「 校 長 室 か ら 」

全校朝会の講話

令和8年5月25日
「 「違い」を素晴らしいものとして認め合うーネルソン・マンデラ  」

おはようございます。今日、5月25日は、世界中で「世界アフリカ・デー」と呼ばれている特別な日です。アフリカは、日本のほぼ反対側にある大陸です。そのアフリカには、50以上のたくさんの国があり、そこにはみなさんと同じように、毎日学校に通って、元気に勉強やスポーツをしている子供たちもたくさん暮らしています。

 日本から見ると、地球のちょうど反対側にある遠い国々ですが、そこでの暮らしや文化には、私たちがびっくりするような「違い」がたくさんあります。 例えば、挨拶ひとつとっても違います。 日本では、こうしてお互いに頭を下げる「お辞儀」をしますよね。でも、アフリカのある国では、挨拶をするときに、お互いの手を握りしめて何度も上下に振ったり、相手の肩を優しくポンポンと叩き合ったりして、「今日も会えて嬉しいよ!」という気持ちを体いっぱいで表します。食べるものや、お家の形、好きなスポーツも、日本とは全然違います。

 そんなアフリカの南アフリカという国に、かつて南アフリカ共和国で黒人初の大統領となり、世界中の人から尊敬されたネルソン・マンデラさんという人がいました。マンデラさんは、肌の色や生まれた国の違いに関係なく、人種差別をなくし、みんなが仲良く平和に暮らせる世界を作るために一生を捧げた人です。  そのマンデラさんは、南アフリカ共和国で「黒人初の大統領」になった就任演説で、次のようなことを語っています。 「私たちが、共に力を合わせて、すべての人が人としての尊厳を保てる国、内なる平和を保てる国、すなわち、自らの中、そして世界に対して平和である『虹の国』を築かなければならない」  少し難しいですが、マンデラさんが伝えたいことは、このようなことです。 「肌の色や部族、言葉が違うすべての人たちが、まるで『虹』のようにそれぞれの色を輝かせながら、一つの美しい国を作るんだ」ということです。 では、例えば世界中の人がみんな同じ顔で、同じ言葉を話し、同じことしかできなかったら、どうでしょうか?様々な「違い」があるからこそ、広い世界はおもしろくて、新しく知ることがたくさんあってワクワクします。

 これは、みなさんのクラスや、この学校の中でもまったく同じです。
・足が速い人、絵を描くのが得意な人
 ・おしゃべりが好きな人、静かに本を読むのが好きな人
・自分とは違う国にルーツがある友達
 みんな、それぞれに違う「良さ」や「特徴」をもっています。大切なことは、「自分と違うから」と遠ざけるのではなく、マンデラさんの言葉のように、「自分と違ってすてきだな」「もっと相手のことを知りたいな」と、お互いの違いを大切な宝物として認め合うことです。

 かけがえのない自分と仲間を大切にするみなさん、今週は、ぜひお友達の「自分とは違う素敵なところ」をたくさん見つけてみてください。「へえ、そんなことが得意なんだ!」「そんな考え方もあるんだね!」という発見が増えるほど、学校はもっと楽しく、みんなにとって安心できる場所になります。今週も、みんなが笑顔で過ごせる一週間にしましょう。これで、話を終わります。

令和8年5月18日
「 ふわふわ言葉とちくちく言葉  」

おはようございます。先週は、代表委員の人たちを中心にあいさつ運動がありました。朝から元気よく、そして、丁寧に挨拶する姿がたくさん見られました。また、授業中に一生懸命手を挙げて発表する姿や、休み時間に友達と仲良く遊ぶ姿がたくさん見られて、校長先生はとても嬉しい気持ちになります。

 さて、今日5月18日は、「ことばの日」です。<こ(5)と(10)ば(8)>のごろ合わせにちなんで設けられています。制定された目的は「言葉を大切に使い、人と人とのコミュニケーションに感謝しくらしを豊かにすること」ということです。 そんな「ことばの日」に、みなさんに振り返ってほしいことがあります。それは、毎日の生活の中で私たちが日頃使っている「言葉」についてです。

