「ピーヒョロロ」という鳴き声が聴こえ、夜は田んぼのカエルが大合唱です。

お子様の御入学、御進級、おめでとうございます。四月十日、青空の下で平成28年度入学式・始業式をつつがなく挙行することができました。式には、鋸南町教育委員会教育長 富永安男様、鋸南町立鋸南小学校長 鈴木富士夫様、同町立鋸南中学校長 相良和久様、鋸南町教育委員会主任指導主事 小熊 敦様、そして前校長 小野内雄三様をはじめ、多くの御来賓の皆様に御臨席を賜り、保田っ子の入学・進級を見届けていただきました。
一夜が明けて、翌日、慣れない環境に目をこすりながら登校(2階の寄宿舎から1階の学校へ)する子もいましたが、朝食をとる頃には元気いっぱいになり、新入生も共に日課としている「保田っ子ソーラン」の練習に取り組んでいました。本年度初めての踊りは、新入生と転入職員に保田っ子の熱い思いを伝えてくれました。
14日には新入生歓迎会が開かれました。子供たちが企画して進めます。先輩たちは、「保田っ子ソーラン」とは違う歓迎の踊りを披露してくれたのですが、やはり本気で踊る姿に新入教職員もびっくりするやら感激するやら。ここでも子供たちは、真剣に取り組むことの素晴らしさを見せてくれました。

さまざまな課題を解決するため、保田に来た子供たち…。私たち職員一同が力を合わせ、チーム「しおさい」で一人一人と向き合い、課題の解決、体力・学力の向上をめざして取り組んで参ります。そして子供の潜在能力を引き出し、一人一人が輝く学校作りを進めます。本校で力を入れている三つの柱「食事・運動・睡眠」を大切にした生活リズムは、各々の健康課題を解決するだけでなく、自信や生きる力を身につけていくと確信しています。保護者の皆様とともに、子供たちを育てていきたいと思います。本年度も本校の教育活動にご理解・御協力をどうぞよろしくお願いいたします。  


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◆3月号 「夢に向かって」

校長 小野内 雄三

平成27年度の教育活動も、残すところあと9日間となりました。無事に教育活動を終えることができるのも、保護者の皆様、鋸南町の皆様、葛飾区内からご支援いただいている皆様のお陰です。

 今年度は、高齢者施設訪問、保育所訪問、水仙祭り、竹灯篭祭り、百人一首大会、そして鋸南小学校の持久走大会のオープン参加など、地域との交流行事を増やし、子供たちが多くの方々と関わる機会を多く設定するようにしました。また、平成26・27年度葛飾区教育員会教育研究指定校として、2年間の「書くこと」の研究の成果を、去る12月11日に発表しました。どちらも、区内に戻ったときに、自信をもって学習や生活に臨めるようにするための取組みの一環です。

 子ども自身が、一番自分の力の伸びを実感でき、熱中して挑戦しているのは、やはり年3回の持久走大会となわとび大会です。持久走は、昨年度から、だいたい記録が同じ友達とペアを組んで、励まし合って練習しています。このペアは、共に挑戦する仲間であり、ライバルであるとも言えます。休み時間には、何周走るか声をかけあって挑戦しています。この方法だと、通常は持久走は自分との戦いなのですが、友達と関わりながら練習をすることができます。最初は途中で立ち止まってしまう子もいますが、回を重ねるごとにぐんぐん記録を伸ばし、自身をつけていく姿は、何度見ても感動してしまいます。中には、前籍校では持久走や体育の時間は積極的にできなかった子もいます。そんな子が走りきって生き生きしている姿は、見ているとすがすがしい気持ちになります。また、歴代のベストタイムに迫る勢いで記録を伸ばしている子もいますので、学校便りがお手元に届くころには、良い記録が出ていると思います。

 卒業していく6年生や、健康課題を解決して区内に戻る子供たちには、保田で学んだことを忘れず、これからも自分の夢や目標に向かって、努力を続けてほしいと思います。本校で力を入れている三つの柱、食事・運動・睡眠のバランスに基づく生活リズムは、各々の健康課題を解決するだけでなく、生きる力や自信を大きく伸ばしていくと確信しています。

   結びになりますが、いつも本校にご理解・お力添えいただいている皆様、今年度も大変お世話になりました。そして来年度も変わらぬご支援をお願いいたします。



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◆2月号 「想像する心」

主幹教諭 竹下 操

鋸南町で頼朝桜(川津桜)が咲き始めた2月13日、保田しおさい学校では、学習発表会が行われました。当日は、たくさんのおうちの方々を始め、鋸南町の教育長先生、鋸南小学校の教頭先生も子どもたちの熱演を見てくださいました。

