明治から『未来』へ 亀青小学校は創立152周年 未来を創造する亀青小学校「未来祭」

背中を見て学ぶこと

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 多くの国々で母の日、父の日は存在するようですが、日本の5月の第二日曜日が母の日で、6月の第三日曜日が父の日なのは、アメリカ合衆国にならって制定したからのようです。
 子供の頃、自家用車がなかった我が家では、父がよく電車に乗せて私をいろいろなところへ連れて行ってくれました。長期の休みには家族で旅行にも行きましたが、日曜日には、よく近場で子供が興味をもちそうな場所に連れて行ってくれました。どこに連れて行ってもらったかはよく覚えていなかったので、後で聞かれると答えられず、父をよくがっかりさせていました。どちらかというと私は、観光地よりも電車の窓から外の景色を見ていることが好きでした。
何度も何度も電車の旅をしていましたが、いつの日か、ふと気付いたことがありました。それは、父は滅多には椅子に座らないということです。私も幼児の頃は靴を脱いで、椅子にあがり、車窓から景色を見ていた記憶はありますが、小学生になった頃からは、ほとんど座った覚えはありません。
いつか遠くに出かけたときの特急電車の指定席。非常に混雑して、指定席車両の中にも立っている人がいっぱいになりました。その中に、小さな子供がいました。父はその子供に気付くとさっと立ち上がり、席を譲ろうとしました。母が「指定席なんだからいいのよ。」というと、「いいんだよ。」と言って立ち上がり、その親子を座らせてあげたのです。その姿を目の当たりにした私は、何だが恥ずかしいと同時に、誇らしげな気分になったことを今でも覚えています。何で座らないの?と聞いても父はいつも、「いいんだよ。」と言うだけでした。本当の理由は未だに分かりません。
母の足が弱って、老夫婦を車で送り迎えすることが多くなってからも、日常父は一人でよく歩き、遠くまでも自転車で出かけていました。すでに亡くなってはいますが、85歳を過ぎても、人の心配をよそに徒歩や自転車でよく遠くまで出かけていました。
「若い者は立っていろ。立っていた方が体を鍛えることができるんだ。」と私に身をもって教えてくれていたのだと今では思っていますし、思い続けます。
最近、つい席が空いていると座ろうとしてしまう自分がいますが、我慢、我慢。子供と電車で出かけたときにも、できる限り座らないことを心がけてきました。父の教えを我が子には伝えてきましたし、学級の子供たちにも伝えてきました。
まだコロナ禍を迎える前には、学校の校外学習で子供たちとともに電車で出かけることがありました。そのときどきでも、席を譲ることができる子供たちやリュックサックを前に抱えて電車に乗るように友達に勧めることができる子供たちがいました。これらは、きっと家庭で出かけたときに親が示した行動なのではないかとも思います。
言葉で教えられなくても、見て学ぶことができる子供、人をこれからも育てていきたいと思います。

入学・進級おめでとうございます!

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 新型コロナウイルス感染症対策をとりながらの生活が3年と1か月経過していますが、新年度4月、77名の1年生を迎え、全校児童476名で令和5年度の葛飾区立亀青小学校がスタートしました。宇宙船地球号の中の亀青小号の出航です。
亀青小号では、目標をもって将来的にSDGs( Sustainable Development Goals)を目指すことができる人を育てていきます。
先行き不透明な時代と言われていますが、今回のコロナウイルス蔓延における世界の対応は、持続可能な社会をつくるために必要な選択であったと考えられます。みなさん、そして子供たち一人一人は、現状をしっかり把握して確かな対応をとることができたでしょうか。日本政府は、今年5月からは新型コロナウイルス感染症を第5種伝染病と考えるようにすると言っておりますが・・・、自分が何をすべきか考えて行動ができる子供、すぐ課題に対応してくださる保護者の皆様、地域の皆様、そして学校・家庭で過ごす子供たちのことを毎日真剣に考える教職員と家庭・地域・学校が一体となって児童を育み、大きく成長させていく「力」で乗り切ってきました。
今後とも、確かな学力・体力向上について確実に成果をあげていかなければなりません。今年度も更に躍進する亀青小学校にするために、創立150周年から心新たにした、学校教育目標
「なかまとともに育てよう 笑顔・元気・思いやり」
の笑顔・元気・思いやりを、知・徳・体の調和のとれたバランスの良い児童を育成します。
今年度のスタートにあたり、始業式と入学式では、教育目標「笑顔・元気・思いやり」を子供たちと確認するとともに「笑顔・元気・思いやり」にあふれる学校・社会を持続可能にしていく人に「チーム亀青・亀青家族」として、なかまとともに成長していくことを伝えました。
[ 学習指導要領 ]
本校の持続可能な社会づくりのための教育内容は、新学習指導要領が目指す三つの柱、「生きて働く『知識・技能』の習得」「未知の状況にも対応できる『思考力・判断力・表現力等』の育成」「学びを人生や社会に生かそうとする『学びに向かう力・人間性等』の涵養」そのものです。
葛飾区教育委員会の「かつしか教育プラン(葛飾区教育振興基本計画2019〜2023)」は5年間のまとめと次年度からの準備に入ります。すべての子供たちが「わかった」「できた」「学校がたのしい」と言える教育活動を推進していきます。
[ 校内重点研究 ]
「主体的・対話的で深い学び」を追究することが必要です。今年度も、算数科を重点研究教科とするとともに、カリキュラムマネジメントと体力向上活動の研究にも努め、「クリエイティブな亀青の子」を育てていきます。
[ 羽ばたけ亀青未来祭 ]
昨年度創設した【亀青未来祭】は、亀青小学校の「学び」の総合的発表の場、文化祭です。前の年の内容を上回ることが亀青小学校の学びの成長を表します。ご期待ください。
今年度も、本校の教育活動に対するご理解・ご協力をお願いいたします。

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