葛飾区研究指定校としての研究を始めるにあたって
校長 目々澤 幸雄
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1.鹿嶋真弓(立正大学)と共に学ぶ『問いを創る授業』の実践子供たちが「知りたい、学びたい」と思い、自ら学習に向かうためには、学習事項について、疑問と思うこと、知りたいと思うことを明確にする必要があります。 2. 話し合い、学び合い、教え合い学習の展開子供たちの主体的学習を保証するために欠かせない学習活動が、「話し合い、学び合い、教え合い学習」です。子供たちが、学びを深めるという共通の目標の実現に向けて、お互いに協力し合いながら学習を進めることで、お互いの学習や理解を深めていくことが可能になります。この話し合い学習を実現するためには、課題の提示、話し合いのルールの確立など、様々な配慮への研究が必要です。そして、子供たちが自由に話せる雰囲気をどう作るか、さらに、自由に話したことをしっかり聞いてもらえるという安心感が必要です。そのためには、教科の授業だけでなく学級・学年の経営を工夫していく必要があります。 3.自分自身の学びを振り返り、自主的な学習へと導く「振り返りシート」の実践今、自分は何を学び、どこまで理解していて、何を調べたり、補ったりすればよいかをいつも自分自身で考える習慣を養うことが、学びの定着と深まりには欠かせません。 4.個別最適な学習を実現するための生徒理解の充実「自主的・主体的な学習」や「話し合い・学び合い・教え合いの学習」を進めていくにあたって、その学習の流れに沿って、学びを深めていくことができない生徒が、どうしても存在することが予想されます。 |
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ところで、『馬を水辺につれていけても水を飲ませることはできない』というイギリスのことわざがあります。これは、「馬が水を飲むかどうかは馬次第なので、人は他人に対して機会を与えることはできるがそれを実行するかどうかは本人のやる気次第である」という意味です。これを、授業中の生徒に置き換えて考えてみましょう。どんなに素晴らしい授業の機会があっても、受ける側の生徒自身のやる気次第であるということです。人は得たいものしか得られません。授業においても同じです。この授業で何を知りたいか、何を身につけたいか、生徒が決めるのです。 |