「校 長 室 か ら」
全校朝会の講話
令和５年３月２３日（木）
修了式
今日は、令和4年度、飯塚小学校一年間の最後の日です。
今、1年生から5年生の代表の人に「修了証」を渡しました。この修了証は、 二つの大切な意味があります。
第1は、皆さん一人一人が一年間の勉強を無事に終えることができました。という 「あかし」です。
第２は、４月からは次の学年に進みます、という「あかし」です。そういう「あかし」である修了証を、この後、皆さん全員が担任の先生からもらうことができます。 「 おめでとうございます。」
皆さんは、4月から一年がたち、心も体も成長したと実感しています。これまでも通知表に書かれた皆さんの成長を紹介してきましたが、今日は、飯塚小学校の教育目標の３つの中から、「みんなとともに やりぬく子」について、通知表に書かれていたよさやがんばりを紹介したいと思います。
まず「みんなとともに」にかかわることです。この「みんなとともに」ということは、社会の一員として人とのつながりを大切にできる子になってほしいということです。今学期の通知表の中にも、人とのつながりを大切にしているよさがたくさんありました。それでは、紹介します。
次に「やりぬく」にかかわることで書かれていたよさやがんばりです。「やりぬく」ということは、最後まで諦めることなくやり通す子になってほしいと思います。それでは、いくつか紹介します。
皆さんの通知表を見ていると、どの学年の人も、一人一人が１年前にはできなかったことができるようになったり、できていたことがさらにもっとできるようになったりしたことが、良くわかりました。自分の通知表には、どんなことが書かれているのでしょうか。家の人とも確認をして、一年間の成長を振り返ってほしいと思います。
そして、この春休みに、新しい学年の目標を立てて、４月の始業式にまた元気に登校しましょう。
最後になりましたが、 明日は、皆さんがこれまで大変お世話になった６年生のお兄さんお姉さんの卒業式です。１年生から５年生の人達は、今日で６年生のお兄さん、お姉さんとお別れです｡
そして､お世話になった6年生、そして先生方や主事さん方、お友達にも、お互いに「ありがとうございました」と心を込めてお礼を言いたいと思います。それでは、感謝の気持ちが伝わるように校長先生に続いて、お願いします。「ありがとうございました」
その「ありがとうございました」を、通知表をお家の人に渡すとき、お家の人にも「１年間、ありがとうございました」と言えると、さらに素晴らしいと思います。お話を終わります。
令和５年３月２０日（月）
かけがえのない自分を大切に―できることを続けようー
今年度の全校朝会は、今日が最後になります。これまで、全校朝会では、皆さんに「かけがえのない自分を大切にする」ということを伝えてきました。
今日はこれまでの全校朝会で話したことを振り返ってみます。皆さんは、あらためて自分ができそうなこと、続けられそうなことを見つけながら、振り返ってみてください。
まず「自分から挨拶をすること」かけがえのない自分を大切にするためには、まず自分からすすんで挨拶する飯塚小の子になってほしいということ
「かつしかっ子学習スタイルのこと」勉強するときに必要なこと
「はきものをそろえること 当たり前のことを当たり前に行う、誰かのためにすることをさりげなくおこなうこと」
「いじめをしない人、いじめられたらすぐに誰かに話せる人、いじめられている人を助けてあげられる人になること」
「自分のできる方法を見つけること」※新幹線 島秀雄氏
「今できることを精一杯やること」※パラリンピック グッドマン医師
「季節の良さや季節の変化を感じること」※二十四節気
「夢をもつこと 夢があるから強くなる」※日本サッカー協会田嶋幸三さん 吉田松陰
「人権を守ること」※まどみちおさん ぞうさんの歌 一人一人が違うから素晴らしい
「常に目標をもち続けること」※マラソン 金栗四三選手
「いまがべんきょうをするとき」※梅の花と菅原道真
「睡眠をたくさんとること」※孟浩然もうこうねん 春眠暁を覚えず 睡眠時間
さて、２つか３つは、できそうなこと、続けられそうなことが見つかりましたか。
かけがえのない自分を大切にすることは、これからも、いつまでも続くことです。
見つけた２つ、３つのことをずっと続けていくことを願い、今後のみなさんの活躍を期待しています。これで話を終わります。
令和５年３月１３日（月）
東日本大震災発生から１２年
おはようございます。おとといの土曜日は、東北地方を中心に未曾有の被害をもたらした東日本大震災の発生から１２年を迎える日でした。
３月１１日午後２時４６分、この震災により犠牲となられた全ての方々に対し哀悼の意を表すべく、黙とうをした人もいるかと思います。多くのみなさんは、まだ生まれる前のことですが、この震災によりかけがえのない多くの命が失われ、いまだ被災地の方々は、様々な課題に直面もしています。
この大きな震災があったこと、いまだ多くの課題があることを忘れないとともに、私たちも防災の意識と備えをしていかなければならないと、あらためて考えました。
さて、今日もこの後に表彰がありますので、これで話を終わります。
令和５年３月６日（月）
睡眠をとろうー春眠暁を覚えず
おはようございます。2月の全校朝会で春一番や梅の花の話をしました。今朝はあまり天気が良くありませんが、３月となり、少しずつ、太陽の日差しが温かく感じるようになってきました。ポカポカしてくると眠気を誘います。
また、「春眠暁を覚えず」という有名な言葉がありますが、これは今から千年以上昔に、中国の孟浩然という方が作った詩の一部です。春の眠りは、夜が明けたことも気づかないほど心地よく、なかなか目が覚めない。春は、眠くて起きられないな、という意味で多く使われます。
そこで、睡眠について調べてみました。まず、動物は、１日どの位眠るのでしょうか？まず、良く眠る動物から順に紹介します。アメリカのワシントン大学の調査によりますと、コアラは２２時間です。１日２時間しか起きていないのですね。トラは約１６時間、ライオンは１３〜14時間、猫は約１２時間、犬は１０〜１１時間、牛は約4時間、馬は約３時間、キリンは約２時間です。キリンは２時間しか寝ないのですね。
では、私たち人間はどのくらい寝ているのでしょう。これは、国によって少し違いがあります。2019年、経済協力開発機構（OECD）が世界33カ国、15歳から64歳を対象に睡眠時間を調べました。１番寝ているのは南アフリカで９時間３１分、次に中国の９時間０１分、次がインドとアメリカの8時間４８分です。では、日本はどうでしょうか。日本は、33か国中33番目、一番少ない7時間２２分でした。日本人は、世界的にあまり寝ていないと言えます。世界の国々と比べて、日本は睡眠についての意識が低いとも言われています。
睡眠は、生きていく上で、体や脳を休めるために欠かすことができません。睡眠が十分でないと、このような良くないことが起こります。
・便秘がちになる。 ・心臓に負担がかかる。・気持ちがイライラする。怒りっぽくなる。
・集中して勉強ができない。・怪我をしやすい ・気分が落ち込みやすい ・風邪を引きやすい
・癌になりやすい などです。
3月の18日には、世界睡眠の日という日があります。これは、世界睡眠医学協会が、睡眠について分かってもらうことを目的として定めた日です。「春眠暁を覚えず」という言葉のとおり、これから迎える春は、ぐっすり眠るのに適している季節と言えるでしょう。
かけがえのない自分を大切にする皆さん、健康的でよりよく生きるためには、よりよく眠ることが必要です。もちろん、睡眠が必要ですと言ったからといって、昼間は学校があるので眠ることはできません。夜に早く寝て、たくさん睡眠をとるようにしましょう。これでお話を終わります。
令和５年２月２０日（月）
梅の花と菅原道真 ー今が勉強する時ー
おはようございます。昨日の日曜日は、全国的に暖かく、九州では「春一番が吹いた」というニュースを聞いた人もいるかもしれません。春一番とは、２月４日の立春から、３月２０日又は２１日の春分までの間、その年に初めて南から吹く強い風のことを言います。東京ではまだ春一番が吹いていませんが、今後４月並みの気温になり、春一番が吹いた時には、「春が来るな」と感じることができると思います。
立春から春分までの間は、春一番以外にも春を感じることができます。この写真を見てください。これは、都内の公園の梅の木に咲く花の写真です。各地でたくさんの花が咲き、ほんのり爽やかで甘酸っぱい香りが漂う梅の花です。
梅といえば、この人のことを思い出します。誰だか分かりますか。そうです、菅原道真です。菅原道真は平安時代の貴族であり、学者から政治家になった方です。大変に学問に優れていたことから、「学問の神様」と呼ばれています。学問とは、勉強すること、勉強の方法、勉強で得ることができる知識などのことです。
さて、全国各地に「○○天神」「○○天満宮」として、菅原道真をまつった神社がありますが、東京都内にも、亀戸天神や湯島天神が有名です。「学問の神様」ということで、受験シーズンになると、毎年、合格祈願のために多くの人々が訪れます。湯島天神では、毎年この時期に「梅まつり」を行っていて、今年は２月8日から３月8日までです。他の「○○天神」「○○天満宮」にも、梅の木があるそうですが、菅原道真が自分の家の庭にあった梅の木をとても大切にしていたことに由来していると言われています。
最後にその話をします。当時の都であった京都に住んでいた菅原道真は、はるか西にある太宰府に行かなければならなかった時、庭の梅の木に向かって次のような歌を詠みました。
「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」
（春の東風が吹くようになったら、花を咲かせて匂いを届けておくれ。
梅の花よ、主の私がいなくなっても 春を忘れないでおくれ。）