 子どもたちは、2月13日の本番を迎えるまで劇の練習を重ねました。セリフをただ覚えるだけでなく、そのセリフの場面も考えて言い回しや動作を工夫しました。それは、「つもり」になって「ふり」をすることです。場面や気持ちを想像することができなければなかなか難しいことだと思いますが、どの子も役になりきり演じることができました。

 学習発表会の練習が本格化する前の1月27日、落語家の古今亭今いちさんの落語教室がありました。そこで、今いちさんから落語家の2つのアイテム、扇子と手ぬぐいの使い方を教えていただきました。扇子や手ぬぐいの二つの道具で落語の場面を演じ分けるが、目線や手の動きが「つもり」にとってとても大切であることを教えていただきました。そばをすする動作を、教わりながら実際にやってみると、かなり雰囲気を出すことができると実感できました。その後に聞いた、「初天神」。今いちさんの話術に引き込まれたことはもちろんですが、今いちさんの動作で「つもり」を感じ取り、噺に集中していました。

 学習発表会の劇も、今いちさんの落語も、想像する心を使っているから役になりきれたし、落語で笑うことができたのでしょう。想像する心は、子どもたちが成長するにつれもっともっと必要になると思っています。

想像する心を磨いていく方法はいろいろあると思いますが、わたしは、『読書』が身近であると思っています。保田しおさいでは毎朝の読書、夜の読み聞かせ、日曜日のボランティアの方による読み聞かせなど、本に触れる機会を多くもっています。 

今受け持っている3年生には、よく絵本の読み聞かせをしています。絵を見ながら、「次はどうなるかな。」と子どもたちに問いかけながらページをめくるのです。子どもたちは、次の場面を予想ししゃべりながら、「早く次」と催促してきます。「やっぱり。」「へえ。」といいながらちょっと先を想像し、楽しんでくれています。本の世界で想像する心を大きく羽ばたかせることができるようにと願いながら次に読む本を探しています。

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◆1月号 「小さな学校、大きな家族」

舎監  船橋 伸弘

昨年、12月の葛飾区教育研究指定校研究発表会では、たくさんの方々に御来校いただき心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
本校の保護者の方々はお気づきになられたと思いますが、研究発表会に向け学校の施設が少しずつ綺麗になっていきました。玄関の窓ガラス、校庭のフェンス、教室や食堂の床等…。施設の整備を計画的に進めていただいたのは本校の事務主事さんです。
校庭には可愛らしいお花が咲いて、お客様を迎えてくれました。これも、本校の主事さんが丹精を込めてお世話をしてくれたおかげです。そして、玄関前の普段はあまり気にとめることもない木が、クリスマスツリーに変身しました。高い木に上ってイルミネーションの電飾をつけてくれたのも、本校の主事さんです。
研究発表当日の給食は「保田っ子米のミートパン、白菜のクリーム煮、パリパリサラダ、みかん、牛乳」でした。区内からくるお客様を美味しい給食で迎えようと、本校の栄養士さんが一所懸命に考えたメニューです。本校でとれたお米を粉にして焼き上げたパンは大好評でした。本校の調理員さん達が、いつもより沢山の食数を時間内に間に合わせるよう総動員で作ってくれました。 研究発表会ひとつを振り返るだけでも、多くの職員の協力で学校が成立していることが分かります。
研究発表会の数日後に行われた、寄宿舎での「お楽しみ会」。子供達が嬉々として取り組み、実に楽しい会となりました。研究授業だけでなく、こちらの児童の活躍も区内の先生方に見ていただきたかったと思えるほどの内容でした。パフォーマンスの質の高さ。「演劇」、「歌」、「ダンス」のユニットが3組。自分たちの希望した出し物を一所懸命に練習してきました。これらは、寄宿舎の先生達が子供たちの自主的な活動をサポートしてくれたからこそできたものです。本校の寄宿舎には、なんて芸達者な人たちが揃っているのでしょう。
こんな素敵な学校が葛飾区にはあるんだなぁ。ドラマや小説の中にしかないと思っていた学校が、実際にあるのです。私自身が葛飾区内の学校に勤務していながら、ついこの3月までは知らなかったことでした。まさに保田しおさい学校は「小さな学校、大きな家族」なのです。
もっと「保田しおさい学校」を知ってもらいたい。小さな学校だけど、葛飾区にはないけど、もっと多くの人に知ってもらいたい。そう思っています。そして、本校を必要としているお子さんがいたら、ぜひ体験学習に来ていただきたいと考えています。優秀なスタッフがお待ちしております。 このアンサンブルをお読みになっている方で、本校を必要としているお子さんが身の回りにいらっしゃいましたら、ぜひご紹介ください。よろしくお願いいたします。
終わりに、本校の研究に1年間ご指導いただいた、東京学芸大学名誉教授、田近洵一先生の言葉を紹介させていただきます。
子どもは、子ども同士、互いのよさを認め合い、教師は、子どものよさを認め、また、教師同士、互いのよさを認め合う。そこに、保田しおさい教育の原点がある。」
新たな年を迎え、原点を見つめなおして、スタッフ一同努力してまいります。 皆様にとっても、今年がよい年となりますよう願っております。今年も宜しくお願いいたします。