 みなさんは普段、友達や先生、家族とどんな言葉でお話をしているでしょうか。言葉には、人の心を温かくする「ふわふわ言葉」と、人の心を傷つけてしまう「ちくちく言葉」があります。  「ふわふわ言葉」とは、「ありがとう」「すごいね」「大丈夫?」「いっしょに遊ぼう」など、言われた人も、言った人も、周りで聞いている人も、みんなの心が温かくなる言葉です。 「ちくちく言葉」とは、「ヘタくそ」「あっち行って」「ダメだな」など、トゲのように誰かの心に刺さって、悲しい気持ちにさせてしまう言葉です。
 今、学校では、体育学習発表会に向けて、みんなで力を合わせて頑張ることが増えていることと思います。一生懸命やっているときほど、思い通りにいかなくて、ついつい「何やってるんだよ!」とちくちく言葉が口から出てしまいそうになることがあるかもしれません。  でも、そんなときこそ「お互いを認め合うチャンス」です。苦手なことに挑戦している友達に「頑張れ!」と声をかける。失敗してしまった友達に「どんまい!次があるよ」と声をかける。みなさんの周りに、そんな「ふわふわ言葉」があふれていたら、クラスや学校はどんな場所になるでしょうか。きっと、毎日学校に来るのがもっとワクワクして、安心できる場所になります。 言葉は、心をつなぐ素晴らしい道具ですが、使い方を間違えると刃物のように相手を傷つけてしまうこともあります。だからこそ、相手がどんな気持ちになるかを、ほんの少し考えてから言葉に発してほしいと思います。

 かけがえのない自分と仲間を大切にするみなさん、まずは自分から進んで「ふわふわ言葉」を一つでも多く使ってみましょう。毎日の「おはようございます」の挨拶や、「ありがとう」の感謝の言葉からでも構いません。一人一人の優しい言葉が、この飯塚小学校を笑顔でいっぱいにします。みんなで、誰にとっても居心地のよい、すてきな学校を作っていきましょう。今日は、ことばの日、ふわふわ言葉、ちくちく言葉について話しました。これで、お話を終わります。

令和8年5月11日
「 自分の目標に向けて―野口英世  」

おはようございます。先週GWが終わりましたが、休み明けに学校のリズムにも慣れてきたでしょうか。今、学校の周りを見ると、木々の緑がとても鮮やかで、花壇の花もきれいに咲いています。先日、美化栽培委員会の人たちが「人権の花」の種まきをしてくれました。正面玄関にあるプランターです。1年生も土曜日に朝顔の種まきをしていました。5月は、植物がぐんぐん伸びる、生命力にあふれた季節と言えます。

さて、みなさんは4月の初めに「今年、または1学期にこれを頑張ろう」という目標を立てたと思います。「漢字を練習する」「大きな声であいさつをする」など、人それぞれあったと思います。 でも「最初は頑張っていたけれど、最近少しさぼっちゃったな」という人もいるかもしれません。 しかし、5月のこの時期に、もう一度その目標を思い出してほしいと思います。一度止まってしまっても、また始めれば、それは「失敗」ではなく、「再スタート」になります。

今日は、千円札の肖像画にもなった野口英世さんの話をしたいと思います。 彼は、世界中で病気の研究をし、たくさんの人の命を救った偉大な学者ですが、最初から何でもできたわけではありませんでした。 彼は、子供のころ、左手に大きな火傷を負い、思うように動かすことができませんでした。家も裕福とは言えず、この時代は、勉強を続けることも大変なことでした。しかし、彼は決してあきらめませんでした。努力する人でした 野口英世さんは、こんな言葉を残しています。
「誰よりも、三倍、四倍、五倍勉強する者、それが天才だ。」 そして、野口英世さんは「成功は、頭の良さではなく、最後の1分間まで持ちこたえられるかどうかにかかっている」という他の学者が言っていた言葉をよく使っていました。誰よりも努力して最後の一分まであきらめない人でした。 これは、頭がいいか悪いかではなく、最後まで粘り強く続けられるか、が大切だということです。 4月に決めた目標が、なかなかできない、できていないという人もいるかもしれません。「もう無理かな」と思ったときに、もう少しだけ頑張ってみる、努力する、その積み重ねが大きな力になります。 3年生以上の人は、60周年記念の年に、飯塚小学校の努力の石碑の話をしたことを覚えているでしょうか。62年前に飯塚小学校ができてから、そして、今も誠実に努力することができるのが、飯塚小の子供たちのよさです。

 かけがえのない自分と仲間を大切にするみなさん、5月は新しい環境にも慣れてきて、少し疲れが出る時期でもあります。でも、ここで「あと一歩」踏ん張ることができれば、それは、みなさんの本当の力になります。体育学習発表会に向けての練習も始まっていることと思います。なかなかうまく踊れないということもあるかもしれません。野口英世さんのように、自分の目標を信じて、一歩ずつ進んでいきましょう。これで、話を終わります。