このように主から大切にされていた梅の木は、菅原道真を慕って京都から福岡まで、一晩で飛んでいったという「飛梅」伝説というものが語り継がれています。詳しく調べてみるのもいいでしょう。
かけがえのない自分を大切にするには、学問は必要です。梅の花が咲くこの時期、「学問の神様」を思い出し、しっかりと自分の学年の学習に集中しましょう。梅の木が春を忘れないように、学んだことを忘れないで、春に花を咲かせ進級・進学できるようにしましょう。
これでお話を終わります。
令和５年２月１３日（月）
金栗四三選手を支えた言葉
おはようございます。先週の土曜日には、サッカー交流大会があり、6年生の男子チーム女子チームともにサッカーを楽しみ近隣の学校と交流を深めました。今日は、この後に先日行われた西水元地区ロードレース大会の表彰があります。また、飯塚小学校の皆さんも1月の教育の日に行われた持久走大会、そして、それに向けて一生懸命取り組んできました。そこで、今日は、少し昔のマラソン選手の話をします。
これは、日本のマラソンの基礎を築いたといわれる金栗四三選手の写真です。今から100年以上前の話です。金栗選手は、２０歳の時にマラソン選手として日本で初めてオリンピックに出場した人です。1912年第5回ストックホルム・オリンピック大会でした。
金栗選手は、オリンピックの前の年の予選会で、当時の世界記録を２７分も縮める新記録を出したので、日本中の期待を受けストックホルム・オリンピックに出場しました。しかし、マラソンが行われた日は、大変に暑い日で、途中で水分補給を上手にできなかったなどの様々なことが重なり、レースの途中で意識不明となりました。ゴールすることさえできず、近くの民家に担ぎ込まれた金栗選手は、次の日の朝になってようやく目を覚ましました。金栗選手は、多くの人の期待に応えられなかった自分を責め、死んでしまおうと本気で思ったほどでした。しかし、そんなときに彼を支えたのが、恩師でありこの大会の日本選手団団長を務めていた講道館柔道の嘉納治五郎さんの「人間は結果ではなく、目標をもつことがすばらしい」という言葉でした。
そして、金栗選手は再びオリンピックを目指しましました。次の大会は、戦争で中止。その後も目標を忘れず努力を重ね、2回連続でオリンピックに出場しました。メダルは獲得できませんでしたが、１６年以上の長い間、ずっと走り続けたのです。すごいことだと思います。金栗選手が残した有名な言葉には「体力、気力、努力」があります。
かけがえのない自分を大切にするみなさん、常に目標をもち続けることは必要です。３学期も半ばとなりましたが、自分の目標をもっているでしょうか。目標をもつことで、必ず成長することができます。
最後に、おまけの話をします。金栗四三が７４歳のとき、ストックホルムから招待状が届きます。「あなたは、ストックホルム・オリンピックで競技場を出発したままになっています。ぜひ、ゴールしてください。」というものでした。こうして、20歳で競技場をスタートした金栗四三は、７４歳でゴールを果たしました。「５４年８か月６日５時間３２分２０秒３」の記録は、マラソンでは世界で最も遅い記録として残されています。これでお話を終わります。
令和５年２月６日（月）
歯の健康について
おはようございます。今日は、歯の健康についてお話をしたいと思います。
先日、「歯みがきだより」が配られて、3年生の歯みがき指導のことが載っているのを覚えている人もいるかと思います。歯科クリニックの先生に来ていただき、3年生は、虫歯にならないポイントや歯みがきのポイントを教えていただいたり、磨き残しチェックも体験したりしました。
今日、2月6日はフロスの語呂合わせで「フロスを通して歯と口の健康を考える日」と制定されています。フロスとは、デンタルフロスも言われていて、歯ブラシでは届きにくい歯と歯の間の汚れをきれいにすることができる器具です。
かけがえのない自分を大切にするみなさん、健康な生活をおくるために、歯の磨き方や虫歯予防について考え、実践していけるといいですね。
それでは、このあと学校の内外で頑張った人たちの表彰があります。これでお話を終わります。
令和５年１月１６日（月）
なわとびの取組について
おはようございます。今日は朝から雨がふってあまり天気が良くありません。また、今週は気温が下がり、寒い日が続きそうです。しかし、寒さに負けず、元気に過ごしてほしいと思います。
そのようなときに最適なのが、縄跳びを使った運動です。この後、縄跳びの取組ついての動画について見ますので、少し縄跳びについて話したいと思います。
これまでもみなさんは、体育の授業や休み時間に、縄跳びに取り組んできたことと思います。世界で体育の授業で縄跳びが行われたのは、ドイツ人のヨハン・クリストフ・グーツ・ムーツという体育教師が出した「青少年の体育」という本に縄跳びの項目があり、それが今日の体育としての縄跳びの起源だと言われています。日本においては、1878年にドイツから輸入された器械体操の道具の中に縄跳びの縄が入っていたのが起源と言われています。
しかし、遊びとしての縄跳びの起源は、日本も遥か昔になります。 室町時代の童歌に「縄を跳ぶ」というフレーズがあったことから、遅くとも室町時代には縄を跳ぶということはあったようです。
縄跳びは、跳ぶ脚だけでなく、縄を回す腕など、全身を鍛えることができる運動といわれています。 ジョギングよりも運動強度が高く、時間対効果に優れた運動です。これまでも縄跳びに取り組んできたことともいますが、これからもそれぞれがめあてをもって取り組んでいってほしいと思います。
それでは、このあと長繩跳びの動画見てください。これでお話を終わります。
令和５年１月１０日（火）
第３学期 始業式
おはようございます。昨年12月24日から昨日の1月9日まで、17日間続いた冬休みが終わり、今日、３学期の始業式を迎えることができました。大きなけがや事故もなく、みなさんと、こうして３学期を迎えられたことをうれしく思います。
さあ、いよいよ令和5年がスタートしました。この3学期は、54日しかない1年で最後の学期になります。6年生にとっては、小学校生活最後の学期です。1年生から5年生の皆さんにとっては、一つずつ学年が進級し、一つ先輩となる準備期間でもあります。それぞれが、今の学年で悔いの残らないように、何事にも精一杯頑張ってほしいと思います。
さて、今年は卯年（うさぎ年）です。日本では、それぞれの年が十二支といって、
１２の動物…子（ね）丑（うし）寅（とら）卯（う）辰（たつ）巳（み）午（うま）未（ひつじ）申（さる）酉（とり）戌（いぬ）亥（い）にあてはめられています。
この十二支で「何年（なにどし）生まれですか？」と相手に尋ねたりするのも、日本ならではの習わしだと思います。卯年は、4番目の干支であり、卯（うさぎ）は穏やかで温厚であることから、「家内安全」の年といわれます。また、その跳躍する姿から「飛躍」、「向上」を象徴するものとして親しまれてきました。
他にも「植物の成長」という意味もあり、新しいことに挑戦するのに最適な年と言われています。
かけがえのない自分を大切にするみなさん、新しい年、そして３学期のスタートです。「1年の計は元旦にあり」ともいわれます。新しい年を迎えるにあたって、一人一人が気持ちを新たに決意して、目標を立てたことと思います。今年も、新しいことや様々ことに挑戦する１年にしていきましょう。
最後に、冬休みが終わり、学校が始まって何か不安なことや心配なことがある人もいるかもしれません。そのようなときは、一人で悩まずに、担任の先生でも、近くにいる先生でも、スクールカウンセラーさんでも、家の人でも、誰でも相談してください。飯塚小学校の先生たちは、いつでもみなさんの力になります。
これでお話を終わります。
令和4年１２月１２日（月）
全校朝会 楽しく学校生活を送ることができるようにするために
おはようございます。今日は、みなさんが楽しく学校生活をおくることができるようにするための話をします。全校朝会の時には、「かけがえのない自分を大切にする」ということをいつも話しています。みなさんの体や心は自分しかない、一番大切なものです。また、友達の体も自分の体と同じように大切だということも、あらためて知ってほしいと思います。
誰かを叩いたり、蹴ったりして、その相手に痛い思いやケガをさせたりすることを暴力といいます。悪口を言ったり、相手が嫌がるようなことを言って相手の心を傷つけたりすることも、言葉の暴力になります。人を叩いたり、嫌なことを言ったりして、誰かの身体や心を傷つけたりすることは、どんな大人の人がやってもいけないし、友達同士でやってもいけないし、誰が、誰に対してやってもいけないことです。
もちろん、学校の先生たちも、注意する時に、叩いたり、人を傷つけるような嫌な言葉を言ったりすることはいけません。
もし、学校の中で、先生や他の大人かの人から叩かれたり、嫌なことを言われたりということがあった時は、校長先生や話してもよいと思う他の先生に相談してください。
今日、みなさんにこの用紙を配ります。今年の4月から思い出して書いてください。もし、学校の先生から、注意されるときに、叩かれたり、心が傷つくような嫌なことを言われたりすることがあったら、この用紙に書いてください。
この用紙に記入したら、用紙を封筒に入れて糊などで封をして出してください。この後、学年の先生が集めますので、安心して書いてください。学校で書きたくない場合には、家に持ち帰って書いても構いません。その場合には、明日、学年の先生に封筒を出してください。
この用紙に書きたくないことは、家の人に相談したり、この用紙と一緒に配る手紙「一人で悩まず、相談しよう」に書いてある電話番号に連絡したりしてください。
また、この用紙を書いた後でも、傷つくようなことをされることがあったら、いつでも校長先生や話せる先生、カウンセラーさん、家の人などに相談してください。