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◆12月号 寒風に乗って

校 長  小野内 雄三

12月11日、本校で葛飾区教育委員会教育研究指定校の発表会を行いました。どの学校でも、授業力を高めるため、「校内研究」という活動を行っています。その中で、研究指定校は、教育委員会の指定を受けて、1年間または2年間の研究を行い、その成果を発表しています。本校では、以前「自立活動」についての研究発表を行いました。その取組は、現在の教育活動の中にも生かされています。
本校の子供は明るく素直で、健康課題があることを忘れるくらい元気ですが、教職員は、区内校に戻ったときにも自信をもって生活してほしいと願っています。そこで、平成26・27年度は基礎学力の中で、区内全体でも課題のある「書く力」に焦点を当て、

「伝え合い、認め合う児童の育成〜『書くこと』の学習を通して〜」

を研究主題に研究を進めてきました。
はじめは作文を書くことが苦手で、作文が好きではない子が多かったですが、日記指導やステップ・アップ・タイムをはじめとする様々な取組の結果、自信をもって書き始め、書き進められる子供が確実に多くなってきました。大人になっても、文を書く力は様々な場面で必要になります。ぜひ身に付けた力を元に、さらに伸びていってほしいと思います。
当日は、区内の教育委員長、教育委員、教育長、区議会議員、小学校長、教員、園長、他区の校長、教員、鋸南町の校長、本校保護者など、多数の参観者が来てくださいました。ご来校の皆様に心より感謝申し上げます。皆様のご指導を受け、さらに研究を深めて参ります。

 ところで、本校は「小さな学校、大きな家族」をキャッチフレーズに教育活動を行っていますが、子供たちの中には、人数の多い場面で実力を発揮できない面も見られました。そこで、何とか多くの子供たちと交流したり、競い合ったりする体験をさせたいと考えていました。
今年度、初めて地元の鋸南小学校の持久走大会にオープン参加する機会をいただきました。12月4日は、天気は良いけれど、大変風の強い日でした。子供たちは、鋸南小の同学年の子供たちと肩を並べて、鋸南小の周囲の道を思い切り走りました。沿道では、地元の方々が保田っ子にも温かい声援を送ってくださいました。また閉会式では、オープン参加ではありましたが、保田っ子の中で上位に入った子の名前を呼んでいただき、大きな拍手をしてもらいました。この経験は、鋸南町の思い出として、子供たちの胸に刻まれ、同時に大きな自信になりました。このような機会を与えてくださった、鋸南小学校、鋸南小PTA、沿道の安全確保をしてくださった方々に深く感謝申し上げます。

 研究発表と持久走は、一見関係ないように見えますが、どちらも子供たちが区内に戻ったときに自信をもって自分のよさを発揮できるようにするための取組です。これからも、子供たちが自信をもって元気に学校生活が送れるよう、励ましていきます。


