「 校 長 室 か ら 」
全校朝会の講話
令和５年１２月１１日
「 大切な体と心を守る 」
おはようございます。２学期もいよいよ残りわずかとなってきました。
これまで、「かけがえのない自分と仲間を大切にする」ことを話してきました。今日は、１学期にも話したみなさんが「楽しく学校生活を送ることができる」ようにするための話を、あらためてしたいと思います。
これまでも話してきたように、みなさん一人一人が、この世に一人しかいない大切な存在です。そして、みなさんの体や心は、自分だけがもっているもので、一番大切なものです。友達の体や心も自分と同じように大切なものです。
誰かを叩いたり、蹴ったりして、痛い思いやケガをさせることを暴力と言います。悪口や相手が嫌がるようなことを言って、相手の心を傷つけることも、言葉の暴力になります。このことは、友達同士でやってはいけないことであり、どんな大人の人もやってはいけないことです。
1学期の終わりに話したように、時には、悪い大人の人が近づいてきて、みなさんの体の大事な部分に触ろうとしたり、服で隠れている部分をのぞこうとして、みなさんが、おかしいな、モヤモヤするな、イヤだな、という思いをすることがあるかもしれません。または、メールやラインで、あなたの体の大事なところを見たいなと言ってきたりして、気持ち悪いなという思いをすることもあるかもしれません。そんなときは、どうしたらよいでしょうか。
そんなときは、はっきりと「いやだ」と言って、その人から逃げてください。メールとかラインだったら、その人とのやり取りは、止めてください。
みなさんに、暴力やおかしいな、気持ち悪いな、と思うようなことをしてはいけないのは、どんな大人も先生たちも同じです。先生たちは学校中でも外でもこのルールを守ります。
もし、誰か大人の人に嫌なことをされたときには、家の人や先生たちなど、安心して話せるまわりの大人に教えてください。自分がされた場合だけでなく、友達がされているのを見た場合も同じです。
でも、知っている人には相談しにくいな、誰に相談したらよいのだろうと迷うことがあるかもしれません。誰にもお話しできないと思っている人のために、お話を聞いてくれるところがあります。
（プリントをみせながら）このあと、教室で、（相談シートを見せながら）1学期にも配りましたが、このような用紙を配ります。また、この用紙と一緒に家の人への手紙も配ります。知っている人に話したくないときは、手紙にかいてある電話番号、メールアドレス、QRコードに連絡してください。電話やメールを使わない場合は、この用紙に書いて、封筒になるように折ったら、切手なしで郵便で送ることもできます。
校長先生も先生たちも、みなさん一人一人のことを大切に思っています。一人で悩まないで、いつでも教えてください。今日は、かけがえのない自分と仲間を大切にしている、みなさんの大切な体と心のことを話しました。これでお話を終わります。
令和５年１２月４日
「 ローザ・パークスの勇気 ―差別・暴力のない生活に― 」
今日12月4日から10日は、人権週間です。みなさんも一人一人が人権標語を考えて教室等にも掲示してあるかと思います。私たち一人一人が様々な人権問題を、自分以外の「誰か」のことじゃない、自分のこととして捉え、お互いの人権を尊重し合うことの大切さについて、考えを深めていこうという週間です。
学校の図書室に、この「ローザ」という本があります。今日は、人権問題に関わって、あるアメリカ人女性「ローザ・パークス」という方の出来事について話します。
７０年程前、アメリカのアラバマ州モンゴメリーで起きたことです。ローザさんが生きた時のアメリカ、特に南部は、白人が黒人をひどく差別することがありました。アメリカでは、黒人をアフリカ系アメリカ人と呼ぶことがありますが、今日は「黒人」の言葉を使います。差別とは平等に扱わないことです。例えば、近くの小学校に黒人だからと言う理由で入れてもらえないこともありました。ひどい時には暴力を振るわれることもあります。他にも様々な差別があり、黒人は逆らうとひどい仕打ちを受けるので、我慢をしながら辛い生活をしていました。
１９５５年１２月１日、当時４２歳のローザさんは仕事を終えてお家に帰るためにバスに乗りました。バスの中でも差別があり、白人は前の席、黒人は後ろ、中間は白人が座っていなければ、黒人が座れる、どちらが座ってもいいことになっていました。ローザさんは後ろの席が満員だったので、中間の空いている席に座りました。しばらく乗っていると、そこに、バスは混んできて、白人がバスに乗って来ました。運転手は、「席を白人に譲りなさい」と言いました。中間の席にいた黒人は、混雑した後ろの席に行きましたが、ローザさんは中間の席に座ったままでいました。運転手は、「警察を呼ぶぞ」とローザさんを脅しました。それでもローザさんは席を白人に譲りません。ついに警官がやって来て、席を立つように言われましたが、ローザさん「ノー」と答え、逮捕されました。すぐに警察署から出られましたが、罰金刑を受けました。
白人に従わないとひどいことになってしまうことが分かっているにも関わらず、この勇気あるローザさんの行動は、仲間たちや多くの黒人の人たちの心を動かし、一緒に戦うことにつながっていきます。戦うと言っても、暴力で戦うのではありません。有名なキング牧師という方が、モンゴメリーで「バスに乗らないようにしよう」と差別に苦しむ人たちに呼びかけました。以降人々は一切バスに乗らないで、雨の日もカンカン照りの日も歩いて行動することを続けました。その間、モンゴメリーの人たちの暴力なしのこの戦いを応援する人が増え、歩き続ける人たちに靴やコートなどを贈ってくれるようにもなりました。１年後、アメリカの裁判で、「バスの席位置を分ける差別はいけない」という内容の判決がありました。ローザさんは、とても誠実で静かな人でした。でも、心の中には強さをひめていました。そのローザさんが「ノー」といった勇気とみんなで力を合わせたことで、社会全体が変わり、暴力を使わないでも、「平等に生活する」という幸せを勝ち取りました。
かけがえのない自分と仲間を大切にするみなさん。学校の中でも、学校の外でも、これから生きていく中で、お互いの人権を尊重して、差別をしない生活を送りましょう。そして、誰かをちょっと叩いたり蹴ったりするなど、小さな暴力であっても決してしないで、考えて行動できるようになってほしいと思います。
今日は、人権週間ですので、人権問題に関わってローザ・パークスさんの話をしました。お話を終わります。
令和５年１１月１３日
「 校歌＿作曲家 古関裕爾 」
おはようございます。先週火曜日に、６年生が飯塚小学校の歴史を調べる学習の一環として、飯塚小学校が開校した時に在籍していた第2回卒業生の方々に来ていただき、話を聞く機会がありました。
飯塚小学校ができたことで、原田小と水元小の一部の学区域が飯塚小学校の学区域になったので、、このお二人も3年生の時に飯塚小学校の児童となりました。昔の飯塚小学校の様子などをたくさん聞かせていただきましたが、その話の中で、飯塚小学校の校歌を作曲した人は、とても有名は人だという話がありました。そこで、今日は、校歌の話をしたいと思います。
以前、校歌の歌詞を書いたのは、初代校長の松永正敏校長先生ということは話したことがあるかと思います。作曲した人はというと、「古関裕爾」さんという作曲家の方です。 1909年（明治42年）生まれの作曲家です。気品ある格式高い曲風で知られ、現在でも数多くの作品が愛されています。作曲作品総数は、5,000曲にもおよび、スポーツ・ラジオドラマ・歌謡曲・演劇・校歌・社歌等、多岐にわたっています。
では、古関裕爾さんが作曲した曲は、スポーツ音楽という分野で有名な曲がたくさんあります。みなさんが聞いたことがあるかもしれない曲をいくつか紹介したいと思います。まず初めにこれです。
そう、先日38年ぶりに日本一となったプロ野球阪神タイガースの球団歌「六甲おろし」です。1936年に発表され、現存12球団における最古、かつ戦前から歌い継がれている唯一の球団歌です。当時の球団の歌は、ほとんど古関さんが作曲していました。読売ジャイアンツのこの曲も古関さんの作曲です。
1964年に開催された最初の東京オリンピックの選手入場行進曲「オリンピック・マーチ」
そして、毎年夏の甲子園に流れている高校野球大会歌「栄冠は君に輝く」なども古関さんのが作曲した曲です。