かけがえのない自分を大切にするみなさん、校長先生も飯塚小学校の先生たちも、みなさんのことを大事に、そして大切だと思っています。ぜひ一人で悩まずに、いつでも相談をしてください。
これでお話を終わります。この後、トランポリンの表彰があります。
令和4年１２月５日（月）
全校朝会 師走―振り返り、まとめの月―
おはようございます。12月となりました。早いもので、もう一年の終わりの月です。師も走るような忙しい月、師走とも言われます。
でも、「師」って、誰のことなのでしょうか？教師の師だから学校の先生ではないか、とか、いや学校の先生ではない、とも聞いたこともあります。そこで、一体誰なのか調べてみました。
師走の語源には、いくつかの説があります。まず、師が走るから師走説です。
まず、師とはお坊さんだ、という説。昔の日本では、お正月前に祖先の霊を弔う習慣がありました。つまり、お坊さんにとって12月は大忙しな時期だったのです。師匠である僧侶、お坊さんが走り回る「師が東西を馳せる」ことからこの時期が｢師馳す（しわす）｣と呼ばれ、｢師走｣の語源になったという説です。平安末期、今から900年ぐらい前の古い辞書『色葉字類抄』にも、このことが記されています。
次に師とは御師という説。御師（おし・おんし）とは、寺社にお参りに来た人たちを世話する寺社の世話役のことです。お坊さんが忙しいということは、御師たちもきっと、この時期がとても忙しかったからでしょう
次に、師がそのまま“師匠”を指しているという説。12月は様々な師匠さえも趨走（すうそう…速く走る）するため、年末を｢師趨（しすう）｣と呼ぶようになったという説です。これが時代とともに変化し｢師走｣になったとされます。
では、そもそも人ではない、“師が走らない”説です。当て字が変化したというものです。
まずは、総仕舞いの意味を持つ｢仕極つ（しはつ）｣が語源だという説。“仕”は“仕事”を、“極”は“果てる（終わる）”を表します。仕事納めをする12月と｢仕極つ｣が結びつき、｢師走｣に変化したという説。
「年が果てる」「年が終わる」という意味の「年果つ（としはつ）」が変化したとする説。
四季の終わりの月、「四季の果てる月」を意味する「四極（しはつ）」からとする説。
「一年の最後になし終える」意味の「為果つ（しはつ）」からとする説などがあります。
また、日本書紀や万葉集といった書物には、12月を指す言葉として｢十有二月（しはつ）｣と記されています。2冊が編まれたのは今から1400年以上前の奈良時代のことですから、かなり歴史の古い言葉です。当時は数字で書いたものを｢シハ（ワ）ス｣と読んでいたので、｢師走｣は後にあてられた漢字だということになります。
かけがえのない自分を大切にするみなさん、師走の語源がどれであっても、12月はやはり大人も子供も、みんな忙しい月です。いよいよ寒くなってきました。体調には十分気をつけて、学習や生活について、自分自身を振り返り、まとめをしていきましょう。これでお話を終わります。
令和4年１１月２８日（月）
全校朝会 人権を守ろう ー ぞうさんのはな ー
おはようございます。今週木曜日からは12月となり、令和4年もあと1か月余りとなりました。
次の日曜日12月4日から10日（土）は、人権週間という1週間になります。また、世界人権宣言が定められた12月10日は、世界中が人権デーとしています。このようなポスターを学校や町で見かけた人もいるかと思います。
では、人権とは一体何でしょうか。日本の法務省では、「人権」とは「すべての人々が生命と自由を確保し、それぞれの幸福を追求する権利」あるいは「人間が人間らしく生きる権利で、生まれながらに持つ権利」としています。少し難しいですね。校長先生は、人権とは「私たちが生まれた時から、幸せに生きるためにあたえられているもの」と言えると思います。幸せに生きるとは「差別されないこと」であったり、「自由に生きること」であったり、「人間らしく生活すること」であったりすることです。こうした基本的な人権については、日本国憲法で定められていますので、興味のある人は、調べてみてください。
さて、今から誰もが知っていると思われる歌を流します。何の歌でしょう。（「ぞうさん」の歌を流す）
そう、ぞうさんの歌ですね。この歌詞を作った人は「まどみちお」という方です。まどみちおさんは、国際アンデルセン賞を受賞したことがあります。国際アンデルセン賞とは、子供の本の世界的な賞であり、小さなノーベル賞ともいわれています。
まどみちおさんは、ぞうさんの歌について、次のように語っていたそうです。
「こどもの象が、長い鼻の悪口を言われても、腹を立てたり、しょげたりするのではなく、一番好きなお母さんも長いのよと、長い鼻を誇りに思っている歌です。」そして、ある人がまどさんにこう言ったそうです。「目の色が違っても、髪の毛の色が違ってもみんな仲良くしよう、と言われます。」まどさんは、こう答えたそうです。「私はそうではなく、目の色が違うから、髪の毛の色が違うから、すばらしい。違うから、みんな仲良くしようというのです。」
かけがえのない自分を大切にするみなさん。みなさんは、一人一人違いがあります。家族や先生たちは、それが素晴らしいことだと思っています。ぞうさんのように思えないときもあるかもしれません。でも、これならできます。他の人の違っていることを笑わない、馬鹿にしない、悪口を言わない、いじめをしない。自分の人権を守ることは大切です。それ以上に他の人の人権を守ることも尊いことであると思います。
これでお話を終わります。このあとは、税の絵ハガキコンクールの表彰です。
令和4年１１月２１日（月）
全校朝会 夢があるから強くなる
おはようございます。今日はサッカーの話をしたいと思います。今日から4年に１度開催されるサッカーワールドカップが中東カタールで開幕しました。カタールは、中東のアラビア半島にある日本の秋田県と同じぐらいの面積の国ですが、サッカーワールドカップが中東では初めて開催され、日本や開催国のカタール、前回優勝国のフランスなど、世界の32か国が出場します。今週の23日水曜日には、日本代表もドイツ代表との試合があります。
この日本のサッカーを支えているのが、JFA日本サッカー協会という組織です。今日11月21日は、現在この日本サッカー協会の会長をしている田嶋幸三さんの誕生日ですので、田嶋幸三さんについてお話します。
田嶋幸三さんは、2016年から日本サッカー協会の会長に就任していますが、元々自身もサッカー選手で元サッカー日本代表でもあります。田嶋幸三さんが会長になる前の2005年に「JFA２００５宣言」というものが発表されました。これは、日本サッカー協会の理念や今後のビジョンについて述べられたものです。田嶋幸三さんは、この「JFA2005年宣言」の中に「夢があるから強くなる」という大好きな言葉がある、と話しています。また、この夢をもつことについて、江戸時代後期の吉田松陰という人の言葉を使って夢をもつことの大切さも話していました。
それは「夢なき者に計画なし 計画なし者に実行なし 実行なし者に成功なし 故に夢なき者に成功なし」という言葉です。田嶋幸三さんは、「幼いころから世界のトップ選手に憧れ、常に世界を夢見て世界の扉を開けようと努力してきた。世界という夢を見続けてきたからこそ、自分はここまで歩んでくることができた」と話しています。
かけがえのない自分を大切にするみなさん、夢があるから強くなる、これはスポーツに限らず、どのような夢でも一緒です。これからもみなさん一人一人が夢に向かって進んでほしいと思います。
この後は表彰があります。土曜日に葛飾区少年の主張大会がありました。これは、葛飾区内の各ブロック代表児童・生徒が、自分の夢や思いについて話をする大会です。飯塚小の6年生が西水元地区を代表して参加し、素晴らしい成績をおさめましたので、この後表彰をしたいと思います。
これでお話を終わります。
令和4年１１月１４日（月）
全校朝会 展覧会を振り返って
おはようございます。先週は展覧会がありました。今日は、展覧会を振り返ってみたいと思います。
今年の展覧会は、「夢をもち、未来へつなげ！」をテーマに、各学年が図工の平面作品、立体作品、共同作品、５・６年生は家庭科作品を制作して展示しました。
玄関から体育館に向かう廊下には、１年生の「カップロボット＆カップフラワー」２年生の「海のいきものだいしゅうごう！」３年生の「せんせんロード」がお出迎えです。紙コップや花紙、マスキングテープなどでいつも通っている廊下が、すてきな作品で飾られました。
体育館に入って、まず１年生。「やぶいたかたちからうまれたよ」は、破いた折り紙を創造力豊かに、貼り方も工夫して完成させていました。「パフェにいっぱいつみこんで」は、紙粘土をきれいに色付けして、わくわくするような、色彩も鮮やかなパフェができ上りました。
２年生。「えのぐをたらしたかたちから」は、画用紙に垂らした絵の具の模様から、それぞれがストーリーを創造することができました。「おしろのまち」は、初めて使ったカッターナイフでしたが、細かいところも上手に切り出したり形にしたりして紙を切り、みんなの作品が集まってお城の町を完成させました。
3年生。「どろどろえのぐで」は土を絵の具の様につかって描いた土の世界の生き物は、土色の濃淡が効果的で、通常の絵の具とは違った味わいのあるすてきな作品となりました。「ギコギコ・ペタペタ」は初めて使ったノコギリでしたが、たくさんの木を切り、積み上げ組み合わせてそれぞれの世界を表現できました。
４年生。「広がるえほんの１ページ」は様々な手法を使ってオリジナルの色紙をつくり、それを使って物語の一場面を作り上げました。「ゆめいろランプ」はペットボトルを再利用した、色とりどりで真っ暗な中に輝く個性豊かなランプでした。「大きな紙にえがいたら」は、１０ｍもの長さの紙に、大きく大胆に絵が描かれ、体育館の会場に存在感たっぷりに飾られていました。
５年生。「季節を感じて」は、一人一人の好きな季節を様々な描き方で季節を感じられる表現ができていました。