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◆11月号 様々な人との関わりの中で

校 長  小野内 雄三
東京でも紅葉が美しく見られるようになりました。ここ鋸南町でも、学校の周りの山の木々の葉も色づき、朝夕は冷え込んで、秋の深まりを感じられる季節になりました。秋は、様々な取組の成果が出る時期でもあり、例年様々な行事が行われています。
11月1日には、見ていただいた方も多いと思いますが、鋸南町文化祭で「前略、道の上より」と「保田っ子ソーラン」の2曲を披露しました。文化祭の後で、町民の方に、「いつも楽しみにしています。子供たちの踊りを見ると、元気が出ます。」というお言葉をいただきました。毎年涙を浮かべて見て下さる方もいて、大変うれしく思っています。
翌週の11月8日には、今年度2回目の保田っ子サッカー大会を行う予定でした。今回は、雨のため交流会に切り替え、社会人ボランティア、卒業生、保護者、旧職員を交えてレクリエーションや自由遊びなどを行う会となりました。フットサルができないのは残念でしたが、保田っ子は、たくさんのお兄さん、お姉さんに遊んでもらえて、大喜びでした。子どもたちの役に立てるならと、1日使って来て下さる皆さんの気持ちは、保田っ子にもしっかり伝わりました。中には茨城県から自動車で何回も来てくださっている方もいます。ご来校いただいた皆様、ありがとうございました。 また、秋といえば落ち着いて学習するにもとてもよい季節です。11月26日に、「かつしかっ子チャレンジ」の定着度を測るチャレンジ検定を行います。これは、前学年の学習の中で、国語、算数の基盤となる学習内容が身に付いているかを調べるものです。80%を合格ラインとし、合格者には合格証を発行し、自信と誇りをもって今後の学習に取り組んでもらうことがねらいです。万が一今回合格しない場合でも、できなかったところを粘り強く教え、合格するまで検定を行い、各学年の基礎をしっかりと身に付けさせていきます。
そして11月はふれあい月間=いじめ防止強化月間でもあります。昨今いじめを苦にした痛ましい事件もあり、ご心配だと思います。子供たちは仲良く生活できていますが、成長の過程ですので、時には傷つけたり、傷つけられたりすることもあります。また中には、「どうせ僕・私なんか…」という意識をもっている子も見受けられます。各学年の道徳をはじめ、様々な取り組みで、自己肯定感や思いやり、互いの人権を守る意識を高め、いじめの未然防止に努めています。また、万一いじめの芽を発見した場合には、学校と寄宿舎が連携して、双方の気持ちをしっかり受け止め、素早く解決します。これも、人と人との関わりの中でしか学べないことだと思います。



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◆10月号 運動会で実感した「新しい自分との出会い」

副校長 豊田 栄治
10月11日(日)保田っ子大運動会が行われました。今年度も雨天の中、地元鋸南中学校の体育館をお借りしての実施となりました。体育館施設の無い本校といたしましては地元鋸南町に大変お世話になり悪天候でも運動会が実施できることをとても嬉しく思います。子供たちの練習の頑張りからすると、秋晴れのコンディションの下での実施を職員一同望んでおりましたが、とても広い地元中学校の体育館で日頃の成果を十分に発揮することができました。
  今年度も、学校所在地である鋸南町教育委員会教育長先生をはじめ地元教育関係者の皆様、葛飾区教育委員会教育委員、指導室指導主事、葛飾区小学校PTA連合役員、本校旧職員の皆様方に、葛飾から保田に来て全力で運動に励み、心身ともに大きく成長した姿を見ていただくことができました。 日々の練習を近くで見ていると、運動会の取組を通して保田っ子が体力的・精神的に大きく成長していく姿が感じられます。応援の取組では、相談して決めた応援の内容や振り付けに意欲をもって取り組み、恥ずかしがることなく、お腹の底から大きな声を出して真剣かつ楽しみながらの応援を披露することができました。リーダー・チーム名・スローガン等を決める話し合いでは、6年生が中心となり、お互いに意見を出し合いながら話し合いを進めていました。昨今話題の組体操の取組では、適正な目標設定のもと協力して最後まで作り上げることができました。今年度の組体操は音楽と隊形変化の融合を演出の中心とし、表現する喜び、協力して作り上げる喜びを十分に感じ取ることができた組体操であったと考えます。そこには指導者側の綿密な準備と構想。児童の実態を十分に考慮した完成目標との一貫性があったと考えます。また、友達と協力して一つのものを作り上げる喜びや充実感は生涯にわたっての貴重な経験となるはずです。
運動会を通して得られた経験や一人一人の成長は、今までの自分とは違う「新しい自分との出会い」と言いかえることもできます。そこには「もっと伸びたい」「できるようになりたい」と自身の成長や変化を渇望する「児童の思い」と「子どもたちの良さや可能性」を信じて教育に携わる指導者側との融合が必要になります。本来もっている力を何らかの理由で十分に発揮することができなかった児童が、ほんの僅かなきっかけや場面設定、やる気を起こさせる声かけによって、自他ともに予想だにしなかった変化をもたらす。まさに「新しい自分との出会い」の瞬間です。運動会参加児童24名、それぞれが置かれた条件や思いに違いは有れど、この運動会を通して得られたものは、更なる「新しい自分との出会い」に向けたステップへつながっていくと考えます。
児童が「新しい自分との出会い」を実現するためには、家庭での関わりも重要なサポートとなります。当日、PTAの役員の方と話した話題の中に、運動会での昼食の話がありました。何日も前からお弁当のメニューについて電話で話していた御家庭が有ったとのこと。お弁当を通した親子の関わりは、成長に向けての大切な思い出となることでしょう。保護者からの児童に対する真心のかかわりは、時間の経過と共に光を放ちその価値は益々高まっていくものと考えます。
さて、大きな行事である運動会が終了しましたが、帰校日の社会科見学(今年度の初企画)フットサル日本代表監督ミゲル・ロドリゴ氏を招いてのフットサル教室。6年代表の「葛飾少年の主張」では努力賞を頂くなど更なる「新しい自分との出会い」の活動が始まっています。
帰京中の10月14日家庭訪問を実施し区内を巡りながら改めて感じたことは、葛飾区全域から本校児童が集まっていることです。そして、葛飾区から100kmを隔てている本校ですが、葛飾区教育委員会をはじめ、区内小・中学校の関係諸機関にご支援いただくことで日々の教育活動が成り立ち、保田っ子の活躍につながっていることを改めて実感いたします。陸上大会・連合展覧会にサッカー大会等、遠隔地ゆえに多くのご配慮のもとに参加させていただき、心より感謝申し上げます。