さらに、日本全国でたくさんの校歌を作曲しています。東京都内だけでも、これだけの小中、高校、大学の校歌や応援歌を作曲しています。葛飾区内でも近くの水元中学校の校歌が古関さんの作曲です。
飯塚小学校の校歌は、作詞をしたのが初代校長の松永正敏校長先生、作曲したのが、当時から様々な有名な曲を手掛けていた作曲家の古関裕爾さん。そのお二人によって作られた、すてきな校歌です。
かけがえのない自分と仲間を大切にするみなさん、これからも、飯塚小学校の校歌を歌うことがたくさんあります。校歌を作った人、できた背景や当時の様子、作った人の思いなど分かると、今まで以上に校歌に親しみ、愛着が増すかと思います。今日は、飯塚小学校の校歌を作曲した古関さんの話をしました。お話を終わります。
令和５年１１月６日
「 音楽会に向けて ―ベートーベンの努力― 」
おはようございます。運動会が終わって１週間がたったばかりですが、あと２週間で音楽会となりました。今日は、まず田中先生にピアノを弾いてもらうことから始めます。
（「エリーゼのために」「運命」のピアノ演奏）
この曲は誰が作ったか知っている人はいますか。そうですね。ベートーベンです。「運命」や「エリーゼのために」は、どこかで聴いたことがある曲だと思います。その他にも、コンサートに行かなくても様々な場面でよく聴く曲をたくさん生み出しました。
ベートーベンは、ドイツ人であり、1770年から1827年まで生きました。有名な曲をたくさん作ったのは、1800年頃です。今から200年以上前のことです。日本は、江戸時代の後期です。その頃に外国で生まれた曲が、日本だけではなく、世界中で愛されすてきな音色として、今でも人々の心や生活に潤いを与えています。ベートーベンが、現代でも世界中で有名なのは、音楽の素晴らしさだけではなく、彼の生き方も見習うべきことがあるからです。
ベートーベンは小さい頃から、父親に厳しい音楽の指導を受け、それに耐え、音楽家としての才能を開花させていきました。しかし、28歳の時、自分の耳が聞こえづらくなったことに気付きます。日に日に症状が悪化し、30歳の頃には「ほぼ音が聞こえない」状態になりました。音楽家として、音が聞こえないのは、生きる道を失うことになりかねません。この絶望的なことに落ち込んだベートーベンでしたが、自分が演奏するのではなく、曲を作ることに生きる道を見つけました。では、音が聞こえないのに、たくさんの名曲をどのように作ったのでしょうか。テンポを示すメトロノームと言う器具を最大限に利用した、また、ピアノの音を聞くために指揮棒を歯で噛みしめ、その尖端をピアノに押し当て振動として音を聞いたという説もありますが、これまでの記憶を忘れず、心の中で曲を作り譜面にしていったと言われています。先ほど、田中先生が弾いたピアノの曲も「音が聞こえない」時に作った曲です。
かけがえのない自分と仲間を大切にする皆さん。苦しい時や辛い時、ベートーベンの困難に負けない生き方を思い出し、乗り越えていきましょう。音楽会では、音楽を一人で楽しむものではありません。みんなで音を合わせたり、みんなで合わせた音を聴いたりする会です。みなさんにとって「私たちのハーモニー」です。１人ではありません。「私たちの」を大切にして、ハーモニーを響かせ届ける音楽会としていきましょう。これでお話を終わります。
令和５年１０月３１日
「 運動会を振り返って 」
おはようございます。先週の土曜日は運動会でした。今日は、運動会を振り返ってみたいと思います。
運動会が始まるファンファーレをブラスバンドクラブを中心に担当し、華やかに運動会は開始しました。今年の運動会スローガンは「ゴールはすぐそこ！みんな全力をつくせ！輝くのは君だ！」です。代表委員の人たちが中心に決定し、運動会開会式では、全員でスローガンコールをしました。
１年生は、かけっこと表現運動「カラフル」でした。初めての運動会で５０ｍを真っすぐ自分のコースを走ることができていたことは立派でした。「カラフル」では、クラスごとのカラフルな小旗を使って、テキパキと旗を振る姿は立派でした。隊形移動も、しっかりできていました。
２年生は、かけっこと表現運動「飯塚クラシック」でした。１年前よりさらに、直線路を力強く走りきる姿は、２年生になっての成長を感じました。「飯塚クラシック」では、一人一人がバランスのとれた一人技や仲間と協力した二人技など、多様な動きを表現できていました。放射状になって仰向けになる技は、大変きれいに決まっていました。
３年生は、かけっこと表現運動「怪盗?年生」でした。昨年までは直線だったかけっこが、３年生からはカーブのある曲線路になります。みんな上手に走っていました。怪盗?年生は、一人一人がストーリーの主役となって生き生きと表現できていました。赤いスカーフを使って軽快に踊る姿、時には笑顔で、時には真剣に逃走する表情で踊る姿はすてきでした。
４年生は、かけっこと表現運動「エイサー！ゆいまーる」でした。４年生になるとコーナーの走り方もより上手になってきました。「エイサー」では、統制のとれた隊列、バチさばき、足の上げ具合、そろったかけ声など、一糸乱れぬその動きは圧巻でした。
５年生は、短距離走と表現運動「みんなで輝け！飯塚ソーラン2023」でした。短距離走は走る距離が２０ｍ伸びましたが、最後まで力強く走り切りました。ソーランでは、舟の櫓をこぎ、網を投げ、５年生の踊る後ろに漁をしている海が見えるようでした。腰を落とし、低い姿勢で踊り続ける姿は圧巻でした。
６年生は、短距離走と表現運動「on YOUR mark」でした。陸上記録会でも練習したように、スタートの仕方、足の上げ方など、力強い走りを見せてくれました。表現運動「on YOUR mark 」では、6年生全員の心が一つとなり、旗を振るタイミング、指先足先まで意識した動きができていました。多くの人に心を一つにする素晴らしさ、感動を与えてくれました。
団体競技は、低学年、高学年がそれぞれに大玉送りをしました。紅白に分かれて、楽しくチームの人たちと協力して競技できたのではないでしょうか。
運動会は、当日の表現や走ることだけではありません。朝、椅子を運んでいるときには、どの学年も両手で椅子をもち安全に気を付けている姿が見られました。ラインを踏まないように、互いに声を掛け合う姿もありました。自分の学年だけでなく、どの学年の演技にも拍手や大きな声で応援している姿は、すてきでした。
かけがえのない自分と仲間を大切にするみなさんの当日の演技だけがんばるのではなく、当日に至るまでの努力、運動会を支える行動、安全に気を付ける態度など、飯塚小学校の子供たち一人一人のよさ、素晴らしさをたくさん感じることができた運動会でした。これでお話を終わります。
令和５年１０月２３日
「 自転車の交通ルールを守ろう 」
おはようございます。いよいよ今週末には、運動会となりました。ここまで、一人一人が目標をもって取り組んできていることと思います。今週の土曜日が楽しみです。
学校以外でも様々なことに取り組んでいる飯塚小の子供たちがたくさんいます。21日土曜日には、水元・西水元ブロック子ども会育成会の少年野球大会が行われました。昨日は、少年の主張大会の地区予選会が行われ6年生5人が出場しました。どの子も立派に自分の意見を話して、見事飯塚小の6年生が地区代表となりました。少年の主張大会については、また来週以降の全校朝会で詳しく紹介したいと思います。
さて、今日は自転車について話をします。自転車に乗るときにヘルメットをかぶるように努めるようになって半年ほどたちます。また、自転車事故は、ここ数年増え続けています。
自転車のことを調べてみると、1818年ドイツで発明された自転車は、地面をけって進ませるものでした。1861年フランスで地面から足を離してペダルによって進ませる自転車が広まりました。1880年イギリスで早く走らせるための自転車を作るための開発が進みました。1885年イギリスでより安全の自転車が発明され、現在の自転車の元祖となりました。自転車はドイツで生まれ、フランスで育てられ、イギリスで現在の自転車に進化し世界中に広がりました。飛行機を作ったことで有名なライト兄弟も、自転車屋さんの仕事していました。
世界中の人々に乗られる自転車の魅力とは、何なのでしょうか。それは、地球にやさしいこと、健康なからだ作りができること、いろいろな所に行けること、気分転換ができること、場所をとらない乗り物であることなど、たくさんあります。