６年生。「私のお気に入りの場所」は、６年間過ごした飯塚小を一人一人が様々な表現方法で描き上げていました。「My dream is…」は、細部まで丁寧に仕上げ、自分の将来の夢をいまにも動き出しそうな作品として仕上げていました。「マイ筆あーと」は、個性豊かなオリジナルの筆を使って墨で描かれました。その長さ２０ｍには驚きです。家庭科作品の「刺し子のランチョンマット」は、一針一針ごとに集中して丁寧に縫ったことが分かる作品でした。
かけがえのない自分を大切にするみなさん、展覧会は先週で終わりましたが、みなさんの創造的な発想や構想は、大変素晴らしく、すてきな作品ばかりでした。また、つくりだす喜びを味わったり、作品に対する自分の見方や感じ方を深めたりすることもできたのではないでしょうか。大成功の展覧会でした。
これでお話を終わります。
令和4年１１月７日（月）
全校朝会 季節を感じようー二十四節気
おはようございます。11月になりました。さて、突然ですが問題です。日本の11月の季節は何でしょうか。心の中で答えを出してください。春だと思う人、夏だと思う人、秋だと思う人、冬だと思う人。秋だと思う人、正解です。先週も「実りの秋」という話をしましたね。
この写真を見てください。先日、1年生が生活科見学で中川公園に行った時の写真です。1年生は、たくさんのドングリを拾ってきました。この公園でも木々が色づいていました。秋になると木々の葉が赤や黄色、オレンジ色に染まっていきます。学校の校庭を見ても、赤くなった葉っぱの木々もたくさんあります。東京の秋も深まる季節と言えます。
では、冬と答えた人、実はこちらも正解といえます。今日１１月７日は、暦の上では立冬と言います。「立」の漢字は、季節の始まりの時に使われますので、立冬は冬が始まる日です。すでに、日本の各地では冬が始まっています。先週の１１月４日金曜日には、北海道の旭川、函館、網走の3市で初雪を観測したという発表がありました。日本には、秋が深まっているところもあれば、もう冬がやっているところもあります。
さて、立冬の言葉のほかにも、暦カレンダーで季節を表す言葉はほかにもたくさんあります。例えば、この立冬の後に来るのは立春２月４日、立夏５月６日、立秋８月８日。その年によって、日にちは少し変わることがあります。次の立秋は夏真っ盛りの時期なのに、もう秋が来ることを示しています。そのほかにも、冬至や春分、夏至、秋分など、季節を表す言葉が２４あります。
これらを二十四節気といって、2月4日の立春をスタートにして、季節のよさや移り変わりを感じられる言葉を、昔から日本人は大切にしています。ほかにも「啓蟄」「寒露」など、それぞれの言葉にそれぞれの意味があります。興味のある人は、ぜひ、調べてみてください。
東京の11月は二つの季節を味わえる月です。紅葉が見られる秋の深まりと、木枯らしが吹いて冬の到来を感じる季節です。日本は、春夏秋冬の4つの季節があり、様々な感覚でそのよさを味わえる国といえます。
かけがえのない自分を大切にするみなさん、季節のよさや季節の変化を感じてみてください。自分で自分の感じる心を磨くということは、みなさんの未来を必ず豊かにしてくれるはずです。今週は、みなさんの磨かれた心を表現した展覧会があり、とても楽しみにしています。
これで話を終わります。
令和4年１０月１７日（月）
全校朝会 連合陸上競技会
おはようございます。今日は、体育館からお話をしています。なぜ、体育館からかと言うと、６年生全員が体育館にいるからです。
先週10月25日に葛飾区立小学校連合陸上競技会が開かれました。これは、葛飾区内のすべての小学校の６年生が参加するものです。
この後、種目ごとに参加した６年生を紹介して、感想も聞いてみたいと思います。
６年生のみなさんありがとうございました。
さて、秋は、昔から「芸術の秋」「食欲の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」などと言われています。学習にも運動にも気持ちを集中し、じっくりと取り組める時期です。飯塚小でも、展覧会や読書週間、体力アップウィークなど、様々な取組があります。
かけがえのない自分を大切にするみなさんも、この秋には、一つのことにじっくりと取り組んだり、様々なことに挑戦してみてください。これでお話を終わります。
令和4年１０月１７日（月）
全校朝会 つなひき
おはようございます。今日は、この後に先日行われた葛飾スポーツフェスティバル地区別つなひきの表彰があります。
綱引きはスポーツ競技なのか、レクリエーションなのか、どのような歴史がるのかなど思ったので、調べてみました。表彰の前に、少し紹介したいと思います。みなさんの中でも綱引きをしたことのある人もいるかと思います。団体戦であること、ルールが単純明快であることにより、日本だけでなく世界的にも広く親しまれています。
そもそも綱引きは、大昔から生活の工夫として行われていました。今から4500年以上前の紀元前2500年頃のエジプトのサッカラ古墳という場所の壁に綱引きが行われている様子が彫られているものが発見されています。これは、魚を捕るための漁で網を引いている様子を表したのではないかと言われています。運動会で5年生のソーランの中でも腰を落として網を引く動きがありました。それと同じですね。
また、日本でも生活の中での遊びやお祭りの中で、綱を引く、という行為は行われてきました。
競技としての綱引きについては、近代オリンピックが始まり、1900年の第2回パリ大会から1920年の第7回アントワープ大会まで、陸上競技の種目の一つとして、綱引競技が行われていました。ただし、1900年パリオリンピックで綱引きに参加したのは、フランスチームとデンマーク・スウェーデンの混合リームのわずか2チームだったそうです。2002年に国際綱引連盟が国際オリンピック委員会(IOC)に正式加盟したことから、もしかしたら、今後オリンピック競技として綱引きが復活することがあるかもしれません。
それでは、表彰にうつりたいと思います。
令和4年１０月１１日（火）
全校朝会 パラリンピックから学ぼう
おはようございます。この週末は、芸術の秋、スポーツの秋と言われるように、様々な催しが開かれました。みなさんもそれぞれに様々な体験や参加をしたのではないでしょうか。飯塚小学校の子供たちの中でも、９日（日）には清掃フェアにブラスバンドクラブの人たちが出演し今年度初めて学校の外で演奏しました。１０日（月）スポーツの日には、葛飾区スポーツフェスティバルの綱引きに６年生が出場し2位となりました。表彰は来週の全校朝会でしたいと思います。それぞれが本当に頑張っていました。
今日は、昨日スポーツの日でしたので、９月の全校朝会でも話したパラリンピックの話の続きをしたいと思います。
パラリンピックは、車いすで生活している、目で何かを見ることができない等、様々な障害のある方々のオリンピックです。東京2020パラリンピックは22競技539種目が行われ161の国・地域で約4400人が参加しました。
では、このパラリンピックはいつから始まったのでしょうか。それは、1948（昭和23）年7月29日、第14回ロンドンオリンピック大会の開会式に、イギリスのストーク・マンデビル病院の医師ルードリッヒ・グッドマンが、車いすの患者さんによるアーチェリー大会を開催したことが原点だといわれています。グッドマン医師は、戦争で足を失ったなど、傷ついた体や心を元気にしていくためには、スポーツが最適だと考えたのです。この考えは、世界中に広まっていくことになります。
その後、1960（昭和35）年第17回ローマオリンピック大会後に、23か国400名の選手が参加し、第1回のパラリンピック大会が開催されました。実は、この大会では、パラリンピック大会とは呼ばれてなく、「国際ストーク・マンデビル大会」と呼ばれていました。次の1964（昭和39）年第18回東京オリンピック大会の後に開かれた「国際ストーク・マンデビル大会」では、愛称として「パラリンピック」と呼ばれました。つまり、名付け親は日本人なのです。ただし、誰なのかは分かっていません。そして、1988（昭和63）年第24回ソウルオリンピック大会にて、正式に「パラリンピック大会」と呼ばれるようになりました。今では、「パラレル（もう一つの）」とオリンピックを合わせた意味として「パラリンピック」と呼ばれています。
さて、パラリンピックの生みの親とされるグッドマン医師は、このような言葉を残しています。「失われたものを数えるな。残されたものを最大限に生かせ。」かけがえのない自分を大切にするみなさん、日々の生活の中で「あれがない、これがない」「あれができない、これができない」といってやる気をなくしてしまうことはありませんか。かけがえのない自分を大切にするには、他人と比べるのではなく、「自分は、これならある。これならばできる。」というものを見つけ、今できることを精一杯してみることが必要なのではないでしょうか。そうすると、きっとできることや自分の可能性もふえてくると思います。
これでお話を終わります。
令和4年１０月４日（火）
全校朝会 運動会を振り返って
おはようございます。運動会が終わりました。今日は、運動会を振り返ってみたいと思います。
今年の運動会は、コロナウイルス感染症対策のため、児童鑑賞日と保護者鑑賞日の２日間実施するという、今までとは違う形での実施になりました。運動会スローガンは「全員が主役だ！力強く走りぬけ！！」代表委員の人たちが中心に、決まりました。そして、運動会が始まるファンファーレをブラスバンドクラブが担当し、華やかに運動会を始めることができました。
３年生は、かけっこと表現運動「NEW IDEA」でした。昨年までは直線だったかけっこが、３年生からはカーブのある曲線路になります。みんな上手に走っていました。バンダナと手袋がカラフルで、軽快に踊る姿、笑顔で踊る姿はすてきでした。見ている人は、幸せな気持ちになりました。