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◆9月号 「夢中になれる何かを見つけよう」

校 長  小野内 雄三
長い夏休みが終わりました。鋸南町の夏は、蒸し暑いですが、朝晩は都会と違って気温が下がり、さわやかな日が多かったです。
今年は、宝木塚小学校のプールをお借りし、夏休み中5回の水泳教室を行いました。見守りをしてくださったPTA会長はじめ保護者の皆様、どうもありがとうございました。お陰様で、例年より大変多くの子供たちが集まりました。鋸南町のB&Gのプールもきれいになって泳ぎやすいし、前籍校のプールに行くのもいいですが、保田っ子で葛飾区内のプールに集まって練習できるのは、いずれ区内に戻る子供たちにとって、よい経験になったと思います。宝木塚小学校の皆様のご厚意に感謝申し上げます。
学校では、夏休み中、3・4年教室と、食堂の床を化粧直しし、正門を新しくして、職員一同子供たちが帰ってくるのを待っていました。(5・6年教室は昨年度化粧直し済みです)2学期は24名でのスタートです。
9月6日、昨年度に引き続き、プロフットサルチーム、ペスカドーラ町田の後呂康人選手が来校し、フットサル教室を行いました。後呂選手は、けがで一時療養中でしたが、執念の復帰を果たしました。チームも現在リーグ2位と健闘し、後呂選手もそれに貢献しています。後呂選手は、色々な練習法を教えてくれたり、初代日本一に輝いた華麗なリフティングを見せてくれたり、一緒にミニゲームを楽しんでくれたりしました。子供たちは、本物の選手の出すオーラにすっかり引きつけられ、みるみる動きが良くなっていく子もいました。
り、子供の質問に答えてもらったりしました。後呂選手は、子供たちと夕食まで付き合って下さり、子供たちに励ましの言葉をかけて帰られました。
本当なら後呂選手のチームの試合を生で見せてあげたいのですが、なかなか色々な条件が整いません。もし帰京中ご家庭でフットサルの試合を見に行く機会がありましたら、子供たちと一緒に応援に行ってあげてください。
本校でこのようなゲスト・ティーチャーを招へいするのは、スポーツから健康課題を解決しようというだけでなく、体を動かすことの楽しさを知ってほしいということ、そして何より、夢中になれる何かを見つけ、努力して輝いている人に出会い、一人一人の子供が夢中になれるものを見つけてほしいという願いがあるからです。
昔の子供たちは、割と無邪気に将来への夢を抱いていました。しかし最近はいろいろな詳しい情報がインターネットなどで手に入ります。夢と現実の落差を直視してしまうと、一歩踏み出す前にあきらめてしまう子も多いのです。だからこそ、本物の輝きをもつトップアスリートに来てもらい、道をきわめるすごさを体感してほしかったのです。強い意欲、自分からの努力、自分を表現すること、人とのつながりは、全て生きる力につながっていきます。様々なゲスト・ティーチャーとの出会いが、その第一歩になればとてもうれしいです。


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◆7月号 「かくばかり偽り多き世の中に
子の可愛さは真なりけり」