令和8年4月27日
「 宮沢賢治「雨ニモマケズ」  」

おはようございます。4月の最終週となりました。今日は朝から雨が降っていますが、外を見ると桜の季節が終わり、木々の葉っぱが鮮やかな緑色に代わってきました。学校の中では、みなさんの元気な声でいっぱいで、新しい学年となったパワーを感じます。

さて、今日は、岩手県というところで生まれた、たくさんのお話や詩を書いた人、宮沢賢治さんの話をします。宮沢賢治さんは、とても心優しい人で、動物や植物、そして、困っている人のことをいつも考えていました。 彼が書いたとても有名な詩があります。「雨ニモマケズ」という詩です。

この詩では、強い体を持つことだけを言っているのではありません。 「東に病気の子供があれば、行って看病してやり」 「西につかれた母あれ、行ってその稲の束を背負い…」 とあるように 宮沢賢治さんが一番なりたかったのは、勉強ができる人や有名な人ではありませんでした。誰かが困っているときにそっと寄り添って、手助けができる人」になりたい、そう思っていたのです。

新しい学年になって、みなさんは「頑張ろう」と張り切って取り組んでいると思います。今の時期、緊張が解けて、少し心や体が疲れている人もいるかもしれません。 今日からの、4月最後の一週間です。その先の連休を前に、宮沢賢治さんのような「優しさ」のスイッチを入れてみましょう。例えば
・係や当番の仕事をしている友達に「ありがとう」と言う。
・一人で遊んでいる友達に「一緒に遊ぼう」と声をかける。
など優しさの表し方は、たくさんあります。
みなさんの周りには、たくさんの友達がいます。元気がいい子、静かな子、絵が得意な子、走るのが速い子、みんな違って、みんなよい仲間です。  かけがえのない自分と仲間を大切にするみなさん、宮沢賢治さんのように、周りのみんなの気持ちに気づくことのできる人になっていきましょう。この1週間、優しい心で過ごせることを願っています。そして、新しい学年となって、もし悩みや困ったことがあったら、いつでも周りの大人に話してください。先日配ったお手紙にあるとこそにも相談できます。
今日は、宮沢賢治さんの「雨ニモマケズ」の詩と相手の気持ちに気づくこと、そして優しさの話をしました。これで話を終わります。

令和8年4月20日(月)
「 新しいタブレットの活用  」

おはようございます。先週金曜日には1年生を迎える会がありました。どの学年の人も、新しい学年での生活を元気よく過ごせていることかと思います。

さて、先週5・6年生の手元には新しく入れ替わったばかりのピカピカのタブレットが届いているかと思います。1年生から4年生にも今週、順次渡されます。新しいタブレットは、画面がきれいで、動きも早く、重さも軽くなって、なんだかワクワクしますね。この新しいタブレットは、みなさんの学習を助けてくれるすてきな道具です。知りたいことを調べる、自分の考えをまとめる、世界中の人とつながる。使いこなせば、みなさんの可能性はどんどん広がります。 このタブレットのほかにも、学校だけでなく、家でゲームや友達とスマホを使ってメッセージのやり取りをしている人もいるかと思います。

これらの便利な道具には、正しく使わないと自分や友達を傷つけてしまう「落とし穴」もあります。特にSNSやチャットなど、文字や画像、動画でやり取りするときには、注意が必要です。
例えば、誰かに「ちょっと待ってよ」と言ったとします。顔を見て笑いながら言えば、「冗談だな」と分かります。でも、文字だけで「ちょっと待ってよ」と届いたらどうでしょう?怒っているのかな、嫌われたのかな、と不安になる人もいるかもしれません。文字だけだと、どういう気持ちで言っているのか分かりません。本当は怒っていないのに「怒っている」と勘違いされることもあります。
「目の前に相手がいる時」と「画面の向こうに相手がいる時」では、言葉の伝わり方が全然違うということです。 新しいタブレットを、みんなが気持ちよく、賢く使うためにも、文字や画像、動画を送る前に次の3つのを心の中で確認しましょう。

1 その言葉は、相手の目の前で、顔を見ていえる言葉ですか?
  タブレットやスマホの画面越しだと、つい言葉が強くなりがちです。実際に目の前で話している時と同じように、優しい言葉を選びましょう。
2 その言葉や写真は、一生消えなくても大丈夫ですか?
  一度ネットに流れたものは、完全には消えません。自分や友達の大切なものを守るつもりで考えましょう。
3 家の人や先生に、自信をもって見せられる内容ですか?
  こっそりかくれて言っていることは、誰かを傷つける言葉であったり、後ろめたい気持ちがあったりするかもしれません。そして、その相手を傷つけるようなことは、いつか必ず自分にも返ってきます。