２年生は、かけっこと表現運動「祭りー誰かが一人で寂しくないようにー」でした。直線路を力強く走りきる姿は、2年生になっての成長を感じました。「祭」では、日本の祭りの楽しさを、体全体を使って元気いっぱいに表現できていました。あの細かいステップや動きをするために、たくさん努力したのではないでしょうか。楽しそうに表現している姿は立派でした。
1年生は、かけっこと表現運動「YMCA」でした。初めての運動会で５０ｍをまっすぐ自分のコースを走ることができていたことは立派でした。「YMCA」はクラスごとのカラフルなボンボンを使って、体全体で表現している姿に、見ている人全員が体を動かしたくなりました。隊形移動も、しっかりできていました。
4年生は、かけっこと表現運動「エイサー！てーくぬ響き」でした。4年生になるとコーナーの走り方もより上手になってきました。「エイサー」は、曲にもある「大地 踏み鳴らし叩く 島の太鼓（てーく）ぬ響き」のごとく、魂をこめて、統制のとれた隊列、バチさばき、足の上げ具合、全体をカバーするかけ声など、一糸乱れぬその動きは圧巻でした。
5年生は、短距離走と表現運動「響け濤声（とうせい）！飯塚ソーラン2022」でした。短距離走は２０ｍ伸びましたが、最後まで力強く走り切りました。ソーランは、腰を落とし、あれだけ低い姿勢で踊り続けるために、筋肉痛になっても頑張ったのではないでしょうか。前列の全員が声を出しているかのような声出しは立派でした。舟の櫓をこぎ、網を投げ、校長先生には、5年生の踊る後ろに海が見えました。
6年生は、短距離走と表現運動「ONE」でした。さすが6年生、スタートの仕方、足の上げ方など、力強い走りを見せてくれました。表現運動「ONE」では、校長先生がこれまで見た中で一番のフラッグでした。6年生全員が心を一つにしているからこそ、旗を振るタイミング、指先足先まで意識した動きができていたのだと思います。多くの人に一つになる素晴らしさ、感動を与えてくれました。ありがとう。
児童鑑賞日には、低中高学年ごとに、団体競技もしました。先生たちが、これまで運動会ではしたことのない、みなさんが協力して取り組める競技や方法、楽しめる工夫などを一生懸命考えました。楽しくチームの人たちと協力して競技できたのではないでしょうか。
運動会は、当日の表現や走ることだけではありません。運動会委員会の人たちは、みなさんが気持ちよく安全に運動会ができるように、校庭を整備し、準備をしてくれました。また、今年度初めて校庭に椅子出しをしたにもかかわらず、どの学年も両手で椅子をもち安全に気を付けていました。教室に入る時も、しっかり砂を払っていました。
かけがえのない自分を大切にするみなさんの当日の演技だけがんばるのではなく、当日に至るまでの努力、運動会を支える行動、安全に気を付ける態度など、飯塚小学校の子供たち一人一人のよさ、素晴らしさをたくさん感じることができた運動会でした。これでお話を終わります。
令和4年９月２６日（月）
全校朝会 できることを見つけよう
おはようございます。今日は、この写真の話をします。そう、この写真は、みなさんもよく知っている新幹線です。新幹線が初めて発車したのは、初めて東京でオリンピックが開催された昭和３９年1964年、オリンピック開会式の９日前の１０月１日でした。今から５８年前のことです。
日本の新幹線が、世界の鉄道の中で特に優れているといわれているのが、「安全」であることと「正確」であることです。「安全」についてですが、これまで新幹線自体の事故による死亡事故はありません。「ドクターイエロー」や「イーストアイ」と呼ばれる新幹線が、安全性を点検していることは知られていますが、それ以外にも、多くの人たちの努力と技術によって安全であり続けています。
「正確」については、１日に日本全国８００本以上も走る新幹線ですが、秒単位で発車や到着の時刻を管理し、世界が驚く正確さで北は北海道、南は九州まで、様々な新幹線が運行されています。ちなみに、1日に８００本以上の本数が走るということは、平均で1分30秒以内の間隔で走っていることになります。これらの世界に誇れる日本の素晴らしい技術により、新幹線は毎日走っています。
この新幹線を開発した人、生みの親といわれている人は、島秀雄という方です。この島秀雄さんのお父さんは、まだ蒸気機関車が走っていた明治の時代に、時速２１０ｋｍの高速列車の開発するための研究をしていました。島秀雄さんのお父さんは、将来に期待して、今、成長するための努力を決してやめないという人だったそうです。島秀雄さんも、お父さんのこの気持ちを大切にして、新幹線の開発を行いました。その間には、蒸気機関車の最高傑作「D−５１」、多くの方が知っている「デゴイチ」と呼ばれた蒸気機関車を開発します。そして、先ほど話した昭和３９年１９６４年１０月１日に、新幹線開業へと至ったのです。
この島秀雄さんは、新幹線を開発した後に、今度は宇宙開発に取り組み、「宇宙開発事業団」の初代理事長を務めるまでになりました。この島秀雄さんが残した有名な言葉を紹介します。『「できない」と言うより「できる」と言うほうがやさしい。なぜなら、「できない」というには、何千何百という方法論のすべてを「できない」と証明しないといけない。「できる」と言うためには、数ある方法の中からたった一つ「できる」ことを証明すればよいからである。』という言葉です。
かけがえのない自分を大切にするみなさん。何か困難なことにぶつかったときに「できない」と嘆いてばかりでは、先に進むことができません。「できる」方法は必ずあるはずです。何十年もかけて、やっと自分なりの「できる」が見つかることもあるでしょう。様々なことに対して、これからも飯塚小学校の先生方と一緒にできる方法を見つけていきましょう。
さあ、いよいよ今週末は、運動会です。これまで練習してきて見つけた、運動会でのみなさん一人一人、それぞれの「できる」姿を楽しみにしています。これで話を終わります。
令和4年９月２０日（火）
全校朝会 学校２０２０レガシー
おはようございます。台風１４号の影響で、日本全国に被害が出ています。被害のあった地域の早い復旧を願っています。まだまだ雨が降ったり風が強かったりして、天気が不安定なので、みなさんも休み時間や登下校の時には、十分注意をしてください。
さて、今日も表彰があります。飯塚小学校の子供たちが、学校だけでなく様々な場面で頑張っていてうれしく思います。今日はボッチャの大会で頑張った人たちの表彰なので、表彰の前にパラスポーツについて、少し話をしたいと思います。
昨年、東京2020オリンピック・パラリンピックが開催され、世界中からたくさんのアスリートが参加して、素晴らしい記録とともに、たくさんの感動を与えてくれました。
東京都内の学校では、オリンピック・パラリンピック教育に取り組み、飯塚小学校でも、オリンピックに関する本を読んだり調べたり、パラスポーツのブラインドサッカーに取り組んだりしてきたことと思います。
東京2020オリンピック・パラリンピックは終わったので、これまでみなさんが取り組んできたことも終わり、ということでありません。「学校2020レガシー」として、共生社会の形成に向けて、そして、長く続く活動として、学校ごとにこれまでの活動を引き継ぎ、取り組んでいきます。飯塚小学校では、運動会が終わった頃から、４・５年生がブラインドサッカーをするなど、パラスポーツの体験を予定していく予定です。
最後に、この後に表彰する「ボッチャ」について、簡単に紹介したいと思います。
ボッチャとは、ジャックボール（目標球）と呼ばれる白いボールに、赤・青それぞれ6球ずつのボールをいかに近づけるか競うスポーツです。1984年からパラリンピックの正式競技として行われています。個人戦、ペア戦、団体戦とありますが、いずれも１ゲームで１チーム６球ずつです。この後の表彰の人たちは、３人の団体戦でしたので、１ゲームで一人２球ずつ投げたことになります。カーリングのように相手のボールをはじいて、ボールの位置取りをしますが、的のボールもはじいて動かすことができるので、カーリングとは違った戦略や魅力がある競技です。
パラスポーツは、障害のある人だけのスポーツではありません。障害があってもなくても、子供でも大人でも、だれでも楽しめるようにルールが工夫されています。このボッチャの魅力は、誰もがスポーツを楽しむことができるというパラスポーツの理念を示しているところにもあります。
パラリンピックやパラスポーツについては、今日は時間がないので、別の機会に話したいと思います。
それでは、この後は表彰です。
令和4年９月１２日（月）
全校朝会 岩井臨海学校
おはようございます。今週は、５年生の代表の人から、夏休み期間中に実施した岩井臨海学校についてインタビューしたいと思います。また、そのあとには、表彰もあります。
インタビューをする前に、岩井臨海学校について、簡単に紹介したいと思います。岩井臨海学校は、こここ数年、台風やコロナの影響で実施していませんでした。今年度は、葛飾区のすべての学校が久しぶりに再開することができました。千葉県南房総市の岩井海岸で民宿に泊まって１泊２日の宿泊行事です。
１日目はマザー牧場に行き、夜には海浜でビーチファイアもしました。２日目には、海に入ったり、砂浜で砂の芸術つくりをしたりしました。友達と協力し、自分たちで楽しい2日間とすることができました。この後、５年生から直接思い出などを聞いてみたいと思います。
最後に、この写真を見てください。これは、最終日、あと１０分か１５分ぐらいで東京に向かって宿を出発する、バスに乗るという時の宿の写真です。宿泊行事の出発前というのは、荷物整理をしたりそれを運んだり、この日は海にも入っていますので、シャワーを浴びて着替えたり、トイレを済ませたり等、することがいっぱいあってバタバタするものです。そんなときでも、見てもわかるように、きちんとそろえられた５年生の履物をみて、なんて素晴らしいのだろうと感動さえしていました。そんな５年生から、このあと岩井の感想を聞くのが楽しみです。