自転車は楽しくて便利な乗り物でありますが、乗り方を間違えてしまうととても危険な乗り物です。都内の自転車事故は、ここ数年の間、年々増えていて、昨年は15276件ありました。その内、怪我をしてしまった方は12997人います。亡くなってしまった方は、30人います。今年もすでに、都内で１人の小学生が自転車による交通事故で命を失っています。とてもとても悲しいことです。
警察の方が自転車による事故を起こさないように、「自転車安全利用５則」という交通ルールを作っています。このルールとは、「二人乗りはいけません」「横に並んで走ってはいけません」「夜はライトをつけます」「信号は必ずまもります」「とまれの標識や書いてあるときは、必ず止まって安全を確認します」「交差点は左右を確認します」「自転車に乗るときには、ヘルメットをかぶるように努める」などです。交通事故が一番多い場所は、交差点です。また、夕方4時から６時頃が最も自転車事故の多い時間帯です。自分が事故にあってしまうだけでなく、自分が事故を起こしてしまうことで、相手を大怪我させてしまうこともあります。
かけがえのない自分と仲間を大切にするみなさん、秋も深まり、だんだん日が沈む時刻も早くなってきます。自転車に乗るときには、ルールを守り、交通安全に十分気を付けてほしいと思います。今日は、自転車のこと、交通安全の話をしました。
これでお話を終わります。
令和５年１０月１６日
「 読書の秋 辞書で調べる 」
おはようございます。一昨日の葛飾教育の日、土曜授業公開では、たくさんの保護者や地域の方々に、みなさんががんばって学習に取り組む姿を見ていただきました。
さて、季節は読書の秋です。土曜日の１時間目には、リーディングバディがあり、上級生による読み聞かせがありました。校長先生も、この全校朝会の話を考える時や調べたいことがあるときに、よく図書室に行って図書司書の先生に「こんな本はありませんか」などと聞いて本を探してもらうことがあります。言葉の意味を調べるときには、辞書を使うこともあります。
今日、10月16日は、「辞書の日」とされています。なぜ10月16日が辞書の日かというと、アメリカの辞書製作者ノア・ウェブスターという人の生まれた日であるからだそうです。
このウェブスターは、1758年10月16日にアメリカで生まれました。当時のアメリカは、イギリスから独立したばかりの時期なので、スペルや発音などのイギリスで使われている英語とアメリカで使われている英語の違いを明確に記した辞書がありませんでした。ウェブスターが著した綴字教本およそ100年もの間、アメリカで子供たちに読み書きを教えるのに用いられました。史上初の本格的辞書『アメリカ語辞典』（1828年初版）を出版して、アメリカで「ウェブスター」といえば「辞書」と言われるほどです。
ある企業が「思わず辞書を引かずにはいられなくなる言葉」をコンセプトに、10〜60代の男女を対象に「“解読難解なワード”に関する調査」として調べたそうです。
８割以上の人が、日常的に辞書を利用していることが分かったそうです。辞書別では「オンライン辞書」が毎日利用する頻度が最も高く、次いで電子辞書、紙の辞書の順番です。また、分からない言葉と出会ったとき、辞書で意味を調べようと思う人は97.9％だったそうです。みなさんも国語の教科書に分からない言葉が出てきた時には、辞書で意味調べをしますね。
では、ここで問題です。この調査では、辞書で調べて、その意味や読みを知って驚いたものをランキングとしてまとめています。それぞれ何と読むでしょうか。
まず、野菜です。野菜でその意味や読み方を知って驚いたものベスト3はこれです。第1位「陸蓮根」第2位「芽花椰菜」第3位「花椰菜」さて、何と読むでしょうか。第1位は（オクラ）第2位は（ブロッコリー）第3位は（カリフラワー）と読みます。
第2問は、魚介類です。魚介類でその意味や読み方を知って驚いたものベスト3はこれです。第1位「翻車魚」。第2位「海鷂魚」、第3位「栄螺」。さて、何と読むでしょうか。第1位は（マンボウ）第2位は（エイ）第3位は（サザエ）と読みます。
かけがえのない自分と仲間を大切にするみなさん、季節は秋です。読書の秋、図書室に行き、読みたい本を探して読書したり、いつもは見ない本を手にしたり、分からない言葉を辞書を使ってとことん調べたりするのもいいかと思います。本を読むことで、自分の知識や知っている言葉が豊かになることでしょう。
これでお話を終わります。
令和５年１０月１０日
「 笑顔をもたらす魔法の言葉 」
おはようございます。この週末の三連休は、芸術の秋、スポーツの秋と言われるように、様々な催しが開かれました。スポーツの日は雨模様でしたが、みなさんもそれぞれに様々な体験や参加をしたのではないでしょうか。飯塚小学校の子供たちでは、６日（金）には１年生が生活科見学で水元公園に行き、秋探しをしてきました。たくさんのドングリを拾って持って帰ってきました。９日（月）スポーツの日の、かつしかスポーツフェスティバルでは、飯塚小学校から親子リレーに３年生から６年生の男女各一人ずつが西水元地区代表として出場する予定でしたが、残念ながら雨のため中止となりました。
今月２８日には運動会があり、それぞれの学年で練習に励んでいることと思います。また、１１月には音楽会があります。この秋の学校行事では、友達と協力し、互いに助け合いながら取り組むことがたくさんあるかと思います。そこで、今日は、一人の心理学者の話をしたいと思います。
この人は、アルフレッド・アドラーといってオーストリア出身の心理学者・精神科医です。１８７０年にオーストリアのウイーンで生まれ、アドラー心理学という流派を創始しました。有名なフロイト博士やユング博士と並ぶ現代の心理学の理論や心理療法を確立した人の一人です。
このアドラー博士が、ある著書の中で「笑顔をもたらす魔法の言葉」というのを３つ言っています。なんだと思いますか。言われたら笑顔になる言葉です。思い浮かべてみてください。
アドラー博士の「笑顔をもたらす魔法の言葉」の第一が「ありがとう」です。何か手伝ったり一緒に取り組んだりした時に「ありがとう」と言われるとうれしい気持ちになります。
第２が「うれしい」です。相手にとってうれしいこと、よかったことをしたと思うと、自分もうれしくなります。
第３が「助かる」です。自分だけではできないことはたくさんあります。相手にとって自分が力になれた、役に立ったと思うとうれしくなります。もちろん、この３つ以外にも、笑顔をもたらす言葉は、たくさんあるかと思います。
かけがえのない自分と仲間を大切にするみなさん。秋が深まるこれからの季節、仲間と関わる機会がたくさんあると思います。かけがえのない自分と仲間を大切にするためには、そんな時に「ありがとう」「うれしい」「助かる」など、そんな言葉を相手に伝えて協力して取り組んでいきましょう。そして、飯塚小が相手を思いやり、笑顔があふれる学校になってほしいと思います。
これでお話を終わります。
令和５年９月１９日
「 自分のやりたいことを見つける ノーベル物理学賞 小柴昌俊 」
おはようございます。今日は一人の物理学者の話をしたいと思います。
この方は、2002年にノーベル物理学賞を受賞した物理学者で元東京大学の名誉教授の小柴昌俊さんです。2020年に亡くなられたのですが、今日、9月19日は小柴さんの生誕日、生まれた日なので、お話をしたいと思います。
少し難しい話になりますが、小柴さんは、ノーベル物理学賞を「天体物理学、特に宇宙ニュートリノの検出へのパイオニア的貢献をした」ということで受賞しました。宇宙の星の終末に起こる現象の新星爆発からのニュートリノの検出に成功して、ニュートリノ天文学という新分野を切り開きました。
しかし、ノーベル賞受賞までは、すべて順調だったわけではありません。観測するための実験装置を1979年に考案し、その4年後に始まった観測では、予想に反しニュートリノを捉えられませんでした。しかし東京大学教授を定年退官するわずか1カ月前の1987年、17万光年離れた大マゼラン星雲で起こった超新星爆発のニュートリノを偶然に観測。「超新星爆発でニュートリノが大量に放出される」との理論予想が正しいことを示しました。10年近い年月、自分を信じて取り組んだのです。