新しいタブレットやスマホは、誰かを悲しませるものではなく、誰かを笑顔にしたり、みんなで協力したりするために使ってください。 そして、学校でも家でも、相手の心が温かくなる「ふわふわ言葉」を使える人になり、賢い使い手となってほしいと思います。  かけがえのない自分と仲間を大切にするみなさん、もし、使い方のルールで迷ったり、いやな思いをしたりしたときは、いつでも先生たちに相談をしてください。これから1年間、この新しいタブレットと一緒に、賢い使い方をして、たくさんの発見をしていきましょう。
今日は、新しいタブレットと使い方の約束の話をしました。これで話を終わります。

令和8年4月13日
「 丁寧なあいさつをしようー 語先後礼 」

おはようございます。先ほど対面式が終わり、今日から1年生も全校朝会や休み時間に2年生から6年生とともに学校生活を送ることになります。2年生から6年生のみなさん、よろしくお願いします。

さて、新学期が始まって1週間たちましたが、毎朝、登校してきた時には、「おはようございます」と元気に挨拶をする人がたくさんいます。廊下では、先生方や学校に来た人に「こんにちは」と元気に挨拶する姿も、たくさん見られます。
飯塚小学校の皆さんは、歩きながら「おはようございます」と言うのではなく、立ち止まり、その人を見て「おはようございます」と丁寧にあいさつをし、その後にお辞儀をする人がたくさんいます.この挨拶の仕方を「語先後礼」と言います。言葉が先で、礼が後ということです。日常の挨拶の仕方としては、挨拶と礼を同時にする「同時礼」という方法もありますが、丁寧な挨拶の仕方として、この「語先後礼」をぜひ覚えておいてください。
昔から、挨拶という言葉には、こんな意味があるといわれています。
「『挨(あい)』には、心を開く。『拶(さつ)』には、相手に近づくこと」
つまり、挨拶とは、自分の心を開いて、相手の心に一歩近づくこと、という意味になります。自分から「おはよう」と言うことは、心を開いて近づいていく、素敵な行動です。
江戸時代の学者に、佐藤一斎という人がいます。あの有名な西郷隆盛が愛読書にしていたという「言志四録」という書物を書いた人です。その「言志四録」では、礼儀や心の在り方が深く説かれています。そして、礼儀について、こんなことが書かれています。
「礼は、心から生まれるものである。」
どんなに形がきれいでも、心がこもっていなければ相手に伝わらない。挨拶でいえば、相手を大切に思う心があれば、それは自然と「語先後礼」のような美しい動きになって表れる、と言えると思います。
 かけがえのない自分と仲間を大切にするみなさん、今日から1年生から6年生まで、そして、先生方や主事さん方と様々な場面でかかわることがあります。飯塚小学校の子供たちは、誰とでも丁寧なあいさつをこれからも心掛けて、心を通わせていきましょう。
今日は、挨拶の話をしました。これで話を終わります。

令和8年4月6日
「 令和8年度始業式 」

おはようございます。令和8年度が始まりました。桜の花びらが舞い、みなさんの新しいスタートをお祝いしてくれているようです。
あらためて、みなさん、進級おめでとうございます。いよいよ、今日から新しい学年が始まります。それぞれ一つずつ学年が上がって、クラスが変わり、新しい友達、新しい先生との出会いもあります。
 飯塚小学校の目指す児童は「よく聞きよく考え、力いっぱい学ぶ子」「心豊かな じょうぶな子」「みんなとともにやり抜く子」の3つです。教育目標といいます。みなさん一人一人が、この教育目標にあるような子どもとなれるように、飯塚小学校のすべての教職員の方々が応援していきます。

 さて、先週の金曜日に6年生が学校の中や入学式の準備をしてくれました。
机やいすなどの重いものを運ぶ姿や心を込めて1年生を迎える準備をする姿は大変立派でした。最高学年としての誇りと自覚を感じ、頼もしい限りです。
2年生もこの後、入学式の1年生の前で一つお兄さんお姉さんになった姿を見せてくれることを楽しみにしています。3年生も4年生も5年生も、どの学年の人も、一人一人が新しい学年に進級して「頑張っていこう」という気持ちであふれていると思います。
さあ、令和8年度が始まりです。
今年一年、すてきな飯塚小学校の子供たちの姿が見られるのを楽しみにしています。
これで話を終わります。