それでは、５年生に岩井臨海学校についてインタビューをします。
令和4年９月５日（月）
全校朝会 家庭学習推進ウィーク
おはようございます。2学期が始まって２週目になりました。先週は２日だけでしたが、学校生活のリズムを取り戻してきたでしょうか。
今日は、この後に表彰がありますので、短くお話をします。
今週は、家庭学習推進ウィークです。４年生以上のみなさんは、学力調査の結果が返却されたことと思います。また、すべての学年のみなさんには、今週中にi-checkの結果が返却されると思います。
それらの結果を踏まえて、自分自身を振り返り、家庭学習に生かしてほしいと思います。自分自身の課題を克服していくことも大切ですが、みなさん一人一人には、それぞれの違ったよさがあります。まず、その自分のよさを伸ばしていけるようにしてください。
これでお話を終わります。それでは、この後、表彰があります。
令和4年９月１日（木）
第２学期 始業式
おはようございます。長い夏休みが終わり、今日から２学期が始まります。元気に登校したきたみなさんの姿を見ることができて、とてもうれしく思います。
さて、２学期には、普段の学習や生活に加えて、運動会や展覧会、社会科見学、生活科見学等、たくさんの行事もあります。今日配布される学校だよりにも書きましたが、それらの活動していく中で、心に止めておいてほしいことを、改めてお話ししたいと思います。
野球をやっている人や野球を好きな人は、よく知っていると思います、毎年夏に全国高等学校野球選手権大会、いわゆる高校野球の夏の甲子園が開催されています。夏休みには、テレビやニュースで見た人も多いかと思います。全国の各都道府県の予選を勝ち抜いてきた各都道府県代表の高校が、兵庫県にある甲子園球場で競い合うものです。
今年で１０４回目を迎える大会は、宮城県の仙台育英高等学校が優勝しました。優勝が決まった直後のインタビューで須江航監督の次の言葉が話題となり、改めて見ている人を感動させました。
「入学どころか、おそらく中学校の卒業式もちゃんとできなくて、高校生活は、なんというか、僕たち大人が過ごしてきた高校生活とは全く違うんです。青春ってすごく密なので。でもそういうことは全部ダメだダメだと言われて、活動をしていてもどこかでストップがかかって、どこかでいつも止まってしまうような苦しい中で、諦めないでやってくれた」
この「青春は密」という言葉がニュースなどで取り上げられて話題となっていました。
しかし、このスピーチには、さらに奥深い話がありました。優勝から数日たって仙台に戻った須江監督にこの優勝インタビューについて、初めから何を言うか考えていたのですか、等の質問をしているテレビ番組がありました。
その中で須江監督は次のように語っています。「甲子園で話した「青春は密」という言葉は、いつも子供たちの前で話していたので自然と出てきた言葉です。そして、もう一つ、いつも子供たちに語りかけていた言葉があります。それは「想像力を働かせましょう」ということです。この「想像力」は「優しさ」だと思っています。コロナ禍で様々な制限のある中でも、部員同士はもちろん、保護者、学校関係者、地域の人たちなど、たくさんの方々に応援をしていただいてきました。自分を支えてくれる人たちに今できることは何か、限られた活動の中でかかわってくださる人たちへの優しさをどのように表現したらいいか考えようということを、いつも子供たちに話していました。」という話でした。
かけがえのない自分を大切にするみなさん、２学期のスタートです。今日から始まる学校生活の中でも、一人一人が多くの人とかかわりながら取り組んでいくことと思います。まだまだ、感染症対策を徹底していくことにかわりません。その限られた人とのかかわりの中で、かかわりのある人すべてに優しさや思いやる気持ちをもって取り組んでいってほしいと思います。そうすれば、きっと充実した学校生活が送れるはずです。最後に、学校が始まって何か不安なことや心配なことがあったら、一人で悩まずに、担任の先生や家の人、近くにいる人に相談してください。いつでもみなさんの力になります。これでお話を終わります。
令和４年７月２０日（水）
第1学期 終業式
おはようございます。今日で、一学期が終わります。あっという間の1学期でしたが、みなさんのすてきな姿をたくさん見ることができました。
今日は、担任の先生から通知表あゆみを受け取ります。先生方が、みなさんのよさ、がんばり、成長を記録したり、もう少し頑張ってほしいなという期待を込めたりして書いた通知表あゆみです。先生たちが時間をかけ、心を込めて作ったものです。
４月の始業式で「飯塚小学校の目指す児童は「よく聞きよく考え、力いっぱい学ぶ子」「心豊かな じょうぶな子」「みんなとともにやり抜く子」の３つです。教育目標といいます。みなさん一人一人が、このような子どもとなれるように、飯塚小学校のすべての先生、職員が応援していきます。」という話をしました。
今日は、この教育目標の中で「よく聞き、よく考え、力いっぱい学ぶ子」について通知表に書かれていたみなさんのよさやがんばりを紹介したいと思います。
まず「よく聞き」にかかわることで書かれたよさやがんばりです。学習するためには、見る、聞く、話す、書くことが必要です。「見る、聞く、話す、書く」について書かれたものを紹介します。〈中略〉
次に「よく考え」にかかわることで書かれていたよさやがんばりです。自分で考える、友達と考える、グループで考える、クラス全体で考えるなど、様々な場面でよさやがんばりがありました。〈中略〉
次に「力いっぱい学ぶ子」にかかわることで書かれていたことです。〈中略〉
今、紹介しきれないほど、一人一人のよさ、がんばりが通知表には書かれていました。できれば全員分を紹介したいぐらい、通知表にはみなさんの。みなさんのこの1学期のよさやがんばりがあふれていました。みなさんは、今は小学生ですが、１０年後、２０年後、３０年後には、この日本や世界を支える人となります。その、１０年後、２０年後、３０年後につづく階段を、少しずつ上っています。通知表は、その階段をいったん立ち止まって振り返る大切なものです。家の方と通知表をよく読んで、１学期の学習と生活を振り返ってください。そして、夏休みには２学期に向けて何を頑張るかその決意をしっかりもってほしいと思います。
さあ、明日からは、長い夏休みです。９月１日には、元気な皆さんに会えるのを楽しみにしています。
これで、お話を終わります。
令和４年７月１１日（月）
全校朝会 「 地震が来たらどうする 東京防災 」
おはようございます。先週土曜日の葛飾教育の日、土曜授業では、みなさんががんばって学習している姿を、たくさんの保護者や地域の方々に見ていただくことができたと思います。
今日は、まずこの表を見てください。これをみて何について書かれているかわかる人はいますか？では、もう少しこの表に項目などを加えてみます。こうなると分かりますね。そう、この表は、地震発生状況をまとめたものです。避難訓練をした日を含めた先週７月５日から７日までの３日間、日本で起こった地震をまとめてみました。震度1の小さい地震も含め、日本全国では、３日間だけでこんなに地震は起きています。
先週の避難訓練で、校長先生が話したことを覚えていますか。東京に大きな地震が起きたときに身を守るために、日頃から聞く力も必要です、という話でした。
土曜日の葛飾教育の日、たくさんの家の人や地域の人がみなさんの学習の様子を参観している中で勉強をしましたが、どのクラスも、しっかり先生の話を聞く姿が見られて大変立派でした。
では、今日は、地震が起きた時にどうするかの問題を出します。わかった人は、声に出さず、自分の心の中だけで答えるようにしてください。
第１問 「学校にいるときに地震が起きたらどうすべきですか」
答えは「机の下に隠れ、机の脚をもって揺れが収まるまで待つこと」です。
第2問 次は、自分の家や町中にいるときのことです。「地震が収まってすぐにしてはいけない行動は何ですか？」NG行動とも言われます。
答えは、いくつもありますが「電気のスイッチに触らない」ショートして火事になる危険があるからです。
「エレベーターに乗らない」閉じ込められる危険があるからです。
「部屋の中を裸足で歩かない」割れたガラスなど、けがをする危険があるからです。
そのほかにもガス漏れがあったらガスに引火して爆発する危険があるの「火をつけない」、電話回線がパンクするので発災直後に「不要不急の電話使用を控える」など、ほかにもいくつもNG行動はあります。ここにはないですが「あわてて外に飛び出す」「ガラスや塀に近づく」などもNG行動です。
これらのことは、「東京防災」という黄色い本に書かれています。皆さんの家にありますので、家の人と一緒に読んでみるのもいいかもしれません。１年と４年のみなさんには、「東京マイ・タイムライン」という青い本が配られると思います。これは、地震ではありませんが、災害の中でも特に雨や風の災害についての資料です。これから台風や激しい雨が降ることがあるかもしれませんので、ぜひ確認してみてください。
先週の避難訓練に引き続き地震の話をしました。かけがえのない自分を守れるように、災害が起きた時は慌てずに行動をしましょう。これでお話を終わります。
令和４年７月４日（月）
全校朝会 「 体験活動 」
おはようございます。毎日暑い日が続きますが、飯塚小学校のみなさんが、汗をかきながらも笑顔で元気に登校してくる姿を見ると校長先生も元気になります。
また、とてもうれしい気持ちになります。
さて、先週の火曜日に、３年生と社会科見学に行きました。今日は、その時にあったことを話したいと思います。区役所や鉛筆工場の見学を終えて、バスから降りた駐車場からお弁当を食べる公園に向かって歩いているときのことでした。土手道の舗装されている道にたくさんのミミズが何匹も何匹も干からびていました。その時にある子が「土の中にいたらよかったのに。なんで道に出てきたんだろう」とつぶやいていました。