小柴さんは、次のような言葉を残しています。
「自分が何に向いているのか、何が好きなのか、見つけるのは優しくない。それでも何とか見つけ出さなければいけない。良くないのは、見つける努力をしないでフワフワ生きていること。」
また、次のようにも言っています。「いろんなことを試してみて、その中で実感を得て、自分の力で見つけていくしかない」「自分が本当にやりたいことをみつけられたら後はもう大丈夫！」
かけがえのない自分と仲間を大切にするみなさん、学校生活でも、学校以外でも、自分のやりたいことを見つけ取り組んでほしいと思います。もちろん、学校での学習や行事の中で、目標を明確にして取り組むことも、自分のやるべきことをする第一歩でもあります。自分の目標定め、それに向かって取り組む飯塚小の子供であってほしいと思います。
これでお話を終わります。
令和５年９月１１日
「 絆、友情 ラグビー松島幸太朗選手 」
おはようございます。土曜日の葛飾教育の日には、６年生の陸上教室や4年生の葛飾ラグビー協会の方々によるタグラグビー体験がありました。タグラグビーでは、４年生の誰もが、軽快な動きでタグラグビーを楽しむことができていました。
さて、今日は、そのタグラグビーのもとになるラグビーについて話をします。昨日、テレビで日本戦を観た人もいるかと思いますが、ラグビーワールドカップ２０２３フランス大会が開催されました。日本時間の9月9日から10月28日まで、約2か月にわたって開催され、予選を勝ち抜いた世界の20か国によって試合が行われます。日本代表も、昨日最初の試合が行われて、見事勝利をおさめました。
その日本代表で、注目してほしい選手がいます。松島幸太朗選手です。知っている人もいるかと思いますが、校長先生は、この松島選手の小学校５・６年の時に担任をしていました。見た目怖そうに見えるかもしれませんが、とても気持ちのいい子です。小学校時代は、サッカー少年でしたが、中学生の時に南アフリカに行って本格的にラグビーを始め、高校の時には、ラグビーの全国大会で優勝もしました。
これは、日本代表がフランスに出発する3日前に、母校の人たちで書いた応援メッセージを国内最終合宿の宿泊先に届けた時の写真です。ラグビー日本代表は、「Our Team」「絆」という言葉をスローガンの一つとして掲げています。松島幸太朗選手も、小学校時代から、友達からの信頼も厚く、常に友達を大切にする子でした。
そのことが分かるのが、小学校卒業の時の卒業文集に書かれていたことです。松島選手の前にもう一人紹介します。この人は知っていますか。アテネオリンピック、北京オリンピックで競泳平泳ぎで金メダルをとった北島康介選手です。実は、この北島選手も松島選手と同じ小学校中学校の卒業生です。校長先生は担任をしていませんが、オリンピック前に学校に来てもらって子どもたちと一緒に泳いでもらったこともありました。この北島選手は、卒業文集で将来の夢として「日本の代表選手になって、オリンピックに出る」と書いていました。２大会で金メダルをとり、まさに、有言実行でした。
では、松島選手はどうだったかというと、卒業文集には、6年生の時の宿泊行事のことを書いています。葛飾区の小学校は、６年の宿泊行事で日光に行きますが、松島選手の学校では、当時は、6年生で長野県の八ヶ岳に行っていました。友達と過ごした２泊３日が一番の思い出、ということを書いていたのです。北島選手と松島選手のどちらがいいということではありません。夢をもつことも大切です。友情を深めることも大切です。松島選手は、卒業文集に書くほど、絆や友情を大切にしていたということです。
かけがえのない自分と仲間を大切にするみなさん、２学期始業式に「人とのかかわりの中で」という話をしました。松島選手のようなトップレベルの選手も、仲間を信じて、チームの中で自分が何をできるか考えて、最大限の力を発揮できるよう常に努力をしています。あらためて、飯塚小のみなさんも、人とのかかわりを考えて学校生活を送ってほしいと思います。最後に、もしテレビでラグビー日本代表や松島幸太朗選手を見たら、応援してあげてください。これでお話を終わります。
令和５年９月５日
「 岩井臨海学校 」
おはようございます。先ほど、消防署長さんから、１学期に行われた消防写生会の表彰状をたくさんの人が受け取ったことをうれしく思います。１・２年生みんなががんばって描きました。
今日は、先週の始業式の児童代表の言葉の中でも5年生が話していた、夏休み中に実施した岩井臨海学校について簡単に紹介をします。その後、５年生の代表の人にインタビューをして思い出やがんばったことを聞いてみたいと思います。
岩井臨海学校は、おととしまで、台風やコロナの影響で実施できていませんでした。昨年度から葛飾区のすべての学校で再開しています。千葉県南房総市の岩井海岸に行く１泊２日の宿泊行事です。
１日目は鴨川シーワールドに行きました。泊まる宿は民宿です。やまげんと蔵屋敷という2つの宿に分かれて泊まりました。夜には海浜でビーチファイアもしました。
２日目には、海に入ったり、砂浜で砂の芸術つくりをしたりしました。友達と協力し、自分たちで楽しい2日間とすることができました。
それでは、岩井臨海学校について、詳しくは５年生にインタビューをして、直接思い出などを聞いてみたいと思います。
令和５年９月１日
「 第二学期 始業式 」
おはようございます。長い夏休みが終わり、今日から２学期が始まります。
元気に登校したきたみなさんの姿を見ることができて、とてもうれしく思います。
２学期には、普段の学習や生活に加えて、運動会や音楽会、社会科見学、生活科見学等、たくさんの行事もあります。今日配信される学校だよりにも書きましたが、それらの活動していく中で、心に止めておいてほしいことを、改めてお話ししたいと思います。
この夏には、様々な国際的なスポーツの大会が行われました。昨日も熱戦が繰り広げられたバスケットボールワールドカップはフィリピン、インドネシア、日本の３か国で行われています。パリオリンピックの出場権獲得に向けて、アカツキジャパン、日本代表は明日2日（土）に沖縄で最終戦があります。
そんなバスケットボール日本代表監督のトム・ホーバスさんの言葉をいくつか紹介したいと思います。
まず、東京オリンピックの前に女子日本代表監督に就任した時の発言です。「東京オリンピックで金メダルを獲る」当時の女子バスケの実力では、金メダルなんて正直誰もが無理だと思ってしました。女子バスケの東京オリンピック前のリオ大会8位だった時の目標は「世界で1番良いバスケットをしよう」でした。その目標が不明瞭だったことから、明確な目標を立てそれに向かって突き進むことを決めたトム・ホーバス監督の決意が感じられます。実際東京オリンピックでは、決勝まで進み、見事銀メダルをとりました。
また、こんなことも言っています。「才能がいくらあっても努力をしなければ、努力は才能を打ち負かす」つまりどんなに才能がある人でも、努力している人にはかなわない、ということでしょうか。
こんなことも言っています。「楽しい練習はない。一番楽しくて嬉しいのは勝つこと」トム・ホーバス監督の練習はとてもきついと選手の誰もが発言しています。東京オリンピックで女子日本代表がベルギー代表に勝利した後、トム・ホーバス監督は以下のような言葉を残しています。「女子日本代表の練習は厳しいです。だからこそ、勝つことが一番楽しい。楽しい練習というのはなく、楽しいことは勝つことであり、優勝することです。」
楽しいといえば、今年も全国高等学校野球選手権大会、夏の甲子園野球が開催されました。慶応義塾高等学校が優勝して幕を閉じましたが、その慶應義塾高等学校の「エンジョイベースボール」という言葉もニュースになりました。「エンジョイベースボール」を直訳すると「楽しむ野球」となりますが、ただ楽しいだけでしょうか。慶応野球部の大村主将は「より高いレベルで野球を楽しもうという合言葉と解釈している。そのために大切にしているのが自主性」とインタビューに答えています。
つまり、「苦しくなりエンジョイできないから嫌だ」というのは違う。嫌なことを避けて、楽しいことだけをやることではない。苦しい練習をどうやったら楽しく取り組めるか、どうすれば乗り越えることができるかを考えて真剣に取り組むこともエンジョイに含まれている、自分たちで考えて、言われてやるのではなく、自分たちから取り組んでいるということです。