舎監  船橋 伸弘
三代目三遊亭金馬(1894-1964)の十八番である「薮入り」のマクラです。三代目金馬はラジオで活躍した噺家で、たくさんのライブレコードを残した功績があります。
私は、金馬のこの「薮入り」という噺が大好きです。
熊さんの息子の亀ちゃんが、奉公先から3年ぶりに実家に帰ってくる、その前夜。
息子の帰りを待ちきれず、中々寝付けない熊さん。夜中の3時になっても、そわそわと落ち着かない。おかみさんに「早く、お寝なさいよ」と諭されても、寝やしない。私は、この場面が一番好きです。
例えば、奉公をしていると食べたいものも食べられないからと、おかみさんに指図をする場面。
「明日来たら、温かい飯だよ。」から始まり、「(あいつの好物の)納豆を買っといてやんなよ。」「海苔を焼いといて、玉子を炒っといてやんなよ。」「汁粉を食わしてやろう。」「刺身を中トロで二人前。」「鰻を中串で二人前。」「チャーシュー麺も食わせてやろう。」「オムレツ、カツレツ、ゆで小豆に、かぼちゃ、安倍川餅…」と思いつくままに言い出す始末。
おかみさんに「お腹を壊しますよ。そんなに食べたら。」と叱られるのがまた可愛い。
或いは、帰ってきたらどこに連れて行ってやろうかと考える場面。
「湯へ行ったついでに方々へ連れて行ってやるんだ。」から始まり、「ついでに品川の海を見せてやりたいな。」と言い出し、「だったら川崎の大師様、横浜から江ノ島、鎌倉。足を伸ばして静岡、久能山、豊橋、京、大阪から、讃岐の金比羅様、九州に渡って…」と、ついでのつもりが日本一周になってしまう。
おかみさんの「それ、いつ行くんだい?」の問いかけに、「明日一日でよ!」とハッキリと答えるのがまたいい。
さらには、日が昇るのも待ちきれずに、普段は持ったこともない箒で家の前をせわしく掃き出す親心。
この後、すっかり大人びた亀ちゃんが両親の前でぴたりと両手をついてご挨拶をします。 「めっきりお寒くなりまして、お父さんお母さんもお変わりがなく…ご主人がお家へ宜しく…」 驚いた熊さんが、
「本日はご遠方のところをご苦労様でございます…」
さて、帰京日です。楽しい夏休みが始まります。子ども達だけでなく、ご家族の方も待ちわびたことでしょう。いろいろとしてあげたいことなども、あるのかもしれません。 子どもは日々、成長しています。ほんの僅かの間にも、今までできなかったことができるようになっています。もし、成長したところを見つけたら、褒めてあげてください。どんな小さなことでも良いのです。小さな成長をたくさん見つけて、褒めてあげてください。「保田しおさい」でがんばったね、と。

「早寝・早起き、朝ごはん食べよう」カレンダーもお返ししますので、夏休み中の記入をお願いします。保田っ子達が葛飾でも花丸でいられるように、ご協力ください。 2学期の始業式は、8月30日(日)です。夏休みの間に成長した保田っ子達に会えることを楽しみにしております。