なぜ、この話をしたかというと、体験すること、実際に何かすることは、とても大切なことだと伝えたかったのです。もちろん、何気ない日常生活の中でもあると思いますが、今回は、実際にその道を歩いたからミミズについての気付きがありました。体験を通して、疑問に思う、不思議に思う、感動することができるということは、大変素晴らしいことだと思います。特に最近暑い日が続いているので、道路に同じような光景を目にすることはありませんか？校長先生も見たことはありますが、何となく通り過ぎていました。だから、この何気ない光景から、なぜだろうと思っている姿を見てなんて素晴らしいのだと思ったのです。
イギリスには「聞いたことは忘れる。見たことは思い出す。体験したことは理解する。発見したことは身に付く。」という諺があるそうです。日本にも同じような意味の諺・慣用句に「百聞は一見にしかず」というのがあります。百回聞くより、１回見たり体験しりした方が早い、わかるよ。ということです。
体験したり、実際に見たり聞いたり、してみたりすることは、とても大切です。飯塚小のみなさんには、学校でも、家族とでも、たくさんの体験活動をしたり実際にしてみたりしてほしいと思います。
ちなみに、冒頭に話したミミズがなぜ土の中から出てくるのか、校長先生なりに調べてみたのですが、「土の中の雨水で水分が多くなりすぎると皮膚呼吸をするミミズは、呼吸ができなくなって出てきてしまう。」「土が太陽光で熱くなった時、体温調節のできないミミズは必死に地上にはい出てしまう。」「土の中の敵から逃れるために出てくる。」など様々な説があるようです。もしわかる人がいたら、ぜひ教えてください。
かけがえのない自分を大切にするみなさん、１学期は、今日を含めて学校に来るのは１４日間となりました。この１学期に、朝顔の観察や実験などの学校の学習で、社会科見学や校外学習で、具体的な体験活動や物事とのかかわりをとおして、感動したり、驚いたりしながら「なぜ？」「どうして？」と考えを深め学んできたことと思います。これまで体験してきたことを生かして、1学期のまとめをしてほしいと思います。
今日は、体験することのよさ、そして、たくさんの体験をしてほしいという話をしました。これでお話を終わります。
令和４年６月２７日（月）
全校朝会 「 子どもまつり 」
おはようございます。今日は、先週金曜日に実施した子どもまつりについて、写真を見ながら振り返ろうと思います。まずは始めに、代表委員による開会式から始まりました。放送室からの放送でしたが、二人とも、堂々とはっきりとした口調で開会の言葉などを話し、子どまつりの大変良いスタートを切ることができました。タブレットで原稿づくりをしていることにも感心しました。
2年1組は「わくわくめいろ」でした。教室いっぱいに広がった青いシートが印象的で、その中で魚釣りやダーツなどを楽しむことができました。
２年２組は「２年２組からの挑戦状」でした。知力・体力・時の運を使って、カニ相撲やリンボーダンスなどを挑戦するための工夫がしてあり、楽しむことができました。
２年３組は「VS２年３組」でした。豆すくいやつみつみカップなど、いつもの教室とは違う環境となるよう雰囲気づくりを工夫しているのが印象的でした。
３年１組は「ごろごろ射的ボーリング」でした。倒すピンを色とりどりに用意されていて、ピンを豪快に倒して楽しむことができました。
３年２組は「トレジャーハンティング飯塚の森」でした。飯塚の森を上手に使って、野外でのトレジャーハンティングという感じがよく出ていました。宝を探すだけでなく暗号を解くというひとひねりがあって楽しむことができました。
４年１組は「いろいろすごろく」でした。射的やボーリングなどしながら双六をするというアイデアがよく、それぞれのゲームも準備がよくできていて楽しむことができました。
４年２組は「海底探検アドベンチャー」でした。部屋の中の写真がないんですが、タブレットを使った説明や受付の仕方・誘導の仕方がとても素晴らしく、もてなす力がとても高いと感じました。
５年１組は「宝さがし」でした。さすが高学年らしく、単なる宝探しではなく、頭を使わなければならないという工夫をよく考えていました。
５年２組は「デビルクラスルーム」でした。コスチュームからデビルの格好に扮装して、雰囲気づくりが大変素晴らしく楽しませていました。
６年生は「ジャングルミステリーツアー」でした。舞台や舞台下など体育館という場所を最大限に利用していて、服装も含め、ツアーの雰囲気の雰囲気がとても出ていました。
１年生は、今年は自分のクラスの出し物はありませんが、上級生の各コーナーで存分に楽しむことができたと思います。
かけがえのない自分を大切にするみなさん、今回の子どもまつりでは、どのクラスも、そして一人一人が、自分のクラスに来る人が楽しめるように、つまり相手のことを考えて工夫していました。そして、なにより企画する段階から準備、そして当日とクラスの友達と協力して取り組めたと思います。今年の子どもまつりは、どのクラスも大成功だと思います。これからも相手を思いやる気持ち、協力する気持ちが発揮される姿がみられることと楽しみにしています。
これでお話を終わります。
令和４年６月２０日（月）
全校朝会 「 ふれあい月間 いじめ防止対策推進法 」
おはようございます。５月連休の時に、憲法記念日の話の中で、日本国憲法というものがあり、みなさんが幸せに生きていくための決まりごとのもとがあること、そして、その次に大切な「法律」というものがあることを話しました。６月は、「ふれあい月間」といって、どの学校でもいじめをなくしていこうという月です。そこで、今日は、飯塚小学校のみなさん全員に覚えてほしい法律についてお話をします。
それは、「いじめ防止対策推進法」という法律です。この法律は、平成２５年にできました。法律ができてまだ１０年もたっていないので、ほかの法律に比べると比較的に新しい法律になります。
この法律の中で、みなさんに絶対覚えてほしいことが示されています。それは「児童等は、いじめを行ってはならない」という決まりがあることです。もっと簡単に言うと「いじめをしてはいけません」ということです。
いじめとは何かについても、この法律で示されています。簡単に言うと誰か他に人へまたは、ほかの人から、苦しくて辛い思いをしたりされたり、痛い思いをさせたりしたり、物を「壊す・隠す」をしたりされたりすることなどです。つまり、相手の嫌なことはしてはいけません。ということです。
いじめ防止対策推進法に示されていなくても、みなさんは、友達のことを考えて行動していると思います。とても大切なことです。これからも、もっともっと友達の気持ちを考えて、話したり、してあげたりすることを増やしてほしいと思います。
もしかすると、自分はいじめるつもりがなくても、相手はいじめられたと思うことがあるかもしれません。
飯塚小学校の先生たちは、いじめのない学校にしたいと思っています。いじめられていると思ったら、我慢することなく、すぐに学校の先生や家の人に話してください。また、誰かいじめられているな、と思ったときにもすぐに学校や家の人に話してください。
かけがえのない自分を大切にするために、いじめをしない人、いじめられたらすぐに誰かに話せる人、いじめられている人を助けられる人になってほしいと思います。
これでお話を終わります。
令和４年６月１３日（月）
全校朝会 「 日光移動教室 」
６年生から、日光移動教室について話を聞きました。
令和４年５月２３日（月）
全校朝会 「 水泳学習開始 」
今日は、まず１枚の写真を見てもらいたいと思います。この写真は、何かわかりますか。
そうです。２年生以上は使ったことのある飯塚小学校のプールです。
いよいよ今週からプールでの水泳学習が始まります。２年生以上の人は「５月なのにプール？」と思うかもしれません。例年であれば６月の中旬ごろから始まるので、３週間以上早く、水泳の学習が始まることになります。
それはなぜか。飯塚小学校の水泳学習は、学校のプールを使わずに、金町スイミングスクールのプールを使うことになったからです。学校のプールと違って屋内プールなので、外が暑くても寒くても雨が降っていても、天候を気にせずに入ることができます。そこで、５月から１０月までと水泳学習の期間も長くなりました。細かいプールの利用の仕方や移動方法は、担任の先生から話があるかと思います。
今日は、そのプールでは、どんな学習をするのかお話します。
１・２年生は、水遊びをします。
水かけっこやリレー遊び、水中でのじゃんけんなどをして、水の中で目を開けたり、浮いたりもぐったりすることができるようにします。
３・４年生は、浮いて進む運動、もぐる・浮く運動をします。
伏し浮きやけ伸び、ばた足などをして、上手に浮いたり、呼吸をしながら泳げたりすることができるようにします。
５・６年生は、本格的に水泳運動になります。
クロールや平泳ぎの泳ぎを習得して、２５ｍや５０ｍなど、長く泳げるようにします。
一人一人がどのようなことができるようになりたいか、自分なりのめあてをもって学習に取り組んでください。例えば「上手に浮けるようにする」「２５ｍクロールで泳げる」などです。今年から水泳期間が長くなりますので、１０月終わりにはめあてを達成できているのか楽しみにしています。
一方で、水泳は楽しいけれど、一歩間違えると危険なことになります。おぼれたり、頭を打ったり、歯を折ったり、心臓が止まったりすることがあります。校長先生から先生方に細心の注意を払って指導にあたってもらうようお願いをしています。危険なことがあったら、いつもより厳しい指導があるかもしれません。でも、それはふざけていたり、先生の指示や合図を守らなかったりすることで、自分の命を失ってしまうことがあるからです。みなさんの命や安全を守るためです。