また、世界陸上競技選手権大会、世界陸上がハンガリーのブダペストで開催されました。
やり投げ女子の北口榛花（きたぐち はるか）選手が見事金メダルを取りました。世界ランキング1位として出場し、日本だけではなく、世界中が優勝候補の一番手と認識するなかで臨む重圧は大変なものでした。最後の投擲の時には4位。体に疲れが出てきて、精神的にも追い込まれた最後の６投目は、１位を１ｍ26も上回る66ｍ73を投げて逆転の初優勝を決めました。
その北口選手は、大会後のインタビューで次のように答えています。「母が笑顔は幸せを引き寄せると言っていたので、常に笑顔でいるように心がけています」また、チェコのセケラックコーチに自ら指導を申し込み、たった一人で海外に行き、そこから二人三脚で世界一をめざしました。そのコーチに対しては「一緒に同じ方向に進んでくれている仲間だと思っているし、背中を押してくれていると思います」と言っています。
これらのアスリートの人たちの言葉からは活躍の背景として「目標」「努力」「楽しむ」「自主性」「自ら考える」「真剣」「笑顔」「仲間」などがキーワードとして挙げられます。これらはすべて「人とのかかわり」において言えることです。
かけがえのない自分と仲間を大切にするみなさん、２学期のスタートです。今日から始まる学校生活の中では、多くの人とかかわりながら取り組んでいくことと思います。人とのかかわりの中で、優しさや思いやり、感謝の気持ちをもって取り組んでほしいと思います。そうすれば、きっと充実した学校生活が送れるはずです。
最後に、学校が始まって何か不安なことや心配なことがあったら、一人で悩まずに、担任の先生や家の人、近くにいる人に相談してください。いつでもみなさんの力になります。
これでお話を終わります。
令和５年７月２０日
「 第一学期 終業式 」
おはようございます。今日で、一学期が終わります。あっという間の1学期でしたが、かけがえのない自分と仲間を大切にするみなさんのすてきな姿をたくさん見ることができました。
今日は、担任の先生から通知表あゆみを受け取ります。先生方が、みなさんのよさ、がんばり、成長を記録したり、もう少し頑張ってほしいなという期待を込めたりして書いた通知表あゆみです。
４月に「飯塚小学校の学校目標は「よく聞きよく考え、力いっぱい学ぶ子」「心豊かな じょうぶな子」「みんなとともにやり抜く子」の３つです。みなさん一人一人が、このような子どもになってほしい。」という話をしました。
今日は、この教育目標の中の「よく聞き、よく考え、力いっぱい学ぶ子」について、通知表に書かれていたみなさんのよさやがんばりを紹介したいと思います。
＜通知表所見の一部を紹介＞
今、紹介しきれないほど、一人一人のよさ、がんばりが通知表には書かれていました。できれば全員分を紹介したいぐらい、通知表にはみなさんの。みなさんのこの1学期のよさやがんばりがあふれていました。
みなさんは、今は小学生ですが、１０年後、２０年後には、この日本や世界を支える人となります。その未来につづく階段を、少しずつ上っています。通知表は、その階段をいったん立ち止まって振り返る大切なものです。家の方と通知表をよく読んで、１学期の学習と生活を振り返ってください。そして、夏休みには２学期に向けて何を頑張るかその決意をしっかりもってほしいと思います。
さあ、明日からは、長い夏休みです。９月１日には、元気な皆さんに会えるのを楽しみにしています。
これで、お話を終わります。
令和５年７月１０日
「 大切な体と心を守る 」
おはようございます。1学期もいよいよ残りわずかとなってきました。
これまで、「かけがえのない自分と仲間を大切にする」ことを話してきました。今日は、みなさんの大切な体と心を守るための話をします。
これまでも話してきたように、みなさん一人一人が、この世に一人しかいない大切な存在です。そして、皆さんの体や心は、自分だけがもっているもので、大切なものです。
時には、悪い大人の人が近づいてきて、みなさんの体の大事な部分に触ろうとしたり、服で隠れている部分をのぞこうとして、みなさんが、おかしいな、モヤモヤするな、イヤだな、という思いをすることがあるかもしれません。または、メールやラインで、あなたの体の大事なところを見たいなと言ってきたりして、気持ち悪いなという思いをすることもあるかもしれません。そんなときは、どうしたらよいでしょうか。
そんなときは、はっきりと「いやだ」と言って、その人から逃げてください。メールとかラインだったら、その人とのやり取りは、止めてください。
そして、すぐに、家の人や先生たちなど、皆さんが安心して話せるまわりの大人に教えてください。皆さんの大切な体と気持ちを守るためには、嫌なことをされたら、すぐにおうちの方や、先生たちに話すことが大切です。
体の大切なところを触ったり、見たりすることは、どんな大人の人でもやってはいけないし、友達同士もやってはいけないし、誰が誰に対してもやってはいけないことです。
もちろん、この学校の先生たちであっても、同じです。
このあと、教室で、このような手紙を配ります。みなさんが学校生活の中で、おかしいな、モヤモヤするな、イヤだな、と思うような目に合わないように、先生たちには法律でルールがあります。
〇先生は、みなさんの体に、必要もないのにさわりません。
〇先生は、学校の中や学校の外で、みなさんと、内緒で二人きりになりません。
〇先生は、みなさんと、内緒で連絡をしません。
先生たちは、学校中でも、学校の外でも、ルールを守ります。もしも、ルールを守らない先生がいたら、みなさんは「いやです。」と言ってよいのです。
ルール違反があった時には、おうちの人や、ほかの先生など、安心して話せる大人に教えてください。自分がされた場合だけでなく、友達がされているのを見た場合も同じです。
でも、知っている人には相談しにくいな、誰に相談したらよいのだろうと迷うことがあるかもしれません。誰にもお話しできないと思っている人のために、お話を聞いてくれるところがあります。このような用紙も配ります。また、この用紙と一緒に家の人への手紙も配ります。知っている人に話したくないときは、手紙にかいてある電話番号、メールアドレスに連絡してください。電話やメールを使わない場合は、この用紙に書いて、封筒になるように折ったら、切手なしで郵便で送ることもできます。また、インターネットで提出することもできます。
校長先生も先生たちも、みなさん一人一人のことを大切に思っています。一人で悩まないで、いつでも話してください。今日は、かけがえのない自分と仲間を大切にしている、みなさんの体と心のことを話しました。これでお話を終わります。
令和５年６月２６日
「 一年の折り返しの日 」
おはようございます。先週は、インフルエンザによる学級閉鎖もありましたので、今日は、１週間ぶりにすべての学級がそろいました。嬉しいものです。
さて、早いもので、今週で6月が終わり、来週からは7月になります。来週の土曜日、７月２日は「○○の日」ですが、知っている人はいますか。
７月２日は、「一年の折り返しの日」です。１年間は３６５日あります。１月１日から始まり、そのちょうど半分は１８３日目の正午、今年は７月２日日曜日の正午になります。ちなみに、来年は閏年といって２月が２９日まであり、１年は３６６日あるので７月２日の午前０時が１年の折り返しになります。
さて、７月は１学期のまとめの月、まとめをしっかりしましょう、ということを聞くと思います。１学期最後の月である７月や２学期最後の月１２月、３学期最後の月３月に「まとめの月」とよく言います。
では、「まとめ」とはどのようなことでしょうか。たとえば、みなさんは、日ごろの算数の授業の中で、はじめに「めあて」があって、授業の最後に「まとめ」があると思います。１学期のまとめも同じです。
学校には学校目標があります。そして、学年のごとに学年目標があります。さらに、学級ごとに学級目標があると思います。さらに、一人一人が１学期の目標として学習、生活などについての目標を立てたことと思います。各教室に貼ってありますね。
それぞれが、１学期の目標についてどうだったかまとめることです。その時に必要なのが、「振り返ることです。」何を（内容）、どのように考え（思考過程）、何を理解し（意味）、何を見いだすこと、できるようになった、できなかったか（価値）を考えることです。