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◆6月号「夢に向かって、小さな一歩を踏み出そう」

校 長  小野内 雄三
“Baby steps to Giant strides” これは、ある卒業生が、「校長先生、この漫画面白いですよ。」と言って見せてくれた「ベイビーステップ」という、テニス漫画の中に出てくる言葉です。この漫画は、TVアニメーションにもなっています。この言葉は、物語の中で、友人から主人公へのはなむけの言葉として贈られたものです。意味は、「小さな一歩の積み重ねが、やがて大きな一歩になる」ということで、言ってみれば「千里の道も一歩から」ということでしょう。この言葉がタイトルに使われていることからわかるように、この漫画は几帳面で勉強の虫だった主人公が、テニスの魅力に取りつかれて、全く経験がない所から一歩一歩努力して、プロになる夢に挑戦する物語です。
最近の子供たちは、自己肯定感が低いとか、すぐにあきらめてしまうと言われています。本校の子供たちも例外ではありません。子供たちの口からは「どうせぼく(私)なんか」といった言葉も聞かれます。私自身が小学生の時代を思い返してみると、もっと大らかに「大人になったら○○になりたい」などと夢想していた記憶があります。今はいろいろな情報が氾濫していて、夢に至る道筋の様々な壁が、小学生でもパソコンやスマートフォンで調べればわかる時代です。なんとなく夢見て、知らない間に立ち消えてしまった昔の子、現実を直視しすぎてあきらめてしまう現代の子、どちらにも、良さも悪さもあると思います。夢をかなえられる人とそうでない人の違いは何でしょうか。
一流のスポーツ選手などが大きな成果を上げると、よく小学校の卒業アルバムの作文が取り上げられます。例えばサッカーの本田圭佑選手は、
「Wカップで有名になって、ぼくは外国から呼ばれてヨーロッパのセリエAに入団します。そしてレギュラーになって10番で活躍します。」
などと、卒業アルバム通りの夢をかなえていて驚かされます。彼らは才能も運もあったのでしょうが、夢をもち続け、努力し続けていったからこそ、夢をかなえられたのではないかと思います。 本校は健康回復のための学校ですので、「肥満にならないために好きな食べ物の量を抑えたり、食べ方を工夫したりする」「生活リズムを整えるために、好きなゲーム(校内には持ち込み禁止)を帰京中我慢する」などの目標を達成するための手立てを実践しています。これは、子供たちが将来の夢をかなえるための努力のステップと似ています。夢や目標にたどり着く道のりは、楽しいことばかりではないことを保田っ子はよく知っているのです。
また、校内では子供たちができるようになったことやがんばりについて、職員の連絡会で共有し、みんなでできたことを認めていこうと努力しています。これは自信を高め、子供たちのモチベーションを上げていくためです。子供たちは夢や目標に向かってよくがんばっていますが、まだまだ未熟ですので、まわりの大人のアドバイスや「よくがんばっているね」とか「これでいいんだよ」というポジティブな声かけが大変重要です。ご家庭に戻ったときは、ぜひご家族の方からも声かけをお願いします。そして、子供たちの小さな一歩を認め、一緒に励ましていきましょう。そして次の一歩が踏み出せるように、背中を押してあげてください。 そして、子供たちが夢をもち続けるには、周りの大人がいかに素敵なお手本となれるかも大切です。まだまだ世の中色々心配ですが、われわれ大人も“Baby steps to Giant strides” で行きましょう。

6月は年3回ある「ふれあい月間」の1回目です。いじめなど、子供たちが悲しい思いをしていないかを点検します。明るく楽しい学校生活を送ることもプラス思考でがんばるための基礎になりますので、職員一同真剣に取り組んで参ります。

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◆5月号「自分らしく輝ける保田っ子に」

副校長 豊田 栄治
ゴールデンウィーク最終日の5月6日に、保田っ子たちが元気に鋸南町に戻ってきました。保田っ子たちの明るい表情を見ると、葛飾区内の生活で、家族や友達いろいろな方々から頑張るエネルギーをたくさんもらってきたように感じられました。
4月5日にスタートした平成27年度。一人ひとりの児童が自分の健康課題の解決に向けて、寄宿舎で生活をしながら学習や運動にとてもよく頑張ってきました。4月26日、水元公園開催の葛飾区子どもまつりでは、塩澤教育長先生をはじめ多くの区民の方々に保田っ子の輝いている姿を中央ステージにて披露することができ、日ごろの成果を思う存分発揮することができました。 輝ける保田っ子の基本は「早寝・早起き、朝ごはん」を基本とした規則正しい生活です。整った生活リズムが運動や学習に取り組む意欲や姿勢を変え、「輝ける保田っ子」の原動力となっていると考えます。一人ひとりの児童が保田っ子になるまでにはそれぞれ違った理由がありますが、保田しおさい学校での生活が児童の心と体を変え自分らしく輝ける保田っ子が育っていることに繋がっていると考えます。
本校への入学には、年3回の宿泊体験学習への参加が基本となりますが、希望が有る場合には随時体験を実施しております。転学希望の意思を確認後「保田っ子」としての生活が始まります。また、迎え入れる保田っ子自身もそれぞれが、いろいろな思いの中で宿泊体験学習を経て入校しているため、体験児童の気持ちがよく分かります。
先日、葛飾教育の日に、やはり保田への入校を希望されているご家庭のお父様が、保田しおさい学校に訪問されました。一緒に見学に来るはずだったお子様は、もう一歩の勇気が出せずお父様だけの来校となりました。寄宿舎では5月生まれの児童の誕生会が行われている最中でした。その誕生会の様子を見学されていたお父様に、一緒に見学に来るはずだった児童と2月まで同じクラスだった保田っ子を紹介すると、自分自身もつい数ヶ月前までは夜遅くまでゲームをしていたことやクラスの友達とうまくいかなかったことなどを話してくれました。その様子を見ている中で、見学に来るはずだった児童本人と保田で輝き始めた児童と話をさせてはどうかと思い立ち、お父様の携帯電話で話をしてもらいました。すると、保田っ子になって2ヶ月の児童が見学に来られなかったかつてのクラスメイトに保田での生活を語ってくれました。
「これから保田の説明をするから聞いて」「…」「夜とか一人じゃなくて、友達がいるからさびしくないよ」「…」「寄宿舎の先生がお父さんお母さんがわりだから大丈夫だよ」「…」「ケンカすることもあるけど、ちゃんと解決してくれるよ」「…」「気が変わったら来てね。待っているから。」私の「自分が保田に来るとき不安だったことを思い出して。その何倍も不安だと思うから電話をかけてあげてくれる?」との簡単な状況説明だけで、すぐに快諾をしてくれ、一歩を踏み出せないかつてのクラスメイトに自分の言葉で語ってくれました。電話をしてくれた児童は、2月末に転学してきたばかりの児童で、まだ2ヶ月の保田っ子です。また、「ボクもゲームばっかりやっていて夜遅くまで起きていたから…」と、見学のお父さんに話してくれました。入校後、日に日にたくましくなり自分らしく輝き始めた保田っ子の素直な本音でした。
見学を終え駅までお父様を送って行く車中「先生うちの子は今は登校しぶりが有るけれど、とってもいいやつなんですよ…」と、我が子を信じるとともに何とかしなくてはならないとの父親としての辛い気持ちが痛いように伝わって来ました。そして、保田しおさい学校を必要としている児童が確実にいることを確信いたしました。
今後も教職員一同、「自分らしく輝ける保田っ子」の育成を目指し頑張ってまいります。皆様からの熱い声援と御指導をよろしくお願いいたします。

