学校長挨拶

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葛飾区立柴又小学校長  宮本美津子
 
 児童数332名で、今年度が始まりました。  
 柴又は、柴又帝釈天の参道、柴又商店街、矢切の渡しのある江戸川土手などが、国の重要文化的景観に指定されています。そして、山田洋次監督の映画「男はつらいよ」の舞台であり、車寅次郎、寅さんの心を大切に、人情味あふれる地域です。地域で子供たちを育み可愛がってくださっています。子供たちは、地域の皆様、保護者の皆様の思いを受け止め、生き生きと元気に学んでおります。  
 本校の特色ある活動の中から3点紹介します。  
 一つ目は上越市浦川原小学校との交流活動です。戦争中、柴又小学校の子供たちが学童疎開でお世話になったことが縁で始まった交流です。今年度で36年目を迎えました。本校と浦川原小学校とは姉妹校となっております。コロナ前は、夏に本校の4年生が浦川原を訪問し、浦川原の子供たちのお宅にショートステイでおじゃましました。疎開体験をした方のお話を伺ったり、豊かな自然を満喫したりしました。秋には浦川原の子供たちが柴又にやってきて、帝釈天の周りを案内する活動を行っていました。現在はオンラインでの交流を進めています。  
 二つ目は、6年生全員で編成する鼓笛隊です。毎週月曜日に行う朝会では、6年生の鼓笛演奏で行進します。1年生から5年生の子供たちにとって、鼓笛隊の演奏は憧れです。6年生は、柴又小学校の6年生として誇りをもって演奏します。運動会や地域行事などでも演奏を披露する予定です。  
 三つ目は、地域の環境や人材を生かした学習です。地域そのものが学校であり、地域の方々は皆先生です。地域で活動する機会を増やしていきたいと考えております。ご協力よろしくお願いいたします。  
 このような教育活動に確実に取り組み、柴又小学校を、柴又の町を、柴又の人々を誇りに思い、愛着をもって、寅さんのように人の心の機微がわかる子供たちを育てていきたいと考えております。今年度も、本校の教育活動にご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。