かけがえのない自分と仲間を大切にするみなさん、これから夏に向かって暑い日が続きますが、体調には十分気をつけて、学習や生活について、自分自身を振り返り、まとめをしていきましょう。これでお話を終わります。
令和５年６月１９日
「 日光移動教室 」
おはようございます。今日は、６年生の代表の人から、6月5日（月）〜7日（水）に実施した日光移動教室についてインタビューしたいと思います。
インタビューをする前に、日光移動教室について、簡単に紹介したいと思います。
日光移動教室は、栃木県日光市にある日光林間学園に泊まっての宿泊行事です。数年間コロナの影響で実施していませんでしたが、昨年度は１泊２日の実施で再開し、今年度からは、コロナ前と同じ２泊３日で実施するようになりました。
１日目は、足尾銅山跡に行き、植樹をして環境問題を考えることができました。学園に着いてからは、自分たちで火をおこし、飯盒でご飯を炊き、夕飯としてカレーライスを食べました。夜には、レク係を中心にキャンプファイアーもして楽しみました。
２日目は、華厳の滝を見てから、戦場ヶ原ハイキング。最後には、湯元温泉の源泉を見てから、足湯にも入って疲れをとりました。２日目の夜には、鹿の角を使ったストラップつくりもしました。
３日目は、日光東照宮の見学をしました。グループごとに見学をしたり、各自が事前に調べてきたことをもとにイド役も務めたりしました。
この写真を見てください。これは、学園のある男子の部屋の入り口です。先生に言われたわけでもなく、ふと見たら、このように上履きがそろえられていました。これは、昨年も紹介しましたが、5年生の時の岩井臨海学校のときから、すでに履物をきちんとそろえることができる6年生です。
また、普段皆さんも5分前行動、ということを聞いたことがあるかもしれません。6年生は、5分前行動どころか、早すぎるぐらいでした。遅れる心配ではなく、早すぎないようにするにはどうしたらいいか考えなければならないほど、常に時間を意識して行動ができていました。最後に、自分にかかわるすべての人に、いつも感謝の気持ちを忘れずに行動できていました。１から5年生は、6年生のこの姿勢から、おおいに学ぶことができると思います。
さて、そんな６年生から、このあと日光の感想を聞くのが楽しみです。それでは、６年生にインタビューをします。
令和５年６月１２日
「 季節を感じようー梅雨入り 」
おはようございます。先週、6年生は日光に行ってきましたので、6年生に日光についてインタビューをしようと思いましたが、水泳のため今日の全校朝会にはいないので、来週、紹介したいと思います。
今日は、季節に関する話をしたいと思います。先週の金曜日には、「関東地方が梅雨入りしました」とニュースで流れていました。「梅雨」とは、何でしょうか。
梅雨とは、雨がよく降り晴れの日が少ない時期のことです。5月下旬頃から7月上旬頃まで続きます。日本のみならず、朝鮮半島や中国南部でも起こる気象現象です。
梅雨の始まりは「梅雨入り」、梅雨の終わりは「梅雨明け」と言い、どちらも何月何日と決まっているわけではありません。前日や当日、その後の1週間の予報から気象庁が判断し、ニュースやテレビを通じて私たちに伝えられます。今年の梅雨入りは、６月８日で、平年より１日遅いということです。
梅雨は、中国から「梅雨（ばいう）」として伝わり、江戸時代頃より「つゆ」と呼ばれるようになりました。貝原益軒による1688年（貞享5年）に発刊された、季節ごとの風俗や行事、動植物について、江戸初期の行事や暮らしに関する挿絵を随所にはさみ説明されている『日本歳時記』には、「此の月淫雨（いんう）ふるこれを梅雨（つゆ）と名づく」とある。淫雨とは、長く降りつづく雨という意味です。
また、梅雨の漢字の由来には、次の二説があります。
ひとつは、カビの生えやすい時期の雨という意味で、中国では元々「黴雨（ばいう）」と呼ばれていました。しかし、カビでは語感が悪いため、同じ「ばい」で季節に合った「梅」の字を使い「梅雨」になったとする説です。
もうひとつは、「梅の熟す時期の雨」の意味で、元々「梅雨」であったという説です。日本で梅雨が「つゆ」と呼ばれるようになった由来は、「露（つゆ）」からと考えられます。しかし、梅の実が熟し潰れる時期であることから、「潰ゆ（つゆ）」と関連付ける説もあります。
かけがえのない自分と仲間を大切にするみなさん、梅雨入りしたこれからの時期に、雨が降っていて外で活動できないからこそ、室内でできるとこを見つけてほしいと思います。今月は、「からつむり読書」月間でもあります。また、八十八夜の時にも話しましたが、春から夏にかけての季節の変化を感じてみてください。様々な変化を感じることができることは、素晴らしいことです。自分の感じる心を磨くということは、みなさんの未来を必ず豊かにしてくれます。これで話を終わります。
令和５年５月２９日
「 いじめはしてはいけません ーふれあい月間ー 」
おはようございます。先週の金曜日には、全校遠足でたてわり班、学年学級で楽しく過ごすことができました。
さて、みなさんの教室の前には、教育目標が掲げられています。学校の教育目標は、飯塚小学校の子供たちが目指すべき姿です。今日は、３つの目標の中の「こころゆたかな」と「みんなとともに」にかかわる話をします。
今週水曜日からは６月になります。６月は「ふれあい月間」といって東京都のどの学校でもいじめをなくそう、という月になっています。そこで、全員が覚えなければならない法律があります。
それは、「いじめ防止対策推進法」という法律です。この法律の中で、みなさんにこれだけは絶対に覚えてほしいことが示されています。それは、「児童等は、いじめを行ってはならない」という決まりがあることです。もっと簡単に言えば、「子供たちは、いじめはしてはいけません」ということです。法律は必ず守らなくてはなりません。
具体的にいくつか話をしたいと思います。誰かを殴ったり、仲間外れにしたり、悪口を言ったりした。これは当然いじめです。
しかし、もしかすると、自分はいじめるつもりがなくても、相手はいじめられたと思うことがあるかもしれません。例えば、体育の時間、失敗した友達に、「あなたのせいで負けたてしまった、分かってる？」と問い詰めた。又は、リレーでバトンを落とした子に「何やってんだ！」と怒鳴った。これらも相手がいじめられたと感じたら、いじめです。でも、その友達が真剣に頑張っていないこともあります。その場合は、友達が真剣に頑張るための方法を考えます。良い方法が見つからなければ、先生に相談してください。
また、発言の苦手な友達に、「○○さんも意見を言いなよ。」と強く促した。これもいじめです。
よくあるのではないでしょうか？発言の苦手な友達のために言ったことかもしれませんが、言い方を工夫しなければなりません。発言の苦手な友達も、頑張っているけど、上手にできないことがあります。自分はいじめるつもりではなくても、相手はいじめられたと思うことがあれば、それは、法律上、いじめになります。
飯塚小学校の子どもたちは、友達の気持ちを考えた行動がたくさん見られます。とても素晴らしいと思っています。これからも、もっともっと、友達の気持ちを考えて、助け合ったり、優しくしたりすることを増やしてほしいと思います。それでも、もし、いじめが起きてしまった場合は、いじめた人は、素直にその事を認め、二度といじめをしないよう成長してほしいと願っています。素直にそのことを認めることも、勇気がある大切なことだと思います。
かけがえのない大切な自分と仲間を大切にするために、いじめをしない人、いじめられたれすぐに誰かに話せる人、いじめられている人を助けてあげられる人になってほしいと思います。
令和５年５月２２日
「 水泳学習開始 」
おはようございます。今日から挨拶週間が始まり、これまで以上に気持ちの良い挨拶が聞かれるようになりました。
いよいよ来週からはプールでの水泳学習が始まります。２年生以上の人は、分かると思いますが、今年度も飯塚小学校の水泳学習は、学校のプールを使わずに、金町スイミングスクールのプールを使います。学校のプールと違って屋内プールなので、外が暑くても寒くても雨が降っていても、天候を気にせずに入ることができます。５月から１０月までと水泳学習の期間も長くなります。細かいプールの利用の仕方や移動方法は、今週以降に担任の先生から話があるかと思います。