保田しおさい学校では、随時体験学習を募集しています。→体験学習のページへ。


◆4月号「平成27年度のはじめにあたって」

校長 小野内 雄三
ここ鋸南町では、水仙と頼朝桜の後ソメイヨシノが咲き、一時は入学式を待たずに花の時期が過てしまうのではと心配しましたが、鋸南町教育委員会教育長 富永清人様をはじめご来賓の皆様を迎えして、入学式・始業式を無事挙行することができました。私は、菜の花の黄色と桜の淡いピンが彩る鋸南町の春が大好きです。今年度は新入生3名を迎えて、21名でのスタートです。例年よ少ないですが、ますます教育活動を充実させて参ります。
さて、葛飾区では、「かつしか教育プラン2014」にある、「かつしかっ子」宣言の実現を目指ています。

「かつしかっ子」宣言
○人にやさしくします
○あいさつで心をつなぎます
○約束を守ります
○自分で考え、行動します
○仲間と力を合わせます
これが「かつしかっ子」の誇りです。

「かつしかっ子」宣言には、昨年度から取り組んでいますが、この内容は葛飾にいても、鋸南町いても大切なことであり、よりよく生きていくために必要なことでもあります。また、寄宿舎で生しながら学校で学び、健康課題を解決していく本校の児童にふさわしい目標であるとも言えます。これを実現するため、学校の学級活動や、寄宿舎の「なかよし会」や寮室で、子供たち自身で考えさせ具体的な行動を起こしていこうと考えています。
今年度は、昨年度同様かつしかっ子学習スタイルによる授業規律の徹底と、飾教師の教え方スンダードによる、わかりやすい楽しい授業を心がけるとともに、「教科葛飾スタンダード」と「スタダード検定」を発展させた「かつしかっ子チャレンジ」と「チャレンジ検定」により、子供たちのぶ自信を伸ばしていきます。
そして、今年度は、鋸南町との連携をさらに進め、鋸南町小学校・中学校との交流や、高齢者施訪問、鋸南町文化祭への参加、鋸南町ロータリークラブとの連携による里山体験など、子供たちのきる力を伸ばす取組にも力を入れてまいります。
12月11日には、葛飾区教育委員会研究指定校の発表があります。内容は昨年度に引き続き、国語科の作文を中心とした「書く力」の育成です。作文というと苦手意識をもつ子も多いですが、子たちが思いや考えを生き生きと表現できることを目指して、研究を進めています。金曜日の5校時に「ステップアップタイム」を設けて、作文のスキルを高める取組を続けています。研究発表では、保田っ子が意欲をもって学ぶ姿を葛飾区や鋸南町の方々にお見せできるよう職員一同力を合わせて取組んでいきます。今年度もご理解・ご協力の程、よろしくお願いいたします。



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