かけがえのない自分を大切にするために、水の中で活動することは楽しいことですが、命を失ってしまう怖さもあることを忘れずに、安全に楽しく水泳学習に取り組んでほしいと思います。
これで、お話を終わります。
令和４年５月９日（月）
「 はきものをそろえる 」
おはようございます。先週の全校朝会で話したゴールデンウィークも終わりました。今月の終わりからは、プールも始まります。元気に楽しく生活していきましょう。
さて、学校には、多くの地域の方やお客さんが来てくださいます。来られた方々は、みなさんのことをたくさん褒めてくださるのですが、先日も、うれしいお褒めの言葉をいただきました。
それは何でしょうか。あいさつも褒められます。それだけではありません。
それは、靴箱の靴がそろっていることです。本当にそうなのでしょうか。ゴールデンウィーク前に写真を撮ったので、見てみましょう。
これは、登校する前に撮った写真です。帰る前にしっかりと上履きをそろえて下校していて素晴らしいですね。
これは、登校した後に撮った写真です。登校後も、自分の履いてきた靴を、しっかりそろえて下駄箱に入れられている人がほとんどです。
これはどうでしょうか。そろっていませんね。この靴は、校長先生がはいている靴です。わざとそろっていない例として靴を置いて、写真を撮りました。
靴箱以外、学校以外ではどうでしょうか。家でも、どこかのお店や施設に行った時もそろえていますか。いつでも、どこでも、自分が履いてきた靴や使ったスリッパをそろえられるといいですね。
最後に、「はきものをそろえる」という詩を紹介します。
この詩は、長野県の円福寺というお寺のご住職（お坊さん）である藤本幸邦（ふじもと こうほう）
さんが作った有名な詩です。
はきものを そろえると 心も そろう
心がそろうと はきものも そろう
ぬぐときに そろえておくと はくときに 心がみだれない
だれかが みだしておいたら だまって そろえておいてあげよう
そうすればきっと 世界中の人の心も そろうでしょう
はきものをそろえることが、自分の心を正しくすることにつながるのだということを教えてくれる詩です。誰かが乱しておいていたら、だまってそろえておいてあげましょう、ということも、素晴らしいことだと思います。このようなことができる人がたくさん増えれば、きっと世界中の人の心が幸せになるでしょう。
かけがえのない自分を大切にするために、当たり前のことを当たり前に行う、誰かのためにすることを、さりげなく 行う、そんなことが毎日できるようになるといいですね。
令和４年５月２日（月）
「 憲法記念日 みどりの日 こどもの日 」
おはようございます。先週は、かつしかっ子学習スタイルの話をしました。どのクラスも、担任の先生の指示を聞いて、しっかりと話を聞けていることと思います。それが飯塚小学校の子供たちです。
さて、先週は金曜日もお休みでしたので、三日連続して学校がお休みとなりました。明日からも三日間学校がお休みになります。こうした５月初めのお休みが続くことをゴールデンウィークといいます。
今日は、土日以外のお休み、祝日についてお話をします。
明日は５月３日。憲法記念日です。赤信号は渡ってはいけません。人のものをとってはいけません。いじめはしてはいけません。このように、日本には、みんなが幸せに生きていくうえで、たくさんの決まりごとがあります。この決まりの一番の元になっているのが、日本国憲法です。このとても大切な日本国憲法を守り従うことが、昭和２２年（１９４７年）今から７５年前の５月３日から始まりました。その翌年から、５月３日は、この日本の成長を願う日としてお休みの日となりました。
５月４日は、みどりの日です。「自然に親しむとともに、その恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」日として、以前は４月２９日がみどりの日でした。平成１９年からは、５月４日がみどりの日となりました。この日は、自然や緑があることに感謝したいですね。
５月５日は、知っている人も多いと思います。「こどもの日」です。「こどもの日」は、様々な説はありますが、今からずっと昔の１２００年ぐらい前に中国から伝わった行事が始まりともいわれています。昔から子供が健康でいられるように菖蒲湯に入るなどしてきました。また、この日は、端午の節句と言って、男の子の成長を祝う日とされ、鯉のぼりを上げたり、兜を飾ったりしますが、先ほど話した憲法の次の決まり事である大切な「法律」では、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかる」とされています。だから、男の子だけでなく、こどもみんなの幸せを願う大切な日です。今は、性別で区別されない社会でもあります。
そして、こどもの日は、その法律でぜひ覚えておきたいことが示されています。それは、「母に感謝する」という日であることです。様々な家庭の状況はありますが、かけがえのない自分を生んでくれたお母さんに感謝する日であるということを知っておいてほしいと思います。
かけがえのない自分を大切にするみなさん。祝日にも、ちゃんと祝日の理由があることが分かったでしょうか。明日からもお休みになりますが、今日は何の日だ、わかっているとまた過ごし方も違うかと思います。
令和４年４月２５日（月）
「 かつしかっ子学習スタイル 」
学校では、友達と遊ぶことも、掃除することも、給食を食べることも大切です。でも、何といっても、１時間目から６時間目まで、多くの仲間たちと仲良く勉強することが大切なことです。勉強を楽しく、そして、みなさんが「分かった」「できた」と思えるように、先生たちは登校する前から、皆さんが学校から帰った後も授業の準備を一生懸命しています。全ては、みなさんのためにです。
葛飾区では、子供が学校での生活や学習において、これだけは身に付けてほしい、努力してほしいという生活・学習の規準を定めた「葛飾スタンダード」に取り組んでいます。スタンダードとは、標準とか規準とか、様々な意味があります。その中に子供のための「かつしかっ子学習スタイル」が、１年生用、２・３・４年生用、５・６年生用と学年に合わせてつくられています。みなさんの教室にも掲示しているかと思います。
この「かつしかっ子学習スタイル」は、飯塚小学校の４８１名だけでなく、葛飾区のすべての小学校で、すべての小学生が、学習する時には当たり前のようにやるべき共通の学習のことを示しています。
では、どのようなことが示されているのでしょうか。５・６年生用で確認してみます。
１ 「授業の前に、学習の準備をしておきます」
２ チャイムまでに着席をしておき、授業を始められるようにします。
（水飲みやトイレは、休み時間のうちに済ませ、机の上に次の学習の用意ができているといいですね）
３ 授業の始まりと終わりに、「起立・礼」などのあいさつをします。
４ 勉強でわからないところは、先生や友達に質問し、わかるようにします。
（担任の先生でも専科の先生でも同じです。授業のあいさつをしっかりしましょう）
５ 発言者のほうを向いて、集中して話を聞きます。（先生でも友達でも同じです）
６ 場に応じた言葉で話します。
７ 「めあて・ねらい」「まとめ」をノートに書き、授業で学習したことを確認します。
８ 友達の話を聞き、自分の考えに取り入れます。
（友達の意見を聞いて、考えが変わることはよりよい考えになったということなので、すばらしいことです）
９ 毎日、宿題やテストの見直しをやります。
１０次の日の学習用具を確認し、準備します。
かけがえのない自分を大切にするみなさん。学校は、仲良く楽しく勉強するところです。そのためにも、この「かつしかっ子学習スタイル」が必要になります。みんなが気持ちよく、勉強できるようになるために必要なのです。各教室でも、一つ一つ確認しながら、４月５月の間に、どのクラスでも当たり前のようにできるようにしていきましょう。
令和４年4月18日（月）
「かけがえのない自分 ―自分からすすんで挨拶しよう―」
新年度が始まって２週間近くが経ちました。新しい学年のスタートは、いかがですか。新しい担任の先生との出会い、新しい友達との出会い、新しい教室との出会いを大切にしてください。
今日は、「かけがえのない自分」についてお話します。
みなさん一人一人は、世界でたった一人、人類が誕生してからもたった一人しかない存在です。それを「かけがえのない自分」と言います。また、自分の命は一回しかありません。苦しいこと、辛いことがあって、どうすることもできない時でも、かけがえのない自分を大切にして、逃げ出したり、あきらめたりすることがないようにしてほしいと願っています。辛いこと、苦しいこと、悩むことがあったときは、我慢せず、すぐに先生方やスクールカウンセラーさんに相談しましょう。校長先生や副校長先生でも構いません。私たちは、心配なことがあったらいつでも皆さんの力になります。相談してくださいね。嫌なことや辛いことは、一緒に乗り越えていきましょう。
校長先生は、この全校朝会で、一年間、「かけがえのない自分」を大切にするにはどうすれば良いか、お話していきたいと考えています。
今日は、一番初めに大切なことを一つ、お話します。それは、自分からすすんで挨拶をする、ということです。
登校のとき、学校の中で会ったとき、そして町で会ったときに、自分からすすんで挨拶のできる飯塚小学校の子供たちがいます。とても嬉しい気持ちになりました。かけがえのない自分を大切にするには、周りの人と仲良くなる必要があります。そのためには、挨拶は欠かすことができません。挨拶をすると、いつか周りの人が自分を守ってくれたり助けてくれたりもします。
「かけがえのない自分」を大切にするみなさん。すでにすすんで挨拶している人もいっぱいいます。飯塚小学校のすべての子供が、自分からすすんで挨拶できるようになってほしいと思います。
これで、お話を終わります。