今日は、昨年度と同じように水泳学習では、どんな学習をするのか確認したいと思います。
１・２年生は、水遊びをします。
水かけっこやリレー遊び、水中でのじゃんけんなどをして、水の中で目を開けたり、浮いたりもぐったりすることができるようにします。
３・４年生は、浮いて進む運動、もぐる・浮く運動をします。
伏し浮きやけ伸び、ばた足などをして、上手に浮いたり、呼吸をしながら泳げたりすることができるようにします。
５・６年生は、本格的に水泳運動になります。
クロールや平泳ぎの泳ぎを習得して、２５ｍや５０ｍなど、長く泳げるようにします。
一人一人がどのようなことができるようになりたいか、自分なりのめあてをもって学習に取り組んでください。一方で、水泳は楽しいけれど、一歩間違えると危険なことになります。おぼれたり、頭を打ったり、歯を折ったり、心臓が止まったりすることがあります。先生たちも金町スイミングクラブのインストラクターの方々も、みなさんの命や安全を守るために、細心の注意を払って指導にあたります。ふざけていたり、先生の指示や合図を守らなかったりすることで、危険なことがあったら、自分の命を失ってしまうことがあるかもしれません。
かけがえのない自分と仲間を大切にするみなさん、水の中で活動することは楽しいことですが、けがをしたり命を失ってしまったりする怖さもあることを忘れずに、安全に楽しく水泳学習に取り組んでほしいと思います。これで、お話を終わります。
令和５年５月１５日
「 体力向上について 」
おはようございます。先週の土曜日は「葛飾教育の日 公開授業」がありました。たくさんの保護者や地域の方々が、みなさんのがんばっている姿を見に来られて、みなさんもしっかりとした学習態度で授業に取り組んでいました。
今日は、この後に体育委員会のみなさんが作成した動画を見ますので、体力テストについて、お話をします。
体力テストでは、どのような力を図るためにどのようなことをするのでしょうか。
体力テストは、・握力・上体起こし・長座体前屈・反復横跳び・２０ｍシャトルラン・５０ｍ走・立ち幅跳び・ソフトボール投げ 8種目を行います。
これらを実施することで、次のような力、難しい言葉でいうと運動特性というものをみなさんがどれぐらいあるか計測します。それは、「すばやさ」すばやく移動する能力や動作を繰り返す能力「ねばり強さ」運動を持続つづける能力や筋力を持続する能力「タイミングの良さ」すばやく動き出す能力や運動を調整する能力「力強さ」大木kな力を出す能力「体の柔らかさ」大きく関節を動かす能力の5つです。
5つの運動特性ごとに見てみると、「すばやさ」は、反復横とびと50m走の測定値から、「動きを持続する能力（ねばり強さ）」は、上体起こし、20mシャトルランから、「タイミングの良さ」は、反復横とび、立ち幅とび、ボール投げの3項目から、「力強さ」は、握力、上体起こし、ボール投げ、50m走、立ち幅とびの5項目から、「体の柔らかさ」は、長座体前屈から分かります。
このような内容で計測した体力テストの結果をもとに、自分の運動能力や体力を理解することで、体育の学習や日常生活における運動やスポーツ活動に役立てることができます。
かけがえのない自分と仲間を大切にするみなさん、この後、体力テストにかかわる体育委員の動画があります。心も体も健康であるためには、自分の体のことを知ることも大切です。そのための体力テストなので、しっかり取り組んでほしいと思います。これでお話を終わります。
令和５年５月８日
「 季節を感じようー五節句・雑節 」
おはようございます。５月に入り、ゴールデンウィークも終わりました。４月には桜の花が咲き誇っていましたが、新緑のまぶしい季節となりました。
さて、先週５月２日の給食を覚えていますか。そう「八十八夜こんだて」として、「抹茶ケーキ」が出ました。お昼の放送で、給食委員さんが「八十八夜は、立春から８８日目を迎える日を言います」と放送もしていました。今日は、八十八夜にちなんだ話をします。
昨年度「立冬」の話をした時に「二十四節気」の話をしました。２年生以上の人で覚えている人もいるかもしれません。冬至や春分、夏至、秋分など、季節を表す言葉が２４あり、これらを二十四節気といって、2月4日の立春をスタートにして、季節のよさや移り変わりを感じられる言葉を、昔から日本人は大切にしています、という話でした。
この二十四節気以外にも、五節句や雑節というものがあります。
五節句とは、１月７日七草の節句、３月３日桃の節句（ひな祭り）、５月５日菖蒲の節句（端午の節句）、７月７日笹の節句（七夕）９月９日菊の節句のことです。
八十八夜は、雑節といわれるものの一つで、雑節とは、二十四節気・五節句のほかに、季節の移り変わりを表した暦の日のことです。一般に雑節と言われるのは、次の９つです。
・節分せつぶん 立春の前日 （2月3日頃）
・彼岸ひがん 春分と秋分をそれぞれ中日とする7日間
・社日しゃじつ 春分と秋分に最も近い戊の日
・八十八夜はちじゅうはちや 立春から88日目 （5月2日頃）
・入梅にゅうばい 立春から135日目 （6月11日頃）
・半夏生はんげしょう 夏至から11日目 （7月2日頃）
・土用どよう 立春、立夏、立秋、立冬の前各18日間
・二百十日にひゃくとおか 春から210日目（9月1日頃）
・二百二十日にひゃくはつか 立春から220日目 （9月11日頃）
二十四節気や五節句が中国から伝わってきたことに対し、日本人の生活文化から生まれた日本独自のものです。主に農作業と照らし合わせた季節の目安となっており、日本の気候風土に合っています。「八十八夜」が茶摘みの時期の目安になっているのも、まさにそうですね。
かけがえのない自分と仲間を大切にするみなさん、これから夏に向かって、爽やかで気持ちの良い季節となります。春から夏にかけての季節のよさや季節の変化を感じてみてください。様々な変化を感じることができることは、素晴らしいことです。自分の感じる心を磨くということは、みなさんの未来を必ず豊かにしてくれます。これで話を終わります。
令和５年５月１日
「 ５月８日は世界赤十字デー ーいのちと人権を考えるー 」
おはようございます。今週学校に来るのは、GWの間の２日間になります。水曜日からは、憲法記念日、みどりの日、こどもの日と国民の祝日が続き土日も含めると５日連続した休みになります。楽しい５日間になるといいですね。
今日は「赤十字」についてお話しします。何故、今日「赤十字」の話をするのかと言うと、今日５月１日は日本赤十字社の創立記念日になっています。また、来週の５月８日は、世界赤十字デーとされています。みなさんは、「赤十字」について知っていることはあるでしょうか、そして、「赤十字」を作った人は誰でしょうか。
赤十字の創始者は、アンリー・デュナンという方です。今から１５０年以上も前の話です。
１８５９年、スイス人の実業家アンリー・デュナンは、イタリアのソルフェリーノと言う土地で、とても激しい戦争を目の辺りにしました。連日にわたる戦いの後に残ったものは、４万人以上といわれる多くの死傷者（命を失ってしまった、けがをした人）でした。この戦いの４万人以上の死傷者は、野原にそのままにされたままでした。その光景に強い衝撃を受けたアンリー・デュナンは、村の人たちと共に懸命に救護活動にあたりました。その時、敵や味方関係なく、両方の兵士たちを同じように看護したり、治療したりしたそうです。
何故、両方の兵士を同じように救護するのかを尋ねられた時、アンリー・デュナンは「傷ついた者に敵も味方もあるものですか。人類は、みな兄弟です。」と答えたそうです。そして、「傷ついた兵士はもはや兵士ではない、人間である。人間同士としてその尊い生命は救われなければならない。」との信念のもとに救護活動にあたりました。
その後、スイスに戻ったアンリー・デュナンは、「ソルフェリーノの思い出」という本を書き、世界各国で戦争の時には、敵味方差別なく救護することなどを訴えました。この本がきっかけで、１８６４年、「戦場では敵・味方の区別なく助け、また助けている人を攻撃しない。」というジュネーブ条約（法に基づいた世界の約束事）ができ、国際赤十字が正式に作られました。また、アンリー・デュナンは、１９０１年に第１回のノーベル平和賞を受賞しました。５月８日は、アンリー・デュナンの誕生日であるため、この日が世界赤十字デーになりました。なお、赤十字は今では、戦争以外でも人を助ける様々な活動を行っています。
皆さんは「友達だから優しくする。友達でないから優しくしない。」とか「男（女）だから助ける。女（男）だから助けない。」とか、「強い人だから言うことを聞く。強くない人だから言うことを聞かない。」という考えで、態度や行動を変えていることはないでしょうか。
かけがえのない自分と仲間を大切にする皆さん。赤十字の活動のように、「誰でも助ける」ことは、普段の学校生活の中でもできることです。困っている人を見つけたら、その人が例え誰でもすぐに助けられるようになってほしいと思います。そして、誰とでも同じように、挨拶をしたり、協力したりすることが、できるようになりましょう。これでお話を終わります。
(参考：日本赤十字社HP）
令和５年４月２４日
「 かつしかっ子学習スタイル 」
おはようございます。今日は、新しい学年が始まった4月ですので、昨年度も話しましたが「かつしかっ子学習スタイル」について、みなさんと確認をしたいと思います。
学校では、友達と遊ぶことも、掃除することも、給食を食べることも大切です。でも、何といっても、１時間目から６時間目まで、多くの仲間たちと仲良く勉強することが、学校では大切なことです。勉強を楽しく、そして、みなさんが「分かった」「できた」と思えるように、先生たちはみなさんが登校する前から、そして、学校から帰った後も授業の準備を一生懸命しています。
葛飾区では、学校での生活や学習において、これだけは身に付けてほしい、努力してほしいという生活・学習の規準を定めた「葛飾スタンダード」に取り組んでいます。その中に子供のための「かつしかっ子学習スタイル」が、１年生用、２・３・４年生用、５・６年生用と学年に合わせてつくられています。2年生と5年生は、昨年教室に貼っていたのと、少し違っていると思います。
この「かつしかっ子学習スタイル」は、飯塚小学校の３９０名だけでなく、葛飾区のすべての小学校で、すべての小学生が、学習する時には当たり前のこととしてするべき共通のことを示しています。
では、５・６年生用で確認してみます。
１ 「授業の前に、学習の準備をしておきます」高学年では、専科で教室を出る前に、さらにその次の授業の準備を机の上にしている人が何人もいました。
２ 「チャイムまでに着席をしておき、授業を始められるようにします。」水飲みやトイレは、休み時間のうちに済ませ、机の上に次の学習の用意ができているといいですね
３ 「授業の始まりと終わりに、「起立・礼」などのあいさつをします。」担任の先生でも専科の先生でも、どの授業でも同じです。授業のあいさつをしっかりしましょう。
４ 「勉強でわからないところは、先生や友達に質問し、わかるようにします。」分からないことをそのままにすると、もっと分からなくなってしまうこともあります。どんどん聞いてください。
５ 「発言者のほうを向いて、集中して話を聞きます。」先生が話しているときでも友達が話しているときでも同じです。
６ 場に応じた言葉で話します。1年生用は「です・ますをつけて、丁寧に話します」となっています。234年生用では、「声の大きさを考えて話します」となっています。先生たちもみなさんも同じです。丁寧な言葉づかいで、その場に応じた声の大きさで話します。
７ 「「めあて・ねらい」「まとめ」をノートに書き、授業で学習したことを確認します。」授業のねらいやまとめを先生が黒板に書きます。高学年であれば、黒板に書かれていなくても、必要だと思うことをノートに書いたり、自分でまとめを考えて書いたりすることもあります。
８ 「友達の話を聞き、自分の考えに取り入れます。」友達の意見を聞いて、考えが変わること、新たな考えをもつことは、すばらしいことです。
９ 毎日、宿題やテストの見直しをやります。
１０次の日の学習用具を確認し、準備します。学校から家に帰ってからもこの二つはがんばりましょう。
かけがえのない自分と仲間を大切にするみなさん。学校は、仲良く楽しく勉強するところです。そのためにも、この「かつしかっ子学習スタイル」が必要になります。だれもが気持ちよく、勉強できるようになるためにも必要です。各教室でも、一つ一つ確認をしながら、飯塚小学校の子どもたちは、当たり前のようにできるようにしていきましょう。これでお話を終わります。
令和５年４月１７日
丁寧なあいさつをしよう
おはようございます。今日は、先週に引き続き、あいさつについて話をしたいと思います。
新学期が始まって１週間以上たちましたが、毎朝、登校してきた時には、「おはようございます」と元気に挨拶をしている人がたくさんいます。学校生活が気持ちよく始まる瞬間です。
飯塚小学校の皆さんは、歩きながら「おはようございます」と言うのではなく、立ち止まり、その人を見て「おはようございます」と丁寧に挨拶をし、その後にお辞儀をする人がたくさんいます．この挨拶の仕方を「語先後礼」と言います。言葉が先で、礼が後ということです。日常の挨拶の仕方としては、挨拶と礼を同時にする「同時礼」という方法もありますが、丁寧な挨拶の仕方として、この「語先後礼」をぜひ覚えておいてください。
挨拶の語源や由来を調べてみました。「挨拶」という言葉の語源は、禅宗で問答を交わして相手の悟りの深浅を試すこと「一挨一拶（いちあいいっさつ）」という言葉から由来しているそうです。 挨拶の「挨」には「押し開く」「互いに心を開いて近づく」、挨拶の「拶」には「迫る」「擦り寄る」という意味があります。 つまり、お互いの心を開いて、 相手の心に近づいていくという意味になります。
挨拶について、次のような言葉を残している人もいます。
元プロ野球の選手・監督だった野村克也さんは「挨拶は、人間らしく生きるための基本の心である。」と言っていました。
明治から昭和にかけての哲学者 安岡正篤（やすおか まさひろ）さんは「人間の本当の正しさは、ちょっとした日常の挨拶や振る舞いに表れ、何でもない行動に、案外人間内容やその背景を知ることができるものです。」と言っています。つまり、安岡さんは、日ごろの挨拶をみれば、どのような人かわかるということを言っています。
かけがえのない自分と仲間を大切にするみなさん、私たち人間は、１人では生きていけません。誰とでも丁寧なあいさつをこれからも心掛けて、心を通わせていきましょう。これで話を終わります。
令和５年４月１０日
かけがえのない自分と仲間を大切にする ―自分からすすんで挨拶しよう―
新年度が始まって2週目となりました。新しい学年のスタートは、どうですか。新しい担任の先生との出会い、新しい友達との出会い、新しい教室との出会い、様々な出会いを大切にしてください。
今日は、「かけがえのない自分」についてお話します。
2年生以上のみなさんには、昨年度、全校朝会で「かけがえのない自分を大切にする」という話をしてきました。
みなさん一人一人は、世界でたった一人しかない存在です。それを「かけがえのない自分」と言います。周りの友達や家族など、誰もが一人一人かけがえのない存在です。
そこで、今年度は「かけがえのない自分を大切にする」だけでなく、さらに「かけがえのない自分と仲間を大切にする」ようになってほしいと思います。
この全校朝会では、「かけがえのない自分と仲間を大切にする」にはどうすれば良いか、話していきたいと考えています。
今日は、一番初めに大切なことを一つだけ、お話します。
それは、自分からすすんで挨拶をする、ということです。かけがえのない自分と仲間を大切するためには、挨拶は欠かせません。挨拶をすると、いつか周りの人が自分を守ってくれたり助けてくれたりもします。
先週の始業式や入学式の後、来賓の方々や今年来られた先生方などから、「飯塚小学校の子どもは、挨拶ができますね」という話をたくさん聞きました。
「かけがえのない自分と仲間を大切にする」みなさん。すでにすすんで挨拶している人もいっぱいいます。飯塚小学校のすべての子供が、自分からすすんで挨拶できるようになってほしいと思います。
最後に、もし、苦しいこと、辛いことがあって、どうすることもできない時は、我慢をせず、すぐに先生方やスクールカウンセラーさんなど、近くの大人に相談しましょう。飯塚小学校に関わるすべての人が、いつでも皆さんの力になります。嫌なことや辛いことがあっても、一緒に乗り越えていきましょう。これで、お話を